【2025年】新宿区マンション自主防災組織防災資機材助成事業|最大20万円相当・管理組合等・締切12月12日
補助金詳細
Details新宿区内の中高層マンション(地階を除く5階以上かつ20戸以上)で結成された自主防災組織。区の防災区民組織として未認定であり、管理組合等の総会で承認されていること。
支給申請書、支給申請リスト、役員名簿、結成を証明できる書類(議事録等)、マンション防災計画
テント、発電機、簡易トイレ、救助工具、トランシーバーなど26品目からの選択(現物支給)
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview東京都新宿区では、マンション防災の強化を目的として、自主防災組織に対して防災資機材を現物支給する「マンション自主防災組織防災資機材助成事業」を実施しています。対象となるのは区内の中高層マンションで結成された自主防災組織で、最大20万円(税込)相当の防災用品を受け取ることができます。本記事では、2025年度(令和7年度)の最新公募情報を基に、申請要件、対象となる資機材リスト、申請手続きの流れ、そして採択されるためのポイントを専門的な視点で徹底解説します。
この記事でわかること
- 新宿区のマンション防災資機材助成の全容と支給金額
- 申請に必要な「マンション防災計画」の策定要件
- 選べる26品目の防災資機材リストと選び方のコツ
- 申請から納品、その後の訓練報告までの詳細フロー
この補助金の概要・ポイント
本事業は、新宿区内の中高層マンションにおける自主防災組織の結成促進と活動支援を目的としています。最大の特徴は、現金給付ではなく「現物支給」である点です。区があらかじめ選定した防災資機材カタログの中から、各組織が必要なものを選択し、区が調達して納品する仕組みとなっています。
この補助金の重要ポイント
- 支援内容: 防災資機材の現物支給(カタログから選択)
- 上限金額: 20万円(税込)相当まで
- 対象者: 新宿区内の中高層マンション自主防災組織
- 申請期限: 2025年12月12日(金)まで(3期制・先着順)
- 回数制限: 1組織につき1回限り
一般的に自治体の防災補助金には「現金支給型」と「現物支給型」があります。例えば、千葉県船橋市の「自主防災組織補助金交付制度」などは購入費用の補助(現金支給)を行っていますが、新宿区のこの制度は「現物支給」です。これにより、購入手続きや立て替え払いの手間が省けるメリットがありますが、区指定のリスト以外からは選べないという制約もあります。
対象者・申請要件の詳細
対象となる自主防災組織
申請を行うためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。特に建物の階数や戸数制限がある点に注意してください。
| 区分 | 条件詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 建物要件 | 地階を除く5階以上 かつ 住宅用途部分が20戸以上の共同住宅 | ○ 対象 |
| 組織認定 | 区の防災区民組織としてまだ認定を受けていないこと | ○ 対象 |
| 組織承認 | 自主防災組織の結成について、管理組合等の総会等で承認されていること | ○ 対象 |
| 計画策定 | マンション防災計画(独自のマニュアル)を策定していること | ○ 対象 |
| 登録検討 | 区の防災区民組織への登録を検討すること | ○ 対象 |
※注意点: 「マンション防災計画」は、消防法で義務付けられている「消防計画」とは異なります。自主防災組織が独自に定めた、自助・共助に関するマニュアルである必要があります。
支給金額・内容の詳細
本事業は現物支給のため、現金が振り込まれるわけではありません。区が提示するカタログ価格(税込)に基づいて、合計20万円以内で資機材を組み合わせます。
支給上限額(相当)
20万円
支給形態
現物支給
金額に関する重要な制約
- 合計金額が20万円を超える組み合わせは不可(差額を自己負担して20万円以上にする等は認められません)。
- 合計金額が20万円未満の場合でも、差額の現金支給や翌年度への繰越はありません。
- カタログ価格は消費税10%込みで計算されます。
対象となる資機材(26品目)
以下の26品目から自由に組み合わせて申請できます。各資機材の仕様や単価は、新宿区が配布する「資機材カタログ」を参照してください。
| カテゴリ | 品目名 |
|---|---|
| 避難・誘導 | 非常用階段避難車、リヤカー、布担架、ヘルメット、懐中電灯、拡声器、警笛 |
| 救助・救急 | 救出工具セット、救急セット、油圧ジャッキ、安否確認タオル |
| 生活・衛生 | テント、組立式トイレ、簡易ベッド、三角バケツ、給水タンク、携帯型浄水器 |
| 情報・通信 | ホワイトボード、トランシーバー、携帯ラジオ |
| 電源・保管 | ガソリン式発電機、カセットボンベ式発電機、ポータブル蓄電池、ソーラー充電器、モバイルバッテリー、エレベーター用防災キャビネット |
申請から納品までの流れ
申請は「第1期」から「第3期」に分かれており、先着順で受け付けられます。予算上限や申請数によっては第2期・第3期が実施されない場合があるため、早めの申請が推奨されます。
2025年度の申請スケジュール
| 区分 | 受付期間 | 納品時期(目安) |
|---|---|---|
| 第1期 | 5月15日(木)~7月11日(金) | 9月末頃 |
| 第2期 | 8月12日(火)~10月3日(金) | 12月末頃 |
| 第3期 | 11月4日(火)~12月12日(金) | 3月中旬頃 |
採択されるためのポイント・コツ
本事業は要件を満たせば支給される可能性が高いですが、書類不備や予算終了による受付停止のリスクがあります。確実に受給するためのポイントを解説します。
審査をスムーズに進めるための対策
- 事前相談を早めに行う
申請書類の不備を防ぐため、事前相談は必須です。FAXや郵送でも可能ですが、早めに案を提出し、担当者の確認を受けることで手戻りを防げます。 - マンション防災計画の独自性
消防計画のコピーではなく、自主防災組織として「誰が」「何を」「どうするか」を定めた独自のマニュアルが必要です。新宿区発行の「マンション防災はじめの一歩」などを参考に作成しましょう。 - 総会決議の証拠書類
自主防災組織の結成が管理組合の総会や理事会で承認されていることを証明する議事録が必要です。これが準備できていないと申請できません。 - 第1期での申請を目指す
先着順のため、予算が尽きると第2期以降の募集が行われない可能性があります。可能な限り第1期(7月11日まで)に申請しましょう。
よくある失敗・注意点
- 金額オーバー → 対策: カタログの税込価格で厳密に計算し、20万円以内に収める(1円でも超えると不可)。
- 消防計画との混同 → 対策: 消防署へ提出する消防計画とは別に、居住者向けの防災活動マニュアル(マンション防災計画)を作成する。
- 活動実態の欠如 → 対策: 支給後1年以内に解散したり活動を中止すると、資機材の返還を求められる場合があります。継続的な活動計画を立てましょう。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 支給申請書(第1号様式) | 区HPまたは窓口で入手 | 必須 |
| 支給申請リスト(第2号様式) | 区HPまたは窓口で入手。希望資機材を記入 | 必須 |
| 自主防災組織の役員名簿 | 任意の書式で可 | 必須 |
| 結成を証明できる書類 | 総会・理事会の議事録など(コピー可) | 必須 |
| マンション防災計画 | 任意の書式。独自のマニュアル | 必須 |
資機材の組み合わせ活用事例
エレベーター停止時を想定し、非常用階段避難車や布担架を中心に選択。高齢者の多いマンションで特に有効です。
停電・断水に備え、組立式トイレ、給水タンク、カセットボンベ式発電機を選択。各家庭での備蓄を補完する共用備蓄として活用。
災害対策本部用にトランシーバー、ホワイトボード、拡声器を整備。住民への情報伝達と安否確認をスムーズに行う体制を構築。
よくある質問(FAQ)
Q
合計20万円を超えた分を自己負担すれば、20万円以上の組み合わせも可能ですか?
Q
支給された資機材を使用した実動訓練を行わなければなりませんか?
Q
他の自治体(例:船橋市など)のように現金での補助はありますか?
Q
今年度申請を見送り、来年度に予約することはできますか?
Q
支給後に資機材が不要になった場合、返品できますか?
まとめ
新宿区の「マンション自主防災組織防災資機材助成事業」は、20万円相当の防災用品を現物で受け取れる非常に有益な制度です。5階以上・20戸以上という要件を満たすマンション管理組合や自主防災組織は、ぜひ活用を検討してください。申請は先着順であり、事前相談が必須となっているため、早めの行動が鍵となります。
まずは管理組合の理事会等で自主防災組織の結成や本制度の利用について合意形成を図り、危機管理課への事前相談を行いましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
マンション防災計画の策定や申請手続きに不安がある場合は、専門家への相談も有効です。
免責事項: 本記事の情報は2025年5月15日時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず新宿区公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大20万円 | 最大30万円(自治体により異なる・新設加算あり) | 最大3,000円(購入費用の全額) | 最大10万円 | 最大15万円(長さ×5,000円または費用の1/2) |
| 補助率 | — | — | 2025/12/08 | — | 2025/12/05 |
| 申請締切 | 2025年12月12日 | 令和8年2月28日まで(自治体により異なる) | 令和7年12月31日まで | 令和7年12月19日まで | 工事着工の概ね1ヶ月前まで(予算枠あり) |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | 30.0% | 100.0% | 30.0% | 100.0% |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
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