和歌山県有田川町では、地震発生時におけるブロック塀等の倒壊による被害を防止し、避難路の安全を確保するため、危険なブロック塀等の撤去を行う所有者に対して補助金を交付する「ブロック塀等撤去事業補助金」を実施しています。本制度を利用することで、撤去費用の3分の2(最大10万円)の補助を受けることが可能です。令和7年度(2025年度)の申請受付は12月19日までとなっています。本記事では、対象となる条件や申請手続きの流れ、注意点について詳しく解説します。
この記事でわかること
- 有田川町のブロック塀撤去補助金の具体的な金額と計算方法
- 補助の対象となるブロック塀の条件と申請者の要件
- 申請から工事完了、補助金受取までの具体的なステップ
- 工事着手前に必ず行うべき事前相談と手続きの注意点
この補助金の概要・ポイント
「令和7年度 有田川町ブロック塀等撤去事業補助金」は、地震などの自然災害時に倒壊の恐れがあるブロック塀等を撤去し、地域の防災力を高めることを目的としています。特に通学路や避難路に面したブロック塀は、倒壊すると避難の妨げになるだけでなく、人命に関わる事故を引き起こすリスクがあります。有田川町では、こうした危険箇所の解消を促進するため、個人の所有者等が実施する撤去工事に対して費用の一部を助成しています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大10万円
- 補助率: 対象経費の3分の2以内
- 対象者: 有田川町内の対象ブロック塀所有者等
- 申請期限: 2025年12月19日(金)まで
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者・個人
本補助金の対象となるのは、有田川町内に存するブロック塀等の所有者などで、町税等の滞納がない方です。個人だけでなく、条件を満たせば法人や団体も対象となる場合がありますが、基本的には個人の住宅所有者が主な対象となります。
対象となるブロック塀等の要件
すべてのブロック塀が対象となるわけではありません。補助金を利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。特に「道路等に面している」ことが重要な要件となります。
- 道路等への面接: 道路等(公道や避難路として利用される道)に面していること。
- 危険性: 地震等により倒壊する恐れがあると認められるもの(老朽化や構造基準不適合など)。
- 撤去範囲: 道路等に面した部分の撤去であること。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、実際に工事にかかる費用と、町が定める標準工事費を比較して算出されます。いずれか少ない方の額に補助率を乗じた金額が交付されます。
【計算式】
以下のAとBを比較し、少ない方の額 × 2/3 = 補助金額(上限10万円)
A: 実際の撤去工事に要する費用(見積額)
B: 町が定める標準工事費(撤去面積 × 設定単価)
補助対象経費の詳細
対象となる経費
経費に関する注意事項
- 交付決定前に契約または着手した工事は対象外となります。必ず申請を行い、決定通知を受け取ってから契約してください。
- 撤去後に新たにフェンス等を設置する費用は、本補助金の対象外です(別途、生け垣設置等の補助がある場合はそちらを確認してください)。
申請から採択までの流れ
補助金を受け取るためには、正しい手順で手続きを進める必要があります。特に「工事着手前の申請」が絶対条件ですので注意してください。
1
事前相談・現地確認
有田川町の担当課(建設課など)に相談し、対象となるブロック塀かどうかを確認してもらいます。現地の状況写真や位置図を持参するとスムーズです。
2
見積書の取得
解体業者等の施工業者から、撤去工事の見積書を取得します。内訳が明確なものを依頼しましょう。
3
交付申請書の提出
申請書に必要書類(見積書、位置図、現況写真、納税証明書など)を添えて町に提出します。
4
交付決定・工事契約・着手
町から「交付決定通知書」が届いた後、業者と契約を結び、工事を開始します。着手前の写真は必ず撮影しておきましょう。
5
完了報告・補助金請求
工事完了後、完了報告書(完了写真、領収書の写し等を添付)を提出します。町の検査を経て、補助金が指定口座に振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
ブロック塀撤去の補助金は、要件を満たしていれば採択される可能性が高い制度ですが、書類の不備や手順の間違いで不採択となるケースもあります。
スムーズな申請のためのポイント
- 事前相談を早めに行う
予算には限りがあるため、年度の早いうちに相談しましょう。特に危険性が高いと判断されるかどうかが鍵となります。 - 写真撮影を徹底する
「着手前」「工事中」「完了後」の写真は必須です。特に基礎部分の撤去状況などがわかる写真は重要です。 - 見積書の内訳を確認する
「一式」ではなく、撤去費、処分費などが明確に分かれている見積書を業者に依頼してください。対象外経費(フェンス設置など)が含まれている場合は分けてもらいましょう。 - 所有関係を整理しておく
土地や建物の名義が共有であったり、亡くなった親族の名義のままだったりする場合は、同意書などの追加書類が必要になることがあります。
よくある失敗・注意点
- 交付決定前に工事を始めてしまった → 対策: 絶対に「交付決定通知」が届くまで契約・着工しないでください。事後申請は認められません。
- 対象外の塀だった → 対策: 道路に面していない隣地境界の塀などは対象外です。事前相談で範囲を明確にしましょう。
- 予算終了で受付停止 → 対策: 12月の締切を待たず、予算上限に達すると早期終了する場合があります。早めの申請を心がけてください。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
通学路沿いの住宅
補助金10万円活用
通学路に面した古いブロック塀を撤去。地震時の児童への被害リスクを解消し、地域貢献にもつながりました。撤去後は軽量なフェンスを自己負担で設置。
空き家の管理
コスト負担軽減
相続した実家のブロック塀が傾いていたため申請。遠方に住んでいても、地元の業者に依頼し、補助金を活用することで解体費用の負担を大幅に減らせました。
自治会での取り組み
地域の安全確保
集会所の古い塀を撤去。所有者(自治会)として申請し、防災訓練の一環として地域の安全性を向上させることができました。
よくある質問(FAQ)
Q
撤去後に新しくフェンスを作る費用は対象ですか?
いいえ、本補助金は「撤去」に対する補助であり、新設費用は対象外です。ただし、生け垣設置など別の補助制度が利用できる場合があるため、合わせて町に相談することをお勧めします。
Q
自分でDIYで撤去する場合も補助されますか?
一般的に、補助金は業者への支払いを伴う工事が対象となるケースが多く、DIYによる自力施工は対象外となることがほとんどです。また、安全性の観点からも専門業者への依頼が推奨されます。詳細は担当課にご確認ください。
Q
隣の家との境界にある塀は対象ですか?
本事業は「道路等に面した」ブロック塀等が対象です。隣地境界線上の塀で、道路に面していない部分は原則として対象外となります。
Q
申請から交付決定までどれくらいかかりますか?
通常、申請書の提出から2〜3週間程度で交付決定通知が送付されます。ただし、書類に不備がある場合や混雑状況によっては長引くことがありますので、余裕を持って申請してください。
Q
代理受領制度はありますか?
代理受領(補助金を町から直接業者へ支払う制度)の有無については、有田川町の最新の要綱を確認する必要があります。近隣の有田市では実施されていますが、有田川町での利用可否は申請時に窓口でご相談ください。
まとめ
有田川町のブロック塀等撤去事業補助金は、地震対策として非常に有効な制度です。最大10万円の補助を活用することで、経済的な負担を軽減しながら、自宅と地域の安全を確保できます。重要なのは「工事着手前の申請」と「道路に面していること」です。
令和7年度の締切は12月19日ですが、予算がなくなり次第終了する可能性があります。危険なブロック塀をお持ちの方は、まずは役場の担当課へ事前相談に行き、現地確認を依頼することから始めましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
専門家への相談で採択率アップ!まずはお気軽にお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。