福井県では、県内企業の海外進出や生産性向上を支援するため、専門的な知識を持つ高度外国人材の安定的な確保を目的とした『ふくい高度外国人材等活躍応援事業補助金』を実施しています。本補助金は、提携する海外人材育成会社を通じて人材を採用する際、1人あたり最大30万円を支援する制度です。
この記事でわかること
- 補助金の対象となる高度外国人材の定義と対象国
- 最大30万円の補助対象となる経費の詳細(人材紹介料、渡航費等)
- 申請に必須となるパートナーシップ構築宣言などの重要要件
- 不採択や返還を避けるための注意点と申請ステップ
ふくい高度外国人材等活躍応援事業補助金の概要
本補助金は、福井県が連携協定を締結した海外の人材紹介会社を通じて、ミャンマーやカンボジアなどの特定の対象国から高度なスキルを持つ人材を正社員として雇用する企業を支援するものです。単なる労働力確保ではなく、企業の成長を牽引する専門職の採用を強力にバックアップします。
対象となる高度外国人材とは
本制度において『高度外国人材等』として認められるには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 大学または専門学校を卒業し、在留資格『技術・人文知識・国際業務』を有するか認定見込の者。
- 上記以外の在留資格者であっても、福井県と提携する協定事業者との間で求人内容の調整が整った者(※技能実習等は除く)。
対象国と連携協定先
現在の主な対象国は『ミャンマー連邦共和国』および『カンボジア連邦共和国』です。福井県は、株式会社ジェイサット等の協定事業者を通じて現地での日本語教育や企業紹介を行っています。
補助対象者の詳細要件
補助金を受けるためには、単に福井県内の事業者であるだけでなく、以下の条件をすべて満たしている必要があります。特に『宣言』関係は事前準備が必須です。
注意:併用の禁止について
- 同一年度内に、国や他の地方公共団体から同様の目的の補助金を受ける場合は対象外となります。
- 雇用関係助成金等の不正受給歴がある事業者は申請できません。
補助対象となる経費の種類
本補助金は、人材紹介手数料だけでなく、採用に関わる幅広い諸経費が対象となります。
-
1. 人材紹介に係る費用
協定事業者に支払う紹介手数料が対象です。 -
2. 渡航費用
本人の入国に係る航空機代(エコノミークラス限定)や燃油付加運賃、空港諸税など。 -
3. 国内旅費・宿泊費
入国後、事業所在地への移動に要する鉄道賃(普通席)や宿泊費。※タクシー代やガソリン代は除外されます。 -
4. 在留資格申請等の費用
行政書士に申請代行を依頼する際の手数料などが含まれます。
申請から交付までの7つのステップ
本補助金は、採用が決まってから申請するのではなく、事前に『事業参加申込』を行うフローになっています。
1
事業参加申込
実施計画書や求人票を添えて、県へ参加申し込みを行います。
2
内容確認・通知
県と協定事業者が求人内容を確認し、適当であれば確認通知書が送付されます。
3
交付申請
納税証明書などの必要書類を揃えて本申請を行います。
4
交付決定・事業実施
交付決定後、人材紹介契約を締結し、採用活動を本格化させます。
5
実績報告
採用完了後、雇用契約書や支払いを証明する領収書を添えて報告します。
6
額の確定通知
県が報告内容を審査し、最終的な補助金額が確定します。
7
補助金の交付請求
請求書を提出し、指定口座へ補助金が振り込まれます。
失敗しないためのポイントと専門家の活用
補助金申請には、いくつか陥りやすい落とし穴があります。確実な採択と受給のために以下の点に留意してください。
1年以内の解雇は返還の対象に
もっとも注意すべきは、雇用開始から1年以内に事業主都合で解雇した場合、補助金の全額返還を命じられる可能性がある点です。高度外国人材とのマッチングは慎重に行い、入国後の定着支援にも力を入れる必要があります。
専門家(行政書士等)を活用するメリット
高度外国人材の採用には、複雑な在留資格(ビザ)の申請が伴います。本補助金では行政書士への代行費用も一部対象となるため、専門家の知見を借りることで、書類不備による不採択リスクを大幅に下げることができます。また、福井県の『FUKUI外国人材受入サポートセンター』などの公的機関への事前相談も有効です。
採択されやすい申請書の書き方
実施計画書には『なぜその人材が必要なのか』『採用後の業務内容がいかに自社の成長や福井県の経済に寄与するか』を具体的に記載してください。特にIT活用や海外販路拡大などのビジョンを具体化すると評価が高まります。
よくある質問(FAQ)
Q対象国以外の外国人材を採用する場合でも補助対象になりますか?
原則として、福井県が連携協定を締結している対象国(ミャンマー、カンボジア等)かつ協定事業者を通じた紹介が対象となります。他国の人材については個別に県へ相談が必要ですが、本制度の趣旨に沿わない場合は対象外となります。
Q『社員ファースト企業宣言』は必ず行わなければなりませんか?
はい、必須要件です。さらに『賃金の引き上げ』を含む具体的な取組を宣言している必要があります。未登録の場合は、補助金の交付申請前までに登録を完了させてください。
Q補助金はいつ振り込まれますか?
人材の採用が完了し、実際に給与の支払いや渡航費の支払いが終わった後の『実績報告』を経て、額が確定した後に支払われます。概算払(先払い)は原則として令和8年4月以降となるため、当面の支払資金は自社で確保しておく必要があります。
Qパートタイムやアルバイトの採用も補助対象になりますか?
いいえ、対象外です。本補助金は正社員として雇用し、主に福井県内の事業所において業務に従事させる事業を対象としています。
Q航空券の予約でビジネスクラスを利用した場合はどうなりますか?
航空機費用は『エコノミークラス』に限られています。ビジネスクラス等を利用した場合、その全額が補助対象外となる可能性があるため、必ずエコノミークラスで予約し、搭乗券の半券や領収書を保管しておいてください。
福井県内の企業にとって、高度外国人材の採用はイノベーションの鍵となります。本補助金は最大30万円の支援に加え、県が認めた協定事業者を通じた安心感のある採用ルートを提供しています。パートナーシップ構築宣言等の準備を早めに進め、ぜひこの機会に優秀なグローバル人材の受け入れをご検討ください。
お問い合わせ・事前相談窓口
福井県 産業労働部 労働政策課 産業人材室
電話:0776-20-0389(直通)
高度外国人材の採用に関する疑問は、まずはお電話でご相談ください。
免責事項: 本記事の情報は2025年時点の公募要領等に基づき作成しています。補助金の内容や要件は随時変更される可能性があるため、申請前に必ず福井県の公式サイトにて最新の交付要領および事務局の指示をご確認ください。