長野県茅野市で、自分たちの住む地域をより良くしたいと考えている方にとって、心強い味方となるのが’茅野市みんなのまちづくり支援事業補助金’です。この制度は、単にお金を出すだけでなく、市民活動センター’ゆいわーく茅野’による伴走支援がセットになっている点が大きな特徴といえます。地域の困りごとを解決したい、あるいは新しい交流の場を作りたいといった住民の皆さんの自発的なアクションを、茅野市は全面的にバックアップしています。この記事では、3つの異なる支援メニューの内容から、申請の際に気をつけたいポイントまでを、実務的な視点で詳しく紐解いていきます。
この補助金の要点
活動のフェーズに合わせて選べる3つのコースが用意されており、最大で40万円の補助を受けることが可能です。金銭面だけでなく、事業の企画や運営に関する相談ができる人的サポートが充実しているため、初めて補助金を申請する団体でも安心してチャレンジできます。
選べる3つの支援メニューとその特徴
茅野市のまちづくり補助金は、活動の規模や目的に応じて3つのコースに分かれています。まず紹介したいのが’イベント・企画支援事業’です。こちらは新しい仲間と一緒に単発のイベントやワークショップを開催したい場合に適しており、補助上限は10万円と少額ながらも補助率が10分の10、つまり自己負担なしで事業を開始できるのが魅力といえます。随時募集が行われているため、思い立った時に相談しやすいのもメリットの一つです。
次に、本格的に組織を立ち上げて継続的な活動を目指すなら’スタート支援事業’が適しています。3年以上の継続を見据えた活動が対象で、初年度は最大20万円の補助を受けられます。興味深いのは補助率が段階的に下がる仕組みで、1年目は9割、2年目は8割、そして3年目には40万円の上限額に対して7割の補助となります。これは、活動が軌道に乗るにつれて団体が自立していくことを促す、行政らしい配慮の表れといえるでしょう。
そして、複数の団体や組織が手を取り合って一つの大きなテーマに取り組む場合は’協働活動支援事業’の出番です。こちらは最大30万円、補助率は6割となっています。昨今の複雑な地域課題は一つの団体だけで解決するのが難しいため、自治会やNPO、企業などが連携して知恵を出し合う取り組みに重点が置かれています。組織同士のネットワークを広げたいと考えている方々にとっては、非常に使い勝手の良い制度だと感じます。
補助上限額(スタート支援3年目の場合)
400,000円
対象となる団体と事業のルール
この補助金を利用できるのは、単なる個人の集まりではなく、規約や名簿を整えた’団体’であることが前提となります。営利を目的とせず、茅野市内で公益性のある活動を行うことが求められます。よくある間違いとして、メンバー内の親睦会や旅行、あるいは特定の政治・宗教活動に使おうとするケースがありますが、これらは対象外となります。不特定多数の市民が参加でき、かつ地域に良い変化をもたらすアイデアであれば、審査の土俵に乗ることができます。
補助金で賄える具体的な経費
使い道については比較的幅広く認められています。外部から講師を招いた際の謝金はもちろん、チラシを作成するための印刷製本費、会場を借りるための借料、さらにはボランティア保険の保険料まで対象に含まれます。事業に直接必要な事務用品の購入費も計上できますが、あくまで’その事業のために使い切るもの’が基本です。団体の資産となるような高額な備品購入については、事前に市民活動センターの担当者とよく相談しておくことをおすすめします。
注意点
事業を開始した後に遡って申請することはできません。必ず事業着手の2ヶ月前、あるいは指定された応募期間内に手続きを完了させる必要があります。特に年度をまたぐ事業や、予算の都合で早めに受付が終了する可能性も考慮し、早めの行動を心がけましょう。
申請から交付までの5つのステップ
事前相談
まずは’ゆいわーく茅野’の窓口へ向かいましょう。企画の段階から相談に乗ってもらうことで、申請書の精度が格段に上がります。
申請書類の提出
事業計画書や収支予算書を作成し、必要書類を揃えて提出します。ここでは具体的な数字と、活動による効果を明記することが大切です。
審査会でのプレゼンテーション
提出された計画に基づき審査が行われます。自分たちの情熱と、それがどのように地域のためになるのかをしっかりと伝えます。
事業の実施
交付決定を受けたら、いよいよ事業スタートです。領収書や写真など、報告に必要な証拠資料は捨てずに保管しておかなければなりません。
実績報告と確定
事業終了後、実施報告書と精算書を提出します。内容に問題がなければ、最終的な補助金額が確定し、指定口座に振り込まれます。
採択率を上げるためのコツと評価の視点
審査で重視されるのは、ずばり’市民の参画度’と’波及効果’です。補助金をもらって内輪だけで完結する活動ではなく、その事業を通じて新しい参加者が増えたり、地域の問題が少しでも解決に向かったりする姿が描けているかが鍵となります。例えば、単にゴミ拾いをするだけでなく、それをイベント化して子供たちが楽しみながら学べる工夫を加えるといったアイデアは、高い評価を得やすい傾向にあります。
ポイント
予算書を作成する際は、積算の根拠を明確にしましょう。ネットショップの価格表や講師のプロフィールなどを添えることで、見積もりの妥当性をアピールできます。また、補助金がなくなった後も活動を続けられるような、自立に向けた展望を計画書に盛り込むことも非常に重要です。
よくある質問
Q. まだ団体を作っていないのですが、相談に行っても大丈夫ですか?
A. もちろん問題ありません。有志の集まりの状態でも、どうやって団体として形を整えていくか、規約はどう作ればいいかといった段階から’ゆいわーく茅野’でサポートを受けられます。まずはアイデアを話しに行ってみましょう。
Q. 備品の購入費は補助の対象になりますか?
A. 事業を実施するために必要不可欠な消耗品などは対象になります。ただし、パソコンやデジカメなど、汎用性が高く団体の資産として残るような高額な備品については制限があるため、申請前に必ず確認をしてください。
Q. 他の補助金と併用することは可能でしょうか?
A. 同じ事業内容に対して、市や市関連団体から別の補助金を受けている場合は対象外となります。ただし、異なる事業目的であれば併用できるケースもあるため、個別の判断については窓口で相談するのが確実です。
Q. プレゼンテーションが苦手なのですが、対策はありますか?
A. ゆいわーく茅野のスタッフが、発表の練習や資料のブラッシュアップを手伝ってくれます。上手なスピーチを目指すよりも、なぜこの活動が今の茅野市に必要なのかという情熱を伝えることに集中しましょう。
Q. 実績報告の際、領収書を紛失してしまったらどうなりますか?
A. 領収書がない経費は、原則として補助対象として認められません。レシートや振込証明書など、支払いの事実がわかる書類は封筒にまとめて保管し、紛失しないよう細心の注意を払ってください。
まとめ
茅野市みんなのまちづくり支援事業補助金は、市民の’やりたい’という気持ちを形にするための強力なツールです。最大40万円という資金提供も魅力的ですが、それ以上に市民活動センターという専門家集団の知恵を借りられるメリットは計り知れません。もし頭の中に温めているアイデアがあるなら、一人で悩まずにまずは一歩踏み出してみることをお勧めします。皆さんの活動が、茅野市をもっと活気ある素敵な街に変えていく大きなきっかけになるはずです。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は茅野市公式サイトや’ゆいわーく茅野’のホームページでご確認ください。