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立川市内に存する既存住宅(専用住宅・併用住宅・集合住宅)の所有者。区…
立川市で使えるリフォーム関連の補助金は、令和8年度は6本ある。主役は工事費の半額・上限5万円の「既存住宅断熱改修費補助金」で、令和8年4月1日から受付中だ。ただし予算250万円の先着順で、7月27日時点の残額は105万円だ。前年度は10月20日に予算が尽きた(当時の市公表値)。外壁塗装や屋根の補修に市の助成はない。水回り・バリアフリーは高齢政策課と介護保険課が窓口だ。この記事は市・都・国の公式ページと交付要綱を2026年7月30日に確認し、対象条件と書類、都200万円・国100万円との重ね方、残予算から逆算した枠切れ時期をまとめた。
この記事の結論
「立川市 リフォーム補助金」で調べ始めた人がまず知るべきなのは、立川市には住宅リフォーム全般を対象にした助成制度が存在しないという事実だ。市が用意しているのは目的別に分かれた6本で、それぞれ担当課も窓口も別になっている。断熱・耐震・防犯の3本は環境政策課・建築指導課・危機管理課、高齢者の住宅改修は高齢政策課、介護保険の住宅改修は介護保険課が扱う。下の表は令和8年7月30日時点で市の各ページを確認した現況だ。
| 制度名 | 補助率・上限 | 令和8年度の状況 | 担当課 |
|---|---|---|---|
| 既存住宅断熱改修費補助金 | 工事費の1/2・上限5万円 | 4月1日から受付中(予算残105万円) | 環境政策課 |
| 木造住宅耐震化助成(5メニュー) | 各費用の1/2。診断10万円/補強設計及び工事監理10万円/改修・建替え100万円/除却50万円 | 受付中(完了届出期限 令和9年2月26日) | 建築指導課 |
| 住まいの防犯対策緊急支援事業 | 費用の3/4・上限1万5千円 | 6月1日〜12月28日(先着約1,000世帯) | 危機管理課 |
| 中小企業省エネ改修費補助金 | 対象経費の1/3・上限50万円 | 受付中(事業者向け・省エネ診断が前提) | 環境政策課 |
| 高齢者自立支援住宅改修給付事業 | 給付限度額10万6千円〜37万9千円の7〜9割(所得別) | 65歳以上・要介護認定+訪問調査で必要と判断された場合 | 高齢政策課 |
| 介護保険 住宅改修費の支給 | 改修費の7割・8割または9割(利用限度額20万円) | 手すりの取り付け・段差の解消などが対象 | 介護保険課 |
外壁塗装・屋根の補修に立川市の助成はない
市の耐震化助成ページには「立川市では住宅の外壁塗装や屋根の補修に対する助成制度はありません」と明記されている。塗装業者から「立川市の補助金が使えます」と説明された場合、それは断熱改修(断熱材の充填)か耐震改修のどちらかに当てはめた話か、東京都・国の制度を指している。見積書のどの項目が補助対象なのかを必ず分けて書いてもらうこと。
目的が水回り・バリアフリーなら、断熱の5万円を追う必要はない
ここから先は断熱改修の話が続くが、浴室・トイレ・洗面台の改修や手すりの取り付け、段差の解消は断熱改修費補助金の対象工事に一つも入っていない。そしてこれらは別の課がはるかに大きな枠を持っている。高齢者自立支援住宅改修給付事業の給付限度額は、浴槽の取替え及びこれに付帯して必要な給湯設備等の工事で379,000円、流し・洗面台の取替えで156,000円、便器の洋式化及びこれに付帯して必要な工事で106,000円。浴槽なら断熱の上限5万円の約7.6倍だ。介護保険の住宅改修費支給を使えるなら、利用限度額は1人20万円になる。目的がこちら側なら読む順番が変わるので、浴槽・トイレの改修なら37万9千円の給付枠と担当課を先に確認する。
6本のうち、住まいの性能を上げる目的で誰でも検討できるのは断熱改修・耐震化・防犯機器の3本だ。残りは入口が違う。高齢者自立支援住宅改修給付と介護保険の住宅改修費支給は身体の状況や要介護認定が前提の福祉制度で、浴室やトイレの改修、手すりの取り付け、段差の解消といった水回り・バリアフリー工事を断熱制度ではなくこの2本で拾う設計になっている。金額の桁も違い、浴槽の取替えなら給付限度額は37万9千円で断熱の5万円の約7.6倍だ(振り分け表と給付限度額の一覧で工事別の上限額を確かめる)。中小企業省エネ改修費補助金は事業者向けだ。金額の大きさで言えば耐震改修の100万円が圧倒的だが、対象は昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅に限られ、しかも市の耐震診断助成を先に使って上部構造評点1.0未満と判定される必要がある。築40年以内の家なら選択肢は断熱改修に絞られる。自分の家がどの制度に当たるか整理がつかない場合は、住まいの条件から使える補助金を3分で診断するところから始めると遠回りしない。
制度を横断して比較したい人には、国と自治体の重ね方を整理した住宅リフォーム補助金まとめ2026年版で併用の全体像を確認するのが早い。窓に絞って全国の自治体制度を比べたいなら内窓・窓リフォーム補助金の全国一覧で立川市の水準を他市と比べると、上限5万円という額の位置づけが見えてくる。
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向いている人
向いていない人
ここで比べるのは、あくまで補助対象になる内窓・外窓交換と断熱材の充填の見積だ。立川市の断熱改修補助金は「市内に主たる事務所を有する民間事業者」への発注が交付要綱の条件のため、業者選びの母数が最初から絞られ、1社だけの見積書を見て相場が高いのか安いのかを判断できない状況になりやすい。同じ内窓工事でも施工費の差は数万円単位で出るうえ、交付申請には補助対象部分の内訳が分かれた見積書が必要になる。市内対応可能な複数社の金額と内訳を並べてから申請用の見積書を確定させる方が、補助金5万円より大きな差が出ることも珍しくない。
立川市既存住宅断熱改修費補助金は、家庭からの二酸化炭素排出削減と市内経済の循環を同時に狙った制度だ。交付要綱(令和8年3月18日改正・令和8年4月1日施行)第5条は補助額を「補助対象工事に要した費用の100分の50に相当する額とし、50,000円を上限とする」と定め、1,000円未満の端数は切り捨てる。つまり対象工事費が10万円を超えた時点で上限に到達し、それ以上は工事費が増えても補助額は動かない。
要綱第2条・第5条
対象工事は2種類だけ、上限到達は工事費10万円
補助対象は「窓又は扉を断熱建材を使用したものに改修する工事」と「外壁、天井又は床へ断熱材を充填し、又は吹き込む等の改修工事」の2類型。いずれも市内事業者が施工するものに限られ、申請年度の2月末日までに施工が完了していなければならない。令和8年度申請なら令和9年2月28日が工事完了の期限だ。
| 工事の内容 | 対象 | 補足 |
|---|---|---|
| 内窓(二重窓)の設置 | 対象 | 窓を断熱建材にする改修に該当 |
| 外窓交換・ガラス交換 | 対象 | 同上。カバー工法・はつり工法の区別は要綱にない |
| 玄関ドア等の断熱建材への交換 | 対象 | 要綱は「窓又は扉」と規定 |
| 外壁・天井・床への断熱材の充填・吹き込み | 対象 | 窓工事なしで断熱材だけでも申請できる |
| 外壁塗装・屋根の葺き替え | 対象外 | 断熱材の充填を伴わない限り該当しない |
| 市外の事業者への発注 | 対象外 | 要綱第2条の「市内事業者が行う工事」に反する |
見落とされやすいのは4行目だ。窓リフォームだけの制度だと思われているが、天井裏や床下に断熱材を吹き込む工事だけでも単独で申請できる。窓の交換は1か所あたりの単価が高く工期も読みづらいが、天井断熱材の追加なら10万円台で収まるケースが多く、上限5万円に届かせやすい。国の制度が窓に手厚い一方で立川市の制度は工事種別で額が変わらないため、この使い分けが効く。工事の種類別にどちらの制度を主軸にすべきかは、住宅リフォーム補助金まとめ2026年版で工事別の有利な組み合わせを見比べると判断が早い。
国の制度と比べると額の差は大きい。先進的窓リノベ2026事業は住宅1戸あたり上限100万円で、窓の性能とサイズごとの定額制だ。立川市の5万円が「工事費の半額」なのに対し、国は製品ごとの定額を積み上げる。両者は算定方式そのものが違うので、まず国の定額表で自分の窓がいくらになるかを出し、その上で市の5万円を重ねられるかを考える順番になる。国の4事業の全体像は住宅省エネ2026キャンペーンの申請ガイドで4事業の役割分担を把握すると整理しやすい。窓以外の断熱材やエアコンまで定額の対象に含めたいなら、みらいエコ住宅2026で断熱材とエアコンが定額補助の対象になる範囲も先に押さえておくと工事を1回にまとめやすい。
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この制度で最も重要な数字は補助率でも上限額でもなく、市が自ら公開している予算消化状況だ。立川市は制度ページに交付申請の受付件数と予算残額を随時掲載しており、令和8年7月27日現在の数値は次のとおりだった。
| 項目 | 令和8年度(7月27日時点) | 令和7年度(受付終了時) |
|---|---|---|
| 予算額 | 2,500,000円 | 1,500,000円 |
| 交付申請の受付件数 | 29件 | 30件 |
| 交付申請の総額 | 1,450,000円 | 1,500,000円 |
| 予算残額 | 1,050,000円 | 0円 |
| 受付開始日 | 令和8年4月1日 | 令和7年6月2日 |
| 受付終了日 | 受付中 | 令和7年10月20日 |
令和7年度の数値の出どころ
右列の令和7年度の数値は、当時の市ページに掲載されていた市の公表値だ。現行ページは令和8年度版に差し替わっており、前年度の予算額150万円・受付件数30件・予算残額0円・受付開始6月2日・受付終了10月20日は現行ページからは削除済みである。本記事はこれらを令和7年11月15日取得のWeb Archiveスナップショット(見出しが「【受付を終了しました】」に変わり、更新日が2025年10月20日となっている版)で照合した。出典の該当リンクから同じ表を確認できる。
ここから3つのことが読み取れる。第一に、1件あたりの平均申請額が2年連続で50,000円ちょうどだ。令和8年度は1,450,000円÷29件、令和7年度は1,500,000円÷30件、どちらも端数なく上限に一致する。申請者のほぼ全員が対象工事費10万円以上で上限に張り付いていることを意味し、逆に言えば10万円の工事を組めるなら満額5万円を前提に計画して差し支えない。
第二に、残額1,050,000円を平均5万円で割るとあと約21件で予算が尽きる。第三に、消化ペースだ。4月1日から7月27日までの117日で29件、1件あたり約4.03日のペースで積み上がっている。前年度は6月2日から10月20日までの140日で30件、1件あたり約4.67日だった。1日あたりの申請件数に直すと0.214件から0.248件へ、約16%加速している。現在のペースがそのまま続けば残り21件は約85日で埋まり、到達は7月27日から数えて10月20日前後、つまり10月中旬から下旬になる。ここから先は加速の度合いで前後する。夏場に申請が集中して3日に1件まで上がれば21件は約63日で消え、9月末には枠が消える。逆に秋口にペースが緩んで前年度並みの4.67日に戻れば約98日、11月頭までもつ。つまり実務上は「早ければ9月中、遅くとも10月下旬」と幅で構えるのが正しく、前年度が終了した10月20日を締切と決め打ちするのは危うい。なおこの試算の土台となる残額そのものにも幅がある。市は残予算表に「表示している件数、金額は、交付審査中を含みます」と注記しており、審査中の案件が取り下げや不交付になれば残額は105万円より増える。逆に増えることはあっても勝手に減ることはない構造なので、枯渇時期は本記事の試算より後ろにずれる可能性のほうが高い。それでも先着順である事実は変わらないため、幅の手前側で動くのが安全側の判断になる。予算に達した後に書類を持ち込んでも申請は枠から落ちるだけで、翌年度の受付開始を待つことになる。同じ窓工事でも国側はまだ余裕があり、先進的窓リノベ2026事業は7月30日時点で予算消化14%と枠に余力があるため、市の枠を逃した場合の受け皿になる。
対象者・対象事業
対象地域(東京都)
詳細条件・対象自治体は公募要領をご確認ください。
予算は前年度から1.67倍に増えている
令和7年度の予算は150万円、令和8年度は250万円。100万円の増額に加えて受付開始も6月2日から4月1日へ2か月前倒しされた。市が制度を絞るのではなく広げている方向にあることは、来年度も継続する可能性を読む材料になる。ただし増えた予算に対して申請ペースも前年より速く、7月末で残り4割という状況は「増額されたから余裕がある」とは言えない。先着順で枠が動くのは断熱改修に限らず、東京都の太陽光・蓄電池補助金も予算枠の消化状況で受付時期が前後するため、同じ年度に複数使うなら消化の速い制度から先に押さえるのが定石だ。
秋に工事しようと思っていました。10月に申請すれば間に合いますか。
賭けになります。予算到達は先着順で、市は残額をページで更新するだけです。10月に見積もりを取り始めると、書類を揃えた頃には枠が消えている可能性があります。工事を秋に行うのは問題ありませんが、交付申請だけは先に出してください。要綱第7条第2項は交付決定を受けた後に速やかに着手すると定めているので、申請から着工までの間に多少の時間があっても構いません。
他市の水準と比べると、立川市の上限5万円は控えめだ。たとえば横浜市の既存住宅断熱改修補助は令和8年度で最大150万円と桁が違う。立川市の制度は「市内事業者に発注させる」ための誘導策としての性格が強く、金額の主戦場は東京都と国にある。だからこそ、市の5万円を確保しつつ都と国を積む設計が本筋になる。都の代表格である東京ゼロエミ住宅助成金は令和8年度で最大240万円だが、こちらは新築が主対象で既存住宅の断熱改修とは制度が別だ。混同しないよう注意したい。

市のページに書かれた要件は簡潔だが、交付要綱の原文はもう少し細かい。相違が出やすい箇所を要綱の条文にそって整理する。
| 区分 | 要綱の規定 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 申請できる人 | 補助対象住宅の所有者(区分所有者を含む) | 個人限定の記載はない。マンションの区分所有者も対象 |
| 住宅の種類 | 専用住宅/併用住宅/集合住宅 | 併用住宅は自宅部分の床面積が延べ床面積の50%超。ちょうど50%は要綱では対象外(下の注記参照) |
| 市税 | 市税等に滞納があると対象外 | 住民税・固定資産税・都市計画税・軽自動車税など |
| 共有者 | 共有者全員の同意が必要 | 同意が取れない場合は第2号様式を出せず申請不可 |
| 区分所有 | 集会の決議等を満たし規約に違反しないこと | 管理規約と総会決議の両方を先に確認する |
| 過去の受給 | 同一の補助対象住宅について同一の補助金の交付を受けていないこと | 同じ住宅で2回目は不可。ただし集合住宅を1棟で数えるのか住戸ごとに数えるのかは要綱に規定がなく、市への確認が必要 |
併用住宅は「2分の1以上」と「100分の50を超えている」で市の資料が食い違う
市の制度ページは併用住宅を「居住面積が建物全体の延べ床面積の2分の1以上」と要約している。ところが交付要綱第3条第2号の原文は「個人自宅部分の床面積が、当該住宅の延べ床面積の100分の50を超えている住宅」だ。両者が分かれるのは自宅部分がちょうど50%のケースで、ページの要約なら対象、要綱の条文なら対象外になる。1階が店舗・2階が住居で床面積が同じ、という構成は珍しくない。交付決定は要綱に沿って判断されるため、ちょうど50%に近いなら図面の面積を出した上で環境政策課(042-528-4341)に事前確認しておくこと。見積を取ってから外れると、都や国の制度の申込期限にも影響する。
「市内事業者」の定義は本社所在地ではなく主たる事務所
交付要綱第1条は市内事業者を「市内に主たる事務所を有する民間事業者」と定義している。営業所が立川市にあるだけの全国チェーンは要件を満たさない可能性があり、逆に登記上の本店が立川市内なら小規模な工務店でも該当する。見積もりを依頼する段階で「立川市の断熱改修費補助金の対象事業者になれるか」を業者に直接確認し、曖昧な返答なら環境政策課に事業者名を伝えて照会するのが安全だ。
賃貸に出しているアパートの窓を替えたいのですが、オーナーでも使えますか。
要綱は補助対象者を「補助対象住宅の所有者」と定めており、居住要件を課していません。対象住宅にも集合住宅が明記されています。ただし件数の数え方には注意が必要です。交付要綱第4条第2項は「補助対象住宅につき」としか書いておらず、集合住宅を1棟で1件と数えるのか専有部分ごとに数えるのかは規定がありません。記事の要件表にあるとおり区分所有者も申請できる建て付けなので、棟単位と決めつけると読み違えます。複数戸をまとめて1件で出すのか住戸ごとに出せるのかは、着工前に環境政策課(042-528-4341)へ確認してください。いずれにしても上限は5万円で固定なので、賃貸物件の投資回収としては国と都の制度が主軸になります。
賃貸物件のオーナーが使える制度を横断で探すなら賃貸オーナーが使える補助金2026で空き家活用と省エネ改修の枠を確認すると選択肢が広がる。太陽光や蓄電池まで含めて考える場合は東京都の太陽光・蓄電池補助金は令和8年度で最大120万円が同じ住宅に重ねられる有力候補になる。
この制度は競争審査ではない。要件を満たし予算が残っていれば交付される形式審査だ。だからこそ落とし穴は「審査で負ける」ことではなく「手続きの順番を間違えて対象外になる」ことに集中している。よくある失敗は制度の理解不足ではなく段取りのミスだ。交付要綱を通読して抽出した5つの注意点を挙げる。
写真は「施工前」と「施工後」。施工中の撮影は要綱の要求ではない
完了報告の添付書類は要綱第11条で、契約書の写し、支払いの領収書の写し、補助対象住宅の施行前および施工後のカラー写真と定められている。壁の内側を撮る「施工中写真」は要綱の要求ではない。ただし断熱材の充填は完成後に確認できないため、市が追加資料を求める余地はある。逆に施工前の写真は工事が始まれば二度と撮れず、撮り忘れると完了報告が差し戻しになる。市が公開している工事写真台紙を使い、着工前と完了後を同じ画角で撮っておけば手戻りが起きにくい。
補助金の対象外と判断されやすいのはどんなケースですか。
多い順に、市外事業者への発注、交付決定前の契約・着工、断熱材の充填を伴わない外壁塗装、そして同一住宅での2回目の申請です。いずれも工事の質とは無関係に要綱の条文で外れるため、後から書類を直しても救済されません。工事内容そのものより発注先と順番の注意点を先に潰してください。
申請は郵送やオンラインでできますか。
市の案内は市役所2階79番窓口への持参のみを示しており、郵送・電子申請の案内は出ていません。申請時に申請者の印鑑が必要です。代理で手続きする場合は手続代行者選任届を添えてください。
窓を2か所と天井の断熱材を同時にやったら補助額は増えますか。
増えません。補助額は工事全体の費用に対して1/2・上限5万円で計算されるため、工事箇所を増やしても上限は変わりません。逆に工事費が10万円に届かない小規模工事の場合は、複数箇所をまとめて1回で申請した方が上限に近づきます。
設備の入れ替えまで検討範囲を広げるなら、エコキュート補助金の全国一覧で国の補助額と自治体上乗せの組み合わせを見ると、断熱と給湯のどちらから着手すべきか判断材料が増える。

立川市の5万円だけを見て「少ない」と判断するのは早い。同じ窓工事に対して東京都と国がそれぞれ独自の枠を持っており、金額の主戦場はそちらにある。令和8年度の現況を公式ページで確認した結果は次のとおりだ。
| 制度 | 実施主体 | 補助率・上限 | 令和8年度の受付 |
|---|---|---|---|
| 既存住宅断熱改修費補助金 | 立川市 | 工事費の1/2・上限5万円 | 4月1日〜(予算到達で終了) |
| 既存住宅における省エネ改修促進事業 | 東京都(クール・ネット東京) | 製品の性能・サイズ別の定額。1住戸あたり上限200万円(防犯性能も備えた高断熱窓なら300万円) | 事前申込5月29日〜/交付申請兼実績報告6月30日〜 |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 環境省 | 製品の性能・サイズ別の定額。住宅1戸あたり上限100万円(補助額5万円未満は申請不可) | 交付申請〜2026年12月31日(7月30日時点の予算消化14%) |
東京都の押さえどころ
国(窓リノベ2026)の押さえどころ
3つ全部の併用は「確認してから」動く
立川市の要綱が禁じているのは同一住宅での同一補助金の重複だけで、都や国との併用を直接禁じる条文はない。東京都も「都および公社の他の同種の助成金」との重複のみを禁じている。一方で国の住宅省エネ2026キャンペーンは「国費が充当されている制度は本キャンペーンの各事業と併用できません。詳細については各地方公共団体にお問い合わせください」と明示している。立川市の制度に国費が入っているかは公表資料から判断できないため、3制度を重ねる計画なら着工前に環境政策課(042-528-4341)へ照会するのが唯一の確実な方法だ。ここを確認せずに契約すると、後から片方を返還する事態になりうる。
手続きの順番は東京都と国の要件から自動的に決まる。東京都は事前申込の後でなければ契約できず、立川市は交付決定の後に着工する。したがって都の事前申込 → 市の交付申請と交付決定 → 契約・着工 → 各制度の完了報告という流れになる。国は登録事業者が申請を代行するため、この工程を扱える市内事業者を選べるかが実務上の分かれ目だ。
給湯器の交換も同じタイミングでやりたいのですが。
立川市の断熱改修補助金は窓・扉・断熱材のみが対象で、給湯器は含まれません。国の給湯省エネ2026事業が別枠として使えます。工事日程をまとめると足場や養生の費用を分散できるため、断熱と給湯を同一契約で進める設計は現実的です。
国の給湯枠は給湯省エネ2026で機器最大17万円と撤去加算の申請期限を確認するで額と期限が押さえられる。断熱と給湯を同時に狙う場合の重ね方は給湯省エネとみらいエコ住宅の併用で最大114万円まで積む手順が参考になる。エアコンまで含めるならみらいエコ住宅2026のエアコン補助の対象製品と申請方法も確認しておきたい。
断熱改修と並行して検討する価値があるのが、担当課の異なる2制度だ。予算枠も申請窓口も別なので、断熱改修の枠を待つ間にこちらを進めることもできる。
| 用途 | 助成額 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 簡易耐震診断 | 無料(市が診断員を派遣) | 昭和56年5月31日以前建築の木造住宅/市税完納 |
| 耐震診断 | 費用の1/2・上限10万円 | 指定名簿の建築士事務所が実施/契約前に申請 |
| 補強設計及び工事監理 | 費用の1/2・上限10万円 | 補強設計及び工事監理の実施者と耐震改修工事の施工者は別であること |
| 耐震改修工事 | 費用の1/2・上限100万円 | 耐震診断の結果が上部構造評点1.0未満 |
| 建替え | 費用の1/2・上限100万円 | 同一敷地に新築/原則省エネ基準適合 |
| 除却 | 費用の1/2・上限50万円 | 同上の診断結果が前提 |
| 住まいの防犯機器 | 費用の3/4・上限1万5千円 | 令和8年6月1日〜12月28日/先着約1,000世帯/1世帯1回 |
耐震化助成を「改修の100万円」だけで捉えると取りこぼす。市の助成メニューは耐震診断・補強設計及び工事監理・耐震改修工事・建替え・除却の5本で、診断から工事までを順に使うと耐震診断10万円+補強設計及び工事監理10万円+耐震改修工事100万円=実質上限120万円まで積める。忘れられやすいのが真ん中の補強設計及び工事監理で、ここだけ助成を取り逃がすと10万円分が丸ごと自己負担になる。ただし条件があり、補強設計及び工事監理の実施者と耐震改修工事の施工者は別でなければならない。設計から施工まで1社に任せる段取りを組むと、この10万円が使えなくなる点に注意したい。
耐震改修には委任払いがある
木造住宅の耐震化助成では委任払いが利用でき、申請者が工事費の全額を一時的に立て替える必要がない。断熱改修補助金は完了報告と交付請求を経てからの後払いなので、資金繰りの負担感は制度によってかなり違う。100万円規模の耐震改修を検討するなら、この差は無視できない。
防犯機器は購入・設置費用の3/4という補助率の高さが特徴で、防犯フィルムや補助錠のような数千円の対策でも申請できる。ただし国や都の別の補助金を受けている機器は対象外だ。全国の相場と条件は防犯カメラ設置補助金の全国一覧で個人1万円から自治会576万円までの枠を比べるで確認できる。外構の安全対策まで広げるなら危険ブロック塀の撤去補助金は最大160万円で自治体ごとに条件が違うも見ておきたい。立川市で事業を営んでいる場合は立川産品販路拡大等支援事業補助金は令和8年度で最大60万円という事業者向けの枠もある。

「立川市 リフォーム 補助金」で検索している人の目的は断熱だけではない。浴室の段差をなくしたい、トイレを洋式にしたい、廊下に手すりを付けたい——こうした工事は断熱改修費補助金の対象工事(窓・扉の断熱建材への改修/外壁・天井・床の断熱材)に一つも当てはまらないため、断熱制度の窓口に行っても話が進まない。立川市はこの層を福祉側の2制度で受けている。担当課も申請の入口も断熱とはまったく別なので、最初に自分がどの列に乗るかを決めてしまうのが最短ルートだ。
| やりたい工事・状況 | 使う制度と担当課 | 助成の水準 |
|---|---|---|
| 窓・扉の交換、外壁や天井・床への断熱材で寒さと暑さを抑えたい | 既存住宅断熱改修費補助金(環境政策課) | 工事費の1/2・上限5万円 |
| 要介護・要支援の認定を受けた人のために手すりを付けたい、段差を解消したい | 介護保険 住宅改修費の支給(介護保険課) | 改修費の7割・8割または9割。利用限度額は1人20万円 |
| 高齢者の自立を支えるために浴槽や便器、流し・洗面台を取り替えたい | 高齢者自立支援住宅改修給付事業(高齢政策課業務係) | 給付限度額は工事別に10万6千円〜37万9千円。その7〜9割が所得に応じて給付 |
| 昭和56年5月31日以前の木造住宅の耐震性を上げたい | 木造住宅耐震化助成(建築指導課) | 診断・補強設計及び工事監理・改修・建替え・除却の5メニュー |
| 外壁塗装や屋根の補修をしたい | 立川市に該当する助成はない | 市の助成はゼロ。断熱材を伴う工事に組み替えるか都・国の制度を見る |
金額の桁が違う
浴槽の取替えは給付限度額37万9千円。断熱の5万円の約7.6倍
断熱改修費補助金の上限5万円を見て「立川市の補助金は少ない」と結論を出すのは、水回り・バリアフリー目的の人には完全な誤りだ。高齢者自立支援住宅改修給付事業の給付限度額は浴槽の取替えと付帯給湯設備等で37万9千円、その7〜9割が所得に応じて給付される。5万円の約7.6倍の枠が別の課に用意されている。工事の目的が浴室・トイレ・洗面なら、断熱の窓口で相談を終わらせてはいけない。
| 給付の対象となる改修工事 | 給付限度額 | 対象者 |
|---|---|---|
| 生活の質を確保するための改修(手すり取付け/床段差の解消/滑り防止等のための床材変更/引き戸等への扉の取替え/洋式便器等への便器の取替え/付帯工事) | 200,000円 | 要介護認定の結果が要介護・要支援以外(非該当)の高齢者 |
| 浴槽の取替え及びこれに付帯して必要な給湯設備等の工事 | 379,000円 | 身体機能の低下に伴い既存設備での使用が困難な高齢者 |
| 流し、洗面台の取替え及びこれに付帯して必要な給湯設備等の工事 | 156,000円 | 同上 |
| 便器の洋式化及びこれに付帯して必要な工事 | 106,000円 | 同上 |
この4区分のうち、下の3つ(浴槽・流しと洗面台・便器の洋式化)は「非該当」の人と「要支援・要介護認定」を受けた人に共通で使える。いっぽう1番目の「生活の質を確保するための改修」20万円は介護保険が非該当の人だけが対象だ。手すりや段差解消は要支援・要介護なら介護保険の住宅改修(限度額20万円)側で拾う設計になっており、同じ工事に両方から取るための枠ではない。給付割合は所得に応じて7〜9割で、自己負担は給付限度額もしくは見積額から助成金を控除した1〜3割。給付限度額を超えた額は全額自己負担になるため、限度額に収まる仕様で見積を組めるかが実質的な設計ポイントになる。
最大の関門は金額ではなく「住宅改修アドバイザーの訪問調査」
高齢者自立支援住宅改修給付事業は、申請書を出せば審査が始まる制度ではない。手順は、まず介護保険で要介護認定を受け(要支援・要介護または非該当の認定が出ていること)、次に住宅改修アドバイザー事業を申請して訪問調査を受ける。この調査で改修の必要性が判断され、必要と判断されなければこの事業は利用できない。申請書類一式は、アドバイザー事業の結果として改修が必要と判断された方へ市から送付される仕組みだ。つまり「必要と判断されること」が入口であり、ここを通らないまま工事を進めても給付は受けられない。対象は在宅で生活する65歳以上で身体機能が低下した高齢者で、福祉用具や日常生活用具を活用しても改善が図れない場合が想定されている。決定後は給付決定通知書と工事完了届が本人と業者に送られ、完了後に自己負担分(給付限度内の負担分と限度額超過分)を業者へ支払う流れになる。
併給調整と順番。便器の洋式化は「取替え」が先
この給付事業は、介護保険法・身体障害者福祉法・その他の給付制度による同種の給付を受けた人を対象から除いている。同じ工事に複数の制度を重ねる前提で見積を組むと、後から外れる可能性がある。順番の指定もある。「便器の洋式化及びこれに付帯して必要な工事」(限度額106,000円)は、介護保険および自立支援住宅改修給付事業の「洋式便器等への取替え」を優先して利用し、給付限度額を超えた場合にのみ申請できる。付帯工事から先に申請しようとすると入口で外れるため、見積の作り方から高齢政策課業務係(市役所1階)に相談する方が早い。地域包括支援センターと福祉相談センターでも受け付けている。生活保護を受給中の場合などは自己負担が減額される制度があるので、あわせて確認したい。断熱改修と同じく、いずれの制度も工事を先に始めてしまうと救済されない点は共通だ。
介護保険の20万円は分割して使える
介護保険の住宅改修費支給は保険給付で、手すりの取り付けや段差の解消などの住宅改修を対象に、利用者の負担割合に応じて改修費の9割・8割または7割が支給される。支給限度基準額は被保険者1人あたり要介護状態区分に関わらず20万円(消費税込み)で、この範囲内なら何回かに分けて利用(申請)してよい。要介護状態区分が一定程度高くなった場合は、再度20万円までの住宅改修を行うことができる。断熱改修費補助金が同一住宅で1回きりなのに対し、こちらは限度額の枠を分けて使える点が実務上の大きな違いだ。
親の家の浴室を直したいのですが、断熱の5万円と介護保険の20万円は同時に使えますか。
対象工事が重ならなければ、それぞれ別の制度として検討できます。断熱改修費補助金の対象は窓・扉の断熱建材への改修と外壁・天井・床の断熱材で、介護保険の住宅改修は手すりの取り付けや段差の解消などです。浴室の窓を断熱建材に替える工事は前者、浴室の段差解消は後者、と工事項目ごとに分けて見積を作ってもらってください。ただし申請の窓口と担当課が違い、介護保険側はケアマネジャーの関与や事前申請の段取りがあります。同じ工事費を両方の制度に二重に載せることはできないので、どちらにどの項目を割り当てるかは着工前に環境政策課と介護保険課の双方へ確認するのが確実です。
住宅・住まいの補助金一覧(バリアフリー改修も横断)断熱・耐震だけでなく介護・高齢者向けの住宅改修支援もカテゴリでまとめて確認
断熱改修以外にも立川市や東京都で使える制度が残っている可能性がある。制度を種類別に眺めたい場合は補助金・助成金の一覧から地域と用途で絞り込むのが早い。自分の住まいの条件に当てはまる枠を先に知りたいなら、下のボタンから条件を入れて絞り込むほうが確実だ。
問い合わせ先
立川市 環境資源循環部 環境政策課 ゼロカーボン推進係(〒190-8666 立川市泉町1156-9/市役所2階79番窓口)/電話 042-528-4341(直通)、042-523-2111(代表・内線2243・2244)/ファクス 042-524-2603。予算残額と申請の可否は日々変わるため、見積もりを取る前に一度電話で現況を確認することをおすすめする。
最終更新:2026年7月30日
対象・申請情報まとめ
詳細条件は公募要領で確認してください。
この補助金のポイント
| 補助対象経費 | 立川市内に主たる事務所を有する民間事業者が施工する次の工事費。(1)窓または扉を断熱建材を使用したも… 詳細を見る › |
|---|---|
| 公募期間 | 2027年2月28日締切(予定) 締切まで 203日 |
| 実施機関 | 立川市 |
| 主要スケジュール |
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| 申請方法 | 窓口申請 公式申請ページへ |
| 必要書類 | 【交付申請】既存住宅断熱改修費補助金交付申請書(第1号様式)/補助対象工事の見積… 詳細を見る › |
| 公募要領 |
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