【全国】企業・大学向け最大5000万円超!カーボンリサイクル技術開発補助金の申請ガイド(2025年)
補助金詳細
対象者
申請要件
- 人件費、備品費、消耗品費、旅費、外注費、委託費、共同研究費、その他直接経費および間接経費
| 補助率 | ー |
|---|---|
| 採択率 | 25.0% |
補助金概要
Overview本事業は、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、CO2を資源として有効利用する革新的な技術開発を支援するものです。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主導し、広島県大崎上島の実証研究拠点を舞台に、企業や大学が共同で研究・実証を行うプロジェクトを公募します。委託費として1件あたり数千万円規模の予算が想定されており、脱炭素社会のイノベーションを加速させる絶好の機会です。
この記事でわかること
- 2025年1月下旬から開始される最新の公募スケジュール
- 基礎研究から実証試験まで分かれた4つの募集区分と要件
- 日本製鉄などの採択事例から学ぶ研究開発テーマの傾向
- e-Radを利用した電子申請の具体的なステップと注意点
- 審査を通過するための申請書の書き方と採択のポイント
1. カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発事業の目的
日本政府が掲げるカーボンニュートラル目標の達成には、排出されるCO2を単に削減するだけでなく、それを資源として回収し、燃料や化学品、建材へと再利用するカーボンリサイクル技術の確立が不可欠です。本事業は、経済産業省が発表した「カーボンリサイクル3Cイニシアティブ」に基づき、技術開発のイノベーションを加速度的に推進することを目的としています。
具体的には、広島県大崎上島町に整備された「カーボンリサイクル実証研究拠点」を活用します。この拠点は、隣接するCO2分離・回収型石炭ガス化複合発電(IGCC)実証設備から発生する高純度なCO2を直接利用できるという、世界でも類を見ない研究環境を提供しています。企業、大学、公的研究機関がワンストップで研究開発に従事することで、技術の実用化を早め、国際的な競争力を高めることが期待されています。
2. 2025年度公募の4つの募集区分
今回の公募予告では、大きく分けて「拠点化推進」と「技術開発・実証」の2つの軸、合計4つの区分で募集が予定されています。
(1-1)実証研究拠点の運営・研究支援(委託)
カーボンリサイクル実証研究拠点全体の安全管理、法令遵守に基づく運用整備、入居する各研究機関の調整業務を担います。拠点の円滑な運営を支えるインフラ的な役割であり、高度な施設管理能力が求められます。
(1-2)実証研究拠点の付加価値及び発信力最大化(委託)
拠点で得られた成果を国内外へ発信し、日本の技術プレゼンスを向上させるための広報・企画立案を行います。国際カンファレンスへの対応や、展示企画などが含まれます。期間は1年間が予定されています。
(2-1)基礎研究エリアにおける技術開発(委託)
2030年の実用化を目指し、CO2有効利用に係る要素技術の開発を行います。基礎研究棟内の研究室(約10m×7m)を利用し、小規模ながらも革新的な理論の検証やプロセス構築を行います。4~5件程度の採択が予定されています。
(2-2)実証研究エリアにおける技術実証(助成)
屋外の広大なスペースを活用し、より実用化に近いフェーズでの実証試験を行います。こちらは委託ではなく「助成事業」となり、助成率は2/3です。大規模な設備を建設しての連続運転試験などが想定されており、3~4件程度の採択が予定されています。
注意:助成事業の負担金について
- (2-2)の実証事業は助成率が2/3であるため、残りの1/3は自己負担となります。資金調達計画を事前に明確にしておく必要があります。
- (2-1)などの委託事業は、NEDOから100パーセントの費用が支払われますが、使途については非常に厳格な会計監査が行われます。
3. 支援金額とプロジェクト規模の目安
公募される案件の種類により異なりますが、過去の採択事例からプロジェクトの規模感を把握することが可能です。特に技術開発分野では、中長期的な視点での多額の支援が行われています。
委託金額(基礎研究1件あたりの例)
約5,000万円 / 年
事業実施期間
最長 3年間
| 事業区分 | 種別 | 助成率/委託率 | 想定件数 |
|---|---|---|---|
| 基礎研究エリア(2-1) | 委託 | 100% | 4~5件 |
| 実証研究エリア(2-2) | 助成 | 2/3以内 | 3~4件 |
| 拠点運営・発信(1-1, 1-2) | 委託 | 100% | 各1件程度 |
4. 過去の採択事例:どのような技術が選ばれているか
過去の採択事例を知ることは、提案の方向性を定める上で極めて重要です。本事業では、多岐にわたる技術分野が採択されています。
日本製鉄:微細藻類によるCO2固定とバイオマス利用
日本製鉄は、微細藻類が光合成によってCO2を有機物に変える性質に着目しました。製鉄所から排出されるCO2を効率的に藻類に吸収させる培養技術の開発と、増殖した藻類を製鉄工程の燃料(炭材)として再利用する研究を行っています。これは生産と利用の両面からアプローチした高度な循環モデルです。
ENEOSグローブ・富山大学等:カーボンリサイクルLPGの製造
CO2と水素を原料に、フィッシャー・トロプシュ(FT)合成と呼ばれる技術を用いてプロパンやブタン(LPG成分)を合成する研究です。化石燃料に頼らないエネルギー供給網の構築を目指しており、触媒開発と社会実装モデルの検討を同時に進めています。
早稲田大学・ササクラ:海水を用いた有価物併産技術
海水に含まれる成分とCO2を反応させ、有用な鉱物や化学品を製造すると同時に、CO2を固定化する実証試験です。大学の持つ基礎技術と企業のプラント技術が融合した事例であり、産学連携のモデルケースと言えます。
成功のポイント:産学連携と一貫したストーリー
採択事例の多くは、単一企業での申請ではなく、高度な技術を持つ大学と、社会実装を担う企業がタッグを組んでいます。また、CO2の回収から最終製品の出口戦略までが明確なストーリーとして描かれている点が評価されています。
5. 申請方法とスケジュールの詳細
本事業の申請は、政府の「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」を通じてオンラインで行う必要があります。事前の登録手続きに時間を要するため、早めの準備が不可欠です。
6. 採択率を向上させる申請ノウハウ
NEDOの公募事業は非常に競争率が高く、単に優れた技術であるだけでは採択されません。以下の3つの観点を重視して提案書を構成することが重要です。
1. ロジックモデルの明確化
なぜその技術が必要なのか、その技術によってどの程度のCO2削減・利用が見込めるのか、そして最終的にどのような市場を形成するのか。これらを論理的につなげる必要があります。特に「2030年の実用化」という具体的なターゲットに対するマイルストーンを明確に示してください。
2. 知財およびデータマネジメント方針への対応
本事業は「NEDO知財方針」および「データマネジメント基本方針」の適用プロジェクトです。得られた成果をどのように管理し、社会に還元するか、あるいは秘匿して競争力を維持するか。その戦略を申請段階で記述することが求められます。これをおろそかにすると、技術的に優れていても評価が下がります。
3. 実施体制の堅牢性
研究代表者の実績だけでなく、若手研究者の育成や、参画企業の財務状況、研究設備の充足度もチェックされます。特に「広島県大崎上島の実証拠点」で誰が、どのように活動するかという現地でのオペレーション体制を具体的に書き込むことが、拠点活用事業としての説得力を生みます。
よくある不採択の理由
・既存技術との差別化が不明確である
・経済性の見通し(コストダウンの道筋)が非現実的である
・プロジェクトの目標値が定性的で、定量的な評価ができない
・拠点での研究の必要性が乏しく、自社内だけでも実施可能と判断される
7. FAQ:よくある質問と回答
本事業は、次世代の脱炭素技術を世界に先駆けて確立するための、日本最大級の研究開発支援枠組みです。広島県大崎上島という類稀な拠点を活用し、企業・大学の知見を結集させることは、未来の地球環境を守るだけでなく、新たな巨大市場のリーダーシップを握ることにも繋がります。2025年1月下旬の公募開始に向け、今からプロジェクトの構想を練り、最善のチームを組成して挑戦しましょう。
カーボンリサイクル技術開発に挑戦する企業・大学を募集!
公募詳細は2025年1月下旬にNEDO公式サイトにて公開。e-Radの準備は今すぐ開始を!
免責事項: 本記事の情報は2025年1月10日時点の公募予告に基づき作成しています。政府予算案や国会審議の状況により、公募内容や時期が変更される場合があります。申請にあたっては必ずNEDOの公式サイトにて最新の公募要領をご確認ください。
申請前チェックリスト
類似補助金との比較
| 比較項目 |
この補助金
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
|
【全国版】浄化槽利用者向け最大170万円!合併処理...
各市区町村(環境課・廃棄物対策課等)
|
【全国】旅行会社・団体向け最大500万円!観光誘客...
各地方自治体(観光課)
|
【全国】自治会・町内会向け最大2,000万円!地域...
各市区町村(地域支援課・市民協働推進課など)
|
【愛知県】事業者・個人向け最大10億円!補助金・助...
愛知県・各市町村・あいち産業振興機構
|
|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大5,000万円 | 最大約170.8万円(条件による) | 最大500万円 | 最大2,000万円 | 最大10億円 |
| 補助率 | — | — | — | — | — |
| 申請締切 | 2025年2月28日 | 令和8年1月30日まで(予算に達し次第終了) | 予算がなくなり次第終了(または事業実施の10日前まで) | 前年度8月末までに事前協議が必要な場合が多い | 令和8年1月16日まで(各制度による) |
| 難易度 |
|
|
|
|
|
| 採択率 AI推定 | 25.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 45.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |