滋賀県への進出を検討している情報通信業の事業者様へ。県外から新たに事業所を開設する際、賃借料や通信回線使用料、改修費の一部を補助する「滋賀県情報通信業立地促進事業費補助金」の公募が開始されています。特に北部地域(長浜市・米原市・高島市)への進出では補助率が優遇されるなど、手厚い支援が魅力です。本記事では、申請要件や補助金額、手続きの流れをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 最大350万円/年の賃借料補助など、充実した支援内容
- 県外事業者や雇用人数などの詳しい申請要件
- 「開設30日前」という重要な申請タイミング
- 採択率を高めるための準備とポイント
この補助金の概要・ポイント
滋賀県では、情報通信業を営む事業者の県内立地を促進し、地域経済の活性化と雇用の創出を図るため、新たに事業所を開設する経費の一部を補助しています。この制度は滋賀県の「産業立地優遇制度」の一つとして位置づけられており、DX推進に資する企業の誘致に力を入れています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 賃借料 最大350万円/年(最長2年)+通信費・改修費
- 補助率: 1/2(北部地域は2/3または1/2へ引き上げ)
- 対象者: 新たに県内に事業所を開設する県外の情報通信業者
- 申請期限: 2026年1月30日まで(ただし開設30日前までに申請必須)
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
本補助金は、滋賀県外に拠点を持つ事業者が、新たに滋賀県内に進出する場合を対象としています。単なる移転だけでなく、サテライトオフィスや開発拠点の新設も対象となります。
※「中小企業への若者人材還流促進事業」は、労働雇用政策課が担当する事業で、多様な人材と県内企業とのマッチングを行い、地域課題解決人材の増加を図るものです。
補助金額・補助率の詳細
本補助金は「賃借料」「通信回線使用料」「改修費」の3つの区分で構成されています。特に北部地域(長浜市、米原市、高島市)に進出する場合は、補助率が優遇されます。
経費区分ごとの詳細
※北部地域:長浜市、米原市、高島市
補助対象経費の詳細
対象となる経費・ならない経費
経費に関する注意事項
- 敷金・礼金・保証金などの一時金は補助対象外です。
- 消費税および地方消費税相当額は補助対象経費から除外されます。
- 改修費は「1年度限り」の補助となります。
申請から採択までの流れ
本補助金で最も重要なのは、「新たな事業所等を開設する日の30日前まで」に事業認定申請を行う必要がある点です。契約や着工の前に、まずは認定を受ける必要があります。
1
事業認定申請書の提出
事業所開設の30日前までに、滋賀県商工観光労働部産業立地課へ「事業認定申請書(様式第1号)」を提出します。
2
事業認定・交付申請
県による審査を経て事業認定を受けます。その後、正式な「補助金交付申請」を行います。
3
交付決定・事業開始
交付決定通知を受け取った後、事業所の開設、改修工事、雇用などを進めます。操業開始時には「操業開始届」を提出します。
4
実績報告・審査
年度終了後または事業完了後に実績報告書を提出。県による審査・調査が行われます。
5
補助金の確定・支払い
補助金額が確定し、請求書を提出することで補助金が支払われます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は先着順で予算がなくなり次第終了となりますが、要件を満たしているかの審査は厳格に行われます。特に「地域への貢献」が重要なキーワードとなります。
審査で高評価を得るポイント
- 若者人材還流事業への積極参加
単に雇用するだけでなく、インターンシップの受け入れなど、県内の若者と接点を持つ姿勢を具体的に示すことが重要です。 - DX推進への貢献度
自社の事業が、滋賀県の県民や企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)にどう貢献できるかを明確にアピールしましょう。 - 雇用の質の確保
「常用雇用者3人以上」は最低ラインです。安定した雇用環境やキャリアパスの提示が信頼性を高めます。 - 早期の申請準備
予算上限があるため、事業計画が固まり次第、速やかに産業立地課へ事前相談を行うことを推奨します。
よくある失敗・注意点
- 30日前ルールの失念 → 対策: 物件契約や工事着手の前に、必ず認定申請を済ませてください。事後申請は認められません。
- 雇用要件の未達 → 対策: 開設時点で3人以上の常用雇用が必要です。採用スケジュールに余裕を持ちましょう。
- 対象外経費の混入 → 対策: 敷金や仲介手数料は対象外です。見積書の内訳を明確に分けておく必要があります。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
ソフトウェア開発業
サテライトオフィス開設
都市部の開発部隊の一部を、自然豊かな滋賀県北部へ移転。古民家を改修してオフィス化し、改修費と通信費の補助を活用。リモートワーク環境を整備。
Webサービス業
地域密着型拠点
県内企業のDX支援を行うため、大津市等の駅近オフィスを賃借。賃借料補助を活用してランニングコストを抑えつつ、現地採用を強化。
データセンター関連
運用監視拠点
災害リスクの低い地域を選定し、運用監視センターを開設。専用回線の使用料補助を活用し、高セキュリティな通信環境を構築。
よくある質問(FAQ)
Q
県内事業者が新たに別の事業所を作る場合は対象になりますか?
原則として「県外事業者」が対象です。ただし、県内事業者であっても、県民や県内企業のDX推進に資すると知事が特に認めた場合は対象となる可能性があります。詳細は産業立地課へご相談ください。
Q
「常用雇用者3人」にはパートやアルバイトも含まれますか?
一般的に、雇用保険の一般被保険者であり、期間の定めのない雇用(または一定期間以上の雇用見込み)である必要があります。短時間労働者などが含まれるかどうかは、個別の就業規則や契約内容によるため確認が必要です。
Q
シェアオフィスやコワーキングスペースは対象になりますか?
専用の個室スペースを賃借する場合は対象になる可能性がありますが、オープンスペースの利用料のみでは「事業所の開設」とみなされない場合があります。賃貸借契約の内容によります。
Q
北部地域とは具体的にどこですか?
長浜市、米原市、高島市の3市を指します。これらの地域に事業所を開設する場合、補助率が賃借料・通信費で2/3、改修費で1/2に引き上げられます。
Q
他の補助金と併用できますか?
同一の経費に対して、国や県、市町の他の補助金を重複して受給することは原則できません。ただし、対象経費が明確に区分できる場合や、上乗せ支援として認められている場合は可能なこともあります。滋賀県の「産業立地戦略推進助成金」など他の優遇制度との関係については、事前にご確認ください。
まとめ
滋賀県情報通信業立地促進事業費補助金は、県外からのIT企業進出を強力にバックアップする制度です。賃借料最大350万円/年という手厚い支援に加え、北部地域での優遇措置も用意されています。成功の鍵は「開設30日前までの申請」と「若者人材還流事業への参加」です。
予算には限りがあり、先着順での受付となります。滋賀県への進出をお考えの事業者様は、物件契約の前に、まずは滋賀県商工観光労働部 産業立地課へお問い合わせください。
この補助金の申請をお考えの方へ
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免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年4月)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。