富山県南砺市で新規開業や事業拡大を目指す事業者の方に朗報です。南砺市では、市内の空き家や空き店舗を活用して事業所を開設する際にかかる改修費や設備費、さらには家賃や借入金の利子までを包括的に支援する「空き家・空き店舗利用促進事業補助金」の公募を行っています。改修費として最大200万円、家賃補助として最大90万円(3年間)、利子補給として最大30万円の支援が受けられる手厚い制度です。本記事では、令和7年度(2025年度)の最新情報を基に、申請要件や手続きの流れをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 最大200万円の改修費補助に加え、家賃・利子補給の詳細
- 「市内業者への発注」など見落としがちな必須条件
- 商工会による事前指導から申請までの具体的なステップ
- 採択されるための事業計画作成のポイント
この補助金の概要・ポイント
南砺市空き家・空き店舗利用促進事業補助金は、市内の遊休不動産を有効活用し、地域の活性化と商業振興を図ることを目的としています。特徴的なのは、単なる店舗改装だけでなく、開業後のランニングコスト(家賃・利子)もサポートする3階建ての支援構造になっている点です。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 改修費等 最大200万円 + 家賃・利子補給
- 補助率: 対象経費の1/2以内
- 対象者: 南砺市内の空き物件で開業する中小企業者等
- 申請期限: 令和8年1月30日(金)まで
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
南砺市内で空き家や空き店舗を利用して、新たに事業所を開設しようとする個人または法人が対象です。単に開業するだけでなく、地域に根差して長く事業を継続する意思が求められます。
補助金額・補助率の詳細
本制度は「空き家・空き店舗再生事業」「経営補助事業」「利子補給事業」の3つの枠組みで構成されています。これらは併用が可能で、フル活用すれば開業初期の負担を大幅に軽減できます。
各事業の補助限度額詳細
- 1. 空き家・空き店舗再生事業(イニシャルコスト)
上限:200万円(補助率1/2)
※事業開始1年目のみ対象 - 2. 経営補助事業(家賃補助)
上限:月額25,000円(補助率1/2)
※最長3年間(36ヶ月)で最大90万円 - 3. 利子補給事業(融資利子)
上限:3年間累計30万円(補助率1/2)
※開業時に係る融資額の支払利子が対象
補助対象経費の詳細
対象となる経費
経費に関する極めて重要な注意事項
- 市内業者への発注が必須です(販売促進費を除く)。市外業者への発注は補助対象外となります。
- 販売促進費は、総額で20万円未満の場合は対象外となります。
- 交付決定前に着手(契約・発注)した経費は対象外です。
申請から採択までの流れ
この補助金は、いきなり市役所に申請書を出すのではなく、まず「商工会」での事前指導を受ける必要があります。このプロセスが必須要件となっています。
1
商工会へ指導申込
「開業時指導受講申込書」を南砺市商工会へ提出し、経営計画や資金計画について指導を受けます。
2
指導終了証明書の受領
指導が完了すると、商工会から「開業時指導終了兼事業内容認定証明書」が交付されます。これが本申請に必須です。
3
交付申請書の提出
南砺市商工企業立地課へ交付申請書と必要書類(事業計画書、証明書写し等)を提出します。
4
交付決定・事業着手
市の審査を経て交付決定通知が届きます。その後、工事契約や発注を行います。
5
実績報告・補助金請求
事業完了後、実績報告書を提出。検査合格後に補助金が支払われます。概算払い(7割以内)も相談可能です。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は要件を満たせば交付される可能性が高いですが、事業計画の質は重要です。特に「5年以上の継続」が条件となっているため、長期的な視点が求められます。
審査で高評価を得るポイント
- 商工会との密な連携
申請前の指導段階で、事業計画の甘い部分を指摘してもらい、ブラッシュアップすることが採択への近道です。 - 地域貢献性の明示
単なる利益追求だけでなく、空き店舗解消による商店街の賑わい創出など、地域へのメリットをアピールしましょう。 - 現実的な収支計画
5年以上継続するための根拠ある売上予測と経費計画が必要です。楽観的すぎる計画は敬遠されます。 - 市内業者への見積もり依頼
工事や設備購入は市内業者が必須です。早めに地元の業者に見積もりを依頼し、関係性を築いておきましょう。
よくある失敗・注意点
- 交付決定前の発注 → 対策: 交付決定通知書が手元に届くまで、契約書へのハンコや発注メールは厳禁です。
- 5年未満での撤退 → 対策: 補助金の返還義務が生じます。長期的な覚悟を持って申請しましょう。
- 報告義務の失念 → 対策: 開業後5年間は商工会への定期報告が必要です。これを怠ると交付決定取り消しのリスクがあります。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
飲食業
古民家カフェ開業
空き家を改装してカフェを開業。内装工事費と厨房設備費に補助金を活用し、初期投資を大幅に圧縮。家賃補助も利用して経営を安定化。
小売業
雑貨店オープン
商店街の空き店舗を利用。外装のリニューアル工事と、オープン告知のチラシ作成・折込費用(販促費)に補助金を充当。
サービス業
サテライトオフィス
空き事務所をIT企業のサテライトオフィスとして改修。通信環境整備等の設備費に活用。従業員宿舎としての利用も視野に。
よくある質問(FAQ)
Q
他の補助金との併用は可能ですか?
既に市の他の補助金等の交付対象とされた経費は対象外となります。ただし、国や県の補助金との併用については、対象経費を明確に分けることで可能な場合があります。詳細は商工会または市担当課にご相談ください。
Q
対象となるエリアはどこですか?
南砺市内全域が対象です。ただし、商業集積施設内での事業は補助対象外となる規定があるため、出店予定地が該当しないか事前に確認が必要です。
Q
従業員の宿舎も対象になりますか?
はい、事業所等には「従業員用宿舎」も含まれます。空き家を従業員用の住居として改修する場合も補助の対象となります。
Q
概算払いは可能ですか?
空き家・空き店舗再生事業(改修費等)に限り、補助金交付決定額の7割以内の額を概算払い(前払い)で受け取ることが可能です。資金繰りに不安がある場合は活用を検討してください。
Q
申請の締め切りはいつですか?
令和7年度の募集期間は、令和7年4月1日(火)から令和8年1月30日(金)までです。ただし、予算の上限に達した場合は早期に終了する可能性があるため、早めの相談をおすすめします。
まとめ
南砺市空き家・空き店舗利用促進事業補助金は、最大200万円の改修費補助に加え、家賃補助や利子補給も受けられる非常に手厚い制度です。市内業者への発注や5年以上の事業継続といった条件はありますが、南砺市で腰を据えてビジネスを始める方にとっては強力な追い風となります。
まずは南砺市商工会へ相談し、指導を受けるところからスタートしましょう。しっかりとした事業計画を練り上げることで、採択の可能性は大きく高まります。
この補助金の申請をお考えの方へ
南砺市商工企業立地課または南砺市商工会へ、まずはお気軽にお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(令和7年度公募情報)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず南砺市公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。