近年、異常気象による豪雨災害が頻発し、がけ崩れによる被害も増加しています。大切な家屋と生命を守るため、岩国市、川棚町、長崎市では、がけ崩れ対策工事に対する補助金制度を設けています。最大200万円の補助を受けられるこの制度を活用して、安全な住まいづくりを実現しましょう。この記事では、各自治体の補助金制度の概要から申請方法まで、詳しく解説します。
がけ崩れ対策費補助金とは
岩国市急傾斜地対策費補助金
正式名称: 岩国市急傾斜地対策費補助金
実施組織: 岩国市
目的・背景: 一定の要件を満たす急傾斜地の安全対策に必要な工事費の一部を助成し、市民の安全な生活環境を確保することを目的としています。
対象者: 急傾斜地の影響範囲に人が住んでいる家屋がある個人。
川棚町がけ地崩壊対策事業費補助金
正式名称: 川棚町がけ地崩壊対策事業費補助金
実施組織: 川棚町
目的・背景: 町民の生命・財産を守り、安全で住みよい環境の確保のため、個人が所有する宅地等において、崩壊したがけの早期復旧又は崩壊を未然に防ぐ工事を行う際に費用の一部を助成します。
対象者: 崩壊しているがけ地又は崩壊のおそれのあるがけ地に危険家屋が存在する個人。
長崎市宅地のがけ災害対策費補助金制度
正式名称: 長崎市宅地のがけ災害対策費補助金制度
実施組織: 長崎市
目的・背景: 市民の安全・安心な生活環境を確保するため、個人が所有する宅地等において、崩壊したがけの早期復旧又は崩壊を未然に防ぐ工事を行う際に費用の一部を助成します。
対象者: 崩壊又は崩壊のおそれがあるがけの所有者(個人または地縁団体)。
助成金額・補助率
岩国市
補助金は工事費の2分の1以内とし、家屋1軒につき200万円を限度とします。
例えば、工事費が400万円の場合、補助金は200万円となります。工事費が300万円の場合、補助金は150万円となります。
川棚町
工事費用の3分の1(上限額200万円)
例えば、工事費が600万円の場合、補助金は200万円となります。工事費が300万円の場合、補助金は100万円となります。
長崎市
工事費の3分の1かつ上限200万円(1,000円未満切り捨て)。※消費税を除く
例えば、工事費が600万円の場合、補助金は200万円となります。工事費が300万円の場合、補助金は100万円となります。
岩国市
- 高さ2メートル、傾斜度が30度以上の急傾斜地であること。(人工がけ含む)
- 急傾斜地の影響範囲に、人が住んでいる家屋があること。
- 空家、貸家は対象外です。
- 申請は、1つの家屋について1回のみです。
川棚町
- 崩壊しているがけ地又は崩壊のおそれのあるがけ地であって、危険家屋(※)が存在するがけ地に係る工事であること
- 傾斜度が30度以上で、がけの高さが2メートルを超える自然がけ地において個人が行う工事であること。
- 町税及び国民健康保険税を滞納していない者が行う工事であること。
- 宅地造成工事の一環として行われる工事でないこと。
- 営利を目的とする不動産事業の用に供する土地に係る工事でないこと。
- 町の入札参加資格者又はこれと同等以上の能力を有すると町長が認めた建設業者であって、町内に本店を有する法人又は町内に住所を有する個人が施工する工事であること。
※危険家屋とは‥‥被害想定区域に存在し居住のために用いる建築物であり、令和4年3月31日以前に建築されたもの。
長崎市
- 崩壊又は崩壊のおそれがあるがけ(※1)の部分とその両側の一定の範囲(※2)
- がけの角度が30度を超え、垂直高さ(がけの高さ)が2mを超えるもの
- がけの根元から、がけの高さの2倍の範囲内に、がけの所有者の同一生計者以外の方が所有かつ居住などしている建築物、道路又は公園があるもの(全ての建築物、道路又は公園が対象となるわけではありません。詳しくは、お問い合わせください。)
※1 崩壊のおそれがあるがけとは、宅地造成及び特定盛土等規制法に基づく勧告等を受けているものが対象
※2 その両側の一定の範囲とは、崩壊又は崩壊のおそれがあるがけの両側下端から、がけの高さに応じた角度(がけの高さが5m以内は45度、5mを超える場合は35度)で伸ばし、土地の上端に達した位置から直下までの範囲
岩国市
急傾斜地の安全対策に必要な工事費
川棚町
がけ地崩壊対策工事の費用
長崎市
がけの災害対策工事(フェンス・ブロックは含みますが、張り出しスラブは対象となりません。)
申請方法・手順
岩国市
- 交付申請書、申請場所及び申請者一覧、変更等承認申請書、実績報告書、請求書などの必要書類をダウンロードし、記入します。
- 岩国市役所 河川課(市街化区域)または農林整備課(市街化区域以外)へ申請します。
川棚町
- 川棚町がけ地崩壊対策事業費補助金交付申請書(下記様式)に合わせて、工事箇所の位置図、現況図及び現況写真、工事箇所の公図及び全部事項証明書(3か月以内に発行されたもの)、危険家屋に係る全部事項証明書(3か月以内に発行されたもの)、工事見積書、工事計画平面図、断面図及び構造図、町税等を滞納していないことの証明書、工事施行承諾書、その他町長が必要と認める書類を準備します。
- 川棚町役場へ申請します。
長崎市
- 事前調査申請書(第1号様式)、事前着手届(第3号様式)、長崎市宅地のがけ災害対策費補助金交付申請書(第4号様式)、工事計画書(第5号様式)、誓約書(第6号様式)、着手届(第9号様式)、補助金交付申請変更承認申請書(第10号様式)、補助金交付申請取下げ書(第13号様式)、工事完了報告書(第15号様式)、補助金交付請求書(第17号様式)などの必要書類をダウンロードし、記入します。
- 長崎市役所 建築指導課へ申請します。
採択のポイント
審査基準は各自治体によって異なりますが、一般的には以下の点が重視されます。
- がけの危険度
- 家屋への影響
- 工事の必要性・妥当性
- 費用対効果
申請書作成の際は、これらの点を明確に記述することが重要です。また、図面や写真などを添付して、状況を具体的に説明することも有効です。
よくある質問(FAQ)
Q: 補助金はいつ振り込まれますか?
A: 工事完了後、実績報告書を提出し、審査を経てから振り込まれます。時期は自治体によって異なりますので、担当窓口にお問い合わせください。
Q: 見積もりは複数の業者から取る必要がありますか?
A: 複数の業者から見積もりを取ることを推奨します。工事内容や費用を比較検討し、最適な業者を選びましょう。
Q: 申請に必要な書類は何ですか?
A: 申請書、位置図、現況図、見積書、工事計画書などが必要です。詳細は各自治体のホームページでご確認ください。
Q: 補助金の対象となる工事はどのようなものですか?
A: がけ崩れを防止するための擁壁工事、排水工事、法面保護工事などが対象となります。詳細は各自治体のホームページでご確認ください。
Q: 申請期限はいつですか?
A: 申請期限は自治体によって異なります。必ず各自治体のホームページでご確認ください。
まとめ・行動喚起
がけ崩れ対策は、大切な家屋と生命を守るために非常に重要です。岩国市、川棚町、長崎市の補助金制度を活用して、安全な住まいづくりを実現しましょう。まずは、お住まいの自治体の担当窓口に相談し、補助金の対象となるか確認することをおすすめします。
岩国市のお問い合わせ先:
河川課: 0827-29-5134
農林整備課: 0827-29-5117
川棚町のお問い合わせ先:
川棚町役場
長崎市のお問い合わせ先:
建築指導課: 095-829-1176