静岡県牧之原市では、男性従業員の育児休業取得を促進し、仕事と家庭の両立を支援する中小企業等に対し、牧之原市男性労働者の育児休業取得奨励金を交付しています。本制度は、5日以上の育休取得で5万円が支給されるもので、採用力の強化や従業員の定着率向上を目指す経営者にとって非常に有益な支援策です。
この記事でわかること
- 男性育休取得奨励金の具体的な交付条件と対象者
- 失敗しないための申請スケジュールと必要書類のポイント
- 牧之原市が実施する他の中小企業向け支援制度(奨学金返還支援等)
- 採択率を高めるための社内規定(就業規則)の整備方法
牧之原市男性労働者の育児休業取得奨励金の概要
少子高齢化が進む中、優秀な人材を確保するためには福利厚生の充実が不可欠です。牧之原市が実施するこの奨励金は、男性が育児に参加しやすい職場環境を整えることを目的としています。特定の経費に対する補助ではなく、育休取得という実績に対して支払われる定額の奨励金であるため、自由度の高い資金活用が可能です。
対象となる事業者の条件
本奨励金を受け取るためには、以下の要件をすべて満たしている必要があります。
- 牧之原市内に主たる事業所を有していること
- 雇用保険の適用事業主である中小企業等であること
- 労働協約または就業規則に育児休業制度を定めていること
- 市税の滞納がないこと
- 男性労働者に、子が1歳に達するまでに通算5日以上の育児休業を取得させたこと
- 育休終了後、当該労働者を3ヶ月以上継続して雇用していること
注意:日数のカウントについて
- 育休期間中の勤務を要しない日(所定休日)は、通算5日のカウントに含まれません。実質的な休業日数が5日以上必要ですのでご注意ください。
牧之原市における中小企業支援の全体像
牧之原市では、育休奨励金以外にも多角的な支援メニューを用意しています。これらを組み合わせることで、企業の経営基盤をさらに強固にすることが可能です。
中小企業等奨学金返還支援事業
若手人材の採用と定着を目的とした制度です。従業員が返還する奨学金の一部を企業が支援する場合、その負担額を市が補助します。2025年4月1日から申請開始予定となっており、上限金額は8万円(状況により変動あり)です。おかえりプロジェクト等と連携し、地元出身者の還流を促進しています。
創業支援事業補助制度
市内で新たに創業する方を対象に、店舗改修費や広告宣伝費等の一部を補助します。上限金額は50万円で、認定特定創業支援等事業の受講が要件となる場合があります。
小口資金信用保証料補給制度
金融機関からの借入時に支払う信用保証料の一部を市が補給する制度です。資金繰りの負担を軽減し、健全な経営発展を支援します。例年1月頃に集中受付が行われます。
男性育休取得奨励金の申請ステップ
奨励金の受け取りまでは、事前の環境整備から実績報告まで計画的に進める必要があります。一般的な申請の流れは以下の通りです。
1
社内制度の整備
就業規則や労働協約に育児休業に関する規定を明記します。未整備の場合は、労働基準監督署への届け出を含め事前に行う必要があります。
2
男性従業員の育休取得
対象となる男性従業員が通算5日以上の育児休業を取得します。この際、育児休業申出書を社内で適切に受領し、保管しておきます。
3
復職および3ヶ月の継続雇用
育休終了後、当該従業員が職場復帰し、3ヶ月以上継続して雇用されていることを確認します。この期間が経過するまで申請は行えません。
4
申請書類の提出
必要書類を揃え、牧之原市商工企業課へ提出します。申請期限は「条件を満たした日から3ヶ月以内」または「当該年度の3月末」のいずれか早い方です。
5
審査・交付決定・請求
市による審査後、交付決定通知が届きます。その後10日以内に請求書を提出することで、指定口座に奨励金が振り込まれます。
成功するための申請書類準備のコツ
補助金・奨励金の申請で最も多い失敗は、書類の不備による差し戻しです。以下の点に留意して準備を進めてください。
チェックすべき必要書類一覧
- 交付申請書兼実績報告書(様式第1号)
- 雇用保険適用事業所設置届の写し(事業主であることの確認)
- 母子健康手帳の写し(子の出生事実の確認)
- 男性労働者の育児休業申出書の写し
- 出勤簿またはタイムカードの写し(休業期間と雇用継続の確認)
- 就業規則の写し(育休規定が整備されていることの確認)
専門家のアドバイスとして、特に「出勤簿」と「育休申出書」の日付整合性には注意が必要です。また、就業規則を労働基準監督署へ届け出ている場合、その受付印があるページの写しも含めるのが一般的です。
よくある質問 (FAQ)
Qパートタイムや有期契約の男性社員でも対象になりますか?
はい、雇用保険の被保険者であり、要件を満たす育児休業を取得していれば対象となります。ただし、就業規則においてそれらの方々が育休を取得できる規定になっていることが必要です。
Q1年度に複数の従業員が取得した場合、人数分もらえますか?
本奨励金は原則として1事業者につき1年度に1回(5万円)を限度としています。複数名が取得しても、その年度の受給額は5万円となります。
Q国の『両立支援等助成金』と併用することは可能ですか?
一般的に、地方自治体の奨励金と国の助成金は、同一の取り組みであっても併用可能な場合が多いです。牧之原市の本制度も国との併用を制限する規定は明記されていませんが、最新の募集要項で念のためご確認ください。
Q育休を分割して取得した場合はどうなりますか?
子が1歳に達するまでの期間に「通算で5日以上」の取得があれば対象となります。分割取得であっても、合計日数が要件を満たせば申請可能です。
Q申請は郵送でも受け付けてもらえますか?
はい、郵送での提出も可能です。提出先は牧之原市役所 相良庁舎2階の商工企業課となります。簡易書留など記録の残る方法での送付をおすすめします。
まとめ:男性育休を企業の強みに変える
牧之原市の「男性労働者の育児休業取得奨励金」は、単なる金銭的支援にとどまらず、企業が働きやすい職場であることを公的に証明するきっかけとなります。5万円という金額以上に、この制度を活用した実績は、求人票や会社紹介において「男性育休推進企業」としての強力なPR素材になります。人手不足が深刻化する中、若手層に選ばれる企業になるための第一歩として、本制度の活用をぜひ検討してください。また、市ビジネスサポートデスク『まきサポ』等の窓口も活用し、他制度との併用も含めた最適な経営支援を受けることを推奨します。
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牧之原市役所 商工企業課 商工振興係(相良庁舎2階)
電話番号:0548-53-2624 / 0548-53-2647
免責事項: 本記事の情報は2025年時点の公募情報を基に作成されています。補助金・奨励金の要件や金額は変更される場合があります。申請にあたっては必ず牧之原市公式サイトの最新の募集要項をご確認いただくか、窓口へお問い合わせください。