令和7年度(2025年度)の「ハイブリッド及び天然ガストラック・バス導入支援事業」の公募が開始されました。本事業は、運輸部門におけるCO2排出量の削減を目指し、環境性能に優れた先進的なトラックやバスを導入する事業者に対して、その経費の一部を補助するものです。特に燃料費高騰や物流2024年問題への対応が迫られる中、燃費性能の良い車両への更新は経営改善にも直結します。本記事では、申請要件、対象車両、LEVOリースを活用したメリット、そして採択されるためのポイントを徹底解説します。
この記事でわかること
- 令和7年度ハイブリッド・天然ガストラック補助金の詳細条件
- LEVOリース活用による申請支援とコスト削減メリット
- 先着順審査における注意点と予算消化の仕組み
- 1事業者あたりの上限台数拡大(最大100台)について
この補助金の概要・ポイント
環境省が主導し、公益財団法人北海道環境財団が執行団体を務めるこの補助金は、正式名称を「令和7年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(環境配慮型先進トラック・バス導入加速事業)ハイブリッド及び天然ガストラック・バス導入支援事業」といいます。略称として「トラバス」事業とも呼ばれています。
最大の特徴は、原則として「申込順(先着順)」で審査が行われる点です。予算の上限に達し次第、受付が終了するか、抽選方式に切り替わる可能性があるため、導入計画がある事業者は早期の申請が強く推奨されます。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 車両区分ごとに定められた定額、または通常車両との差額の一部(詳細は公募要領参照)
- 審査方式: 原則として申込順(先着順)
- 対象者: トラック・バスを導入する運送事業者等
- 申請期限: 令和7年7月1日~令和8年1月30日(予算到達時は早期終了あり)
- 上限台数: 1事業者あたり最大100台(令和7年11月4日改定)
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
本補助金の主な対象は、貨物自動車運送事業者や旅客自動車運送事業者など、事業用としてトラックやバスを使用する事業者です。自家用ナンバー(白ナンバー)のトラック・バスであっても、一定の要件を満たせば対象となる場合がありますが、主には営業用車両(緑ナンバー)の導入支援が中心となります。
対象車両の要件
補助対象となるのは、環境省が指定する「環境配慮型先進トラック・バス」です。具体的には以下の車両が該当します。
- ハイブリッドトラック・バス: 一定の燃費性能を満たすハイブリッドシステム搭載車。
- 天然ガストラック・バス: CNG(圧縮天然ガス)またはLNG(液化天然ガス)を燃料とする車両。
※対象車両の詳細な型式やメーカーについては、北海道環境財団のホームページで公開されている「補助対象車両情報一覧」を必ずご確認ください。令和7年11月28日にも一覧が更新されています。
補助金額・補助率の詳細
本補助金の補助金額は、導入する車両のサイズ(大型・中型・小型)や種類によって異なります。一般的には、標準的なディーゼル車両価格と、導入する環境配慮型車両価格との「差額」の一部(1/2や2/3など)や、車両区分ごとに設定された「定額」が補助されます。
補助金額
導入経費の一部
※車両区分により定額または差額補助
LEVOリースの活用メリット
一般財団法人環境優良車普及機構(LEVO)が提供する「LEVOリース」を活用して車両を導入する場合、以下の大きなメリットがあります。
- 申請手続きの支援: 複雑な補助金申請手続きをLEVOが支援してくれるため、事務負担が大幅に軽減されます。
- コスト低減: 補助金を反映したリース料設定により、月額コストを抑えられます。
- コンサルティング: 省燃費効果等を加味したトータルコスト試算などのサポートが受けられます。
補助対象経費の詳細
対象となる経費
経費に関する注意事項
- 補助対象はあくまで「車両本体」に関する経費のみです。
- 交付決定前に発注・契約した車両は対象外となります。必ず「交付決定通知」を受け取ってから発注してください。
申請から採択までの流れ
本補助金は「申込順」での審査が基本となります。予算枠には限りがあるため、迅速な手続きが必要です。一般的なフローは以下の通りです。
1
車両選定・見積取得
導入するハイブリッドまたは天然ガス車両を選定し、ディーラーから見積書を取得します。対象車両一覧に掲載されている型式であることを確認してください。
2
交付申請書の提出
北海道環境財団へ申請書類を提出します。LEVOリースを利用する場合は、LEVO経由での手続きとなります。
3
審査・交付決定
申込順に審査が行われます。不備がなければ「交付決定通知書」が届きます。この通知を受け取るまで、車両の発注はできません。
4
車両発注・納車・支払
交付決定後に正式に発注を行い、納車と支払いを完了させます。
5
実績報告・補助金受領
事業完了後、実績報告書を提出します。確定検査を経て、補助金が指定口座に振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本事業はコンペ形式(点数制)ではなく、要件を満たしていれば順次採択される「先着順」の方式です。そのため、以下のポイントが重要になります。
審査で確実に通るためのポイント
- スピード申請
予算残額が2割を切ると、先着順から抽選等に切り替わる可能性があります。公募開始直後や、車両導入が決まった段階ですぐに動くことが重要です。 - 書類の不備をゼロにする
先着順であっても、書類に不備があれば修正に時間がかかり、その間に予算が埋まってしまうリスクがあります。 - LEVOリースの活用
専門機関であるLEVOが申請を支援してくれるため、書類不備のリスクを減らし、スムーズな申請が可能になります。 - 最新情報のチェック
北海道環境財団のHPで公募状況(受付中か終了か)や対象車両の更新情報をこまめに確認しましょう。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] 先に発注してしまった → 対策: 必ず「交付決定通知」が手元に届いてから発注・契約を行ってください。
- [失敗例2] 対象外の車両だった → 対策: メーカーの営業担当者任せにせず、必ず財団HPの「対象車両一覧」と型式を照合してください。
- [失敗例3] 予算終了に間に合わなかった → 対策: 申請期限(1月30日)ギリギリではなく、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
必要書類チェックリスト
申請に必要な主な書類は以下の通りです(詳細は公募要領をご確認ください)。
活用事例・想定シーン
物流・運送業
大型トラック導入
長距離輸送用の大型ディーゼル車をハイブリッド車に更新。燃費向上によるランニングコスト削減と、荷主への環境PRを同時に実現。
地域配送業
小型トラック複数台
市街地配送用の小型トラックをまとめてハイブリッド化。LEVOリースを活用し、初期費用を抑えつつ一括導入に成功。
バス事業者
路線バス更新
老朽化した路線バスを天然ガスバスへ更新。環境に優しい公共交通機関として地域住民へアピール。
よくある質問(FAQ)
Q
いつまでに申請すれば良いですか?
公募期間は令和8年1月30日(金)18時までですが、予算がなくなり次第終了となります。また、予算残額が2割を切った時点で抽選等に切り替わる可能性があるため、可能な限り早めの申請をお勧めします。
Q
中古車は補助対象になりますか?
原則として新車の導入が対象であり、中古車は対象外です。また、改造車も対象外となるケースが一般的ですので、必ず指定された型式の新車を選定してください。
Q
1社で何台まで申請できますか?
令和7年11月4日の改定により、1補助対象事業者あたりの上限台数は「100台」となっています(以前は30台でした)。大規模なフリート更新にも対応可能です。
Q
リース契約でも補助金は受けられますか?
はい、可能です。特にLEVOリースを利用する場合、LEVOが補助金の申請手続きを支援してくれるほか、補助金相当額がリース料に反映されるため、月々の支払いを抑えることができます。
Q
実績報告書の提出期限はいつですか?
事業完了後速やかに提出する必要があります。令和6年度事業の例では翌年度の4月末が期限となっていましたが、令和7年度事業の具体的な期限は交付決定通知書等で必ず確認してください。
まとめ
令和7年度のハイブリッド及び天然ガストラック・バス導入支援事業は、運送事業者にとって車両更新コストを抑える絶好の機会です。先着順であること、上限台数が100台に拡大されたこと、そしてLEVOリースなどの支援スキームが存在することを踏まえ、戦略的に申請を行うことが重要です。
特に予算消化の早い人気事業となる可能性があるため、導入を検討されている方は、まず対象車両の確認と見積もりの取得から始めてください。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイト(北海道環境財団等)で最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。