【全国】再エネ・リサイクル事業者向け補助率1/2!国内資源循環体制構築実証事業の申請ガイド(2025年)
補助金詳細
対象者
申請要件
- 設備費、工事費、業務委託費、人件費、旅費、謝金、消耗品費など、実証事業に直接必要な経費
| 補助率 | ー |
|---|---|
| 採択率 | 35.0% |
補助金概要
Overview本事業は、今後大量廃棄が見込まれる太陽光パネルやリチウムイオン蓄電池などの再エネ関連製品、およびガラスやレアメタル等のベース素材を対象とした国内資源循環体制の構築を支援するものです。省CO2型のリサイクル技術向上や、デジタル技術を活用したトレーサビリティの確保、未利用資源の活用体制構築を促進する設備導入および実証試験に対し、対象経費の最大2分の1を補助します。脱炭素社会と循環型経済の同時実現を目指す企業にとって、極めて重要な支援施策となっています。
この記事でわかること
- 補助対象となる4つの具体的な実証テーマと事業内容
- 補助率2分の1という強力な財政支援の仕組み
- jGrantsを利用したオンライン申請の流れと必須要件
- 採択率を高めるためのCO2削減根拠の作成ポイント
- 太陽光パネルリサイクル等の先進的な採択事例と技術動向
事業の目的と資源循環の背景
日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの導入が加速しています。しかし、その一方で導入された太陽光パネルや風力発電ブレード、電気自動車(EV)用バッテリーなどは、数十年後には膨大な廃棄物として排出されることが確実視されています。例えば太陽光パネルの場合、2030年代半ばから年間排出量が20万トンを超え、2040年以降には最大50万トンに達するという予測もあります。
これらの製品には、シリコン、銀、銅、アルミなどのベース素材に加え、リチウムやコバルトといった希少なレアメタルが含まれています。これらを単に廃棄・埋め立てするのではなく、国内で高度に循環させる体制を構築することは、資源安全保障と環境負荷低減の両面で喫緊の課題です。本補助金は、従来のリサイクル手法に留まらない『省CO2型』かつ『高付加価値』な資源循環スキームの構築を、設備導入を伴う実証事業として強力にバックアップします。
公募対象となる4つの重点実証テーマ
本事業では、エネルギー起源CO2排出抑制に資することを前提として、以下の4つのカテゴリーのいずれかに該当する実証事業を募集しています。
1. 再エネ製品・ベース素材の国内活用体制構築
太陽光パネル、リチウムイオン蓄電池、風力発電ブレード、およびそれらに含まれるガラス等のベース素材について、国内で未利用のまま廃棄されている資源を有効活用するための体制構築を実証します。収集運搬から中間処理、再資源化に至るまでのプロセス全体の最適化が求められます。
2. レアメタル等の脱炭素型回収スキーム構築
白金族などのレアメタル、センサーや電子基板に含まれる希少金属を対象に、脱炭素を意識した効率的な回収技術やシステムの構築を目指します。従来の熱処理(焼却)に頼らない、エネルギー消費の少ない革新的な抽出技術の実証などが想定されます。
3. デジタルを用いたトレーサビリティ確保
製品仕様情報と連携し、リサイクル原料の品質をデジタル技術で証明・管理するシステムの構築です。ブロックチェーンやRFID等を活用し、再生原料の由来や品質を透明化することで、マテリアルリサイクルの信頼性を高め、水平リサイクル(再び同じ製品の原料として使うこと)を促進します。
4. その他脱炭素型金属等リサイクル技術の実証
上記1~3に直接該当しない場合でも、金属や重要資源のリサイクルにおいて顕著なCO2削減効果が見込まれる高度な技術・システムの実証事業が対象となります。
補助金額・補助率および実施期間
補助率(設備導入・実証経費)
最大 1/2
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公募期間 | 令和7年6月23日(月)~令和7年8月8日(金) 17:00必着 |
| 対象経費 | 設備費、工事費、業務委託費、人件費、旅費、その他実証に必要な経費 |
| 補助対象者 | 民間団体、一般社団法人・一般財団法人、公益社団法人・公益財団法人、大学等 |
【重要】エネルギー起源CO2削減の要件について
- 本補助金は環境省の『二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金』の一部であり、エネルギー起源CO2の排出量削減に貢献する事業であることが厳格に求められます。
- 実証段階でCO2削減効果を定量的に算出できない場合、不採択となる可能性が高いため、事前の計算(ベースラインとの比較)が不可欠です。
採択事例の紹介:太陽光パネルガラスの水平リサイクル実証
本補助金の活用により開始された具体的な先進事例として、TREホールディングス傘下の株式会社タケエイとマイクロ波化学株式会社の共同プロジェクトがあります。
マイクロ波技術による太陽光パネルガラスの高度再生
従来、太陽光パネルのガラスは、パネルを接着・封止しているEVA樹脂の付着が原因で、高品質な再生ガラス(ガラスカレット)としての水平リサイクルが困難でした。このプロジェクトでは、対象物を直接加熱できる『マイクロ波』を活用し、エネルギー消費を最小限に抑えつつEVA樹脂を効率的に除去する技術を実証します。これにより、輸入に頼るガラス原料を国内循環させるとともに、リサイクル工程そのものの低炭素化を実現しています。
補助金申請のステップフロー
採択に向けた専門的なアドバイス
1. 社会実装への明確な道筋
本補助金は『実証事業』ではありますが、実証が終わった後にどのようにビジネスとして自立させ、全国展開していくかという『社会実装の具体性』が厳しく問われます。単なる研究開発で終わらせず、マーケットの需要やコスト競争力の見通しを盛り込むことが重要です。
2. 連携体制の構築
資源循環は自社一社だけで完結することは稀です。排出元、中間処理業者、再資源化技術者、そして最終的なユーザー企業(再生原料を使うメーカー)との強固な連携体制を申請時点で構築し、合意形成(意向表明書等)が得られていると、事業の実現性が高く評価されます。
3. 専門家の活用検討
環境省系の補助金は、計算の根拠となる係数の選定やロジックが非常にテクニカルです。社内のリソースだけで不足する場合は、補助金申請コンサルタントや、LCA(ライフサイクルアセスメント)の専門家、技術士などの外部専門家を活用し、ロジックの整合性を確認することをお勧めします。
よくある質問(FAQ)
よくある失敗パターンと対策
申請時の落とし穴
- 採算性の検討不足: 補助金で設備を入れても、運用コストが再生原料の販売価格を上回り続け、事業継続が不可能と判断されるケース。
- 見積書の不備: 1社のみの見積書で、市場価格の妥当性が証明できない場合。特に高額設備は相見積もりが必須です。
- デジタル化の形骸化: 単に『PCで管理する』程度の計画では、デジタルによるトレーサビリティの確保として認められません。
まとめ:持続可能な日本型資源循環モデルの構築に向けて
令和7年度の『国内資源循環体制構築に向けた再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業』は、単なる資金支援に留まらず、次世代の日本の産業競争力を左右する重要なステップです。太陽光パネルやリチウムイオン蓄電池の適正な循環は、環境保護の枠を超え、新たなビジネスチャンスを創出します。公募期間は限られていますが、事前の緻密なCO2削減シミュレーションと社会実装計画を練り上げ、ぜひこの機会を活用してください。
まずは公募要領の確認とG-BizIDの準備を!
詳細な応募書類のフォーマットは、補助金申請システムjGrantsの本事業ページからダウンロードいただけます。締め切り直前はサーバーが混み合うため、余裕を持った申請を心がけましょう。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年6月23日時点の公募情報)に基づいています。補助金の要件、金額、期間等は変更される場合があります。申請にあたっては、必ず環境省または公益財団法人廃棄物・3R研究財団の公式サイトで最新の公募要領を確認してください。
申請前チェックリスト
類似補助金との比較
| 比較項目 |
この補助金
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大最大補助率1/2 | 最大約170.8万円(条件による) | 最大500万円 | 最大2,000万円 | 最大10億円 |
| 補助率 | — | — | — | — | — |
| 申請締切 | 2025年8月8日 | 令和8年1月30日まで(予算に達し次第終了) | 予算がなくなり次第終了(または事業実施の10日前まで) | 前年度8月末までに事前協議が必要な場合が多い | 令和8年1月16日まで(各制度による) |
| 難易度 |
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| 採択率 AI推定 | 35.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 45.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |