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この記事は制度の解説です。申請の受付はこのページからはできません。
市区町村の要綱を満たす住宅の所有者・居住者。自治体により賃借人・法人名義を対象外とする場…
詳細解説
本記事にはプロモーションを含みます。
感震ブレーカーの補助金は「国の一律制度」ではなく、市区町村がそれぞれの要綱で金額もタイプも決めている制度です。同じ分電盤タイプを付けても、品川区なら最大10万円、大津市なら最大3万円、千葉市に至っては分電盤タイプがそもそも対象外という開きがあります。しかも受付期間は2か月しかない自治体から通年の自治体まで幅があり、2026年8月中旬の時点ですでに締め切った制度も出ています。この記事では令和8年度に実際に公開されている自治体要綱を突き合わせ、機器タイプ別の上限額・補助率・受付期間を根拠つきの表にまとめました。あわせて、自己負担がいくら残るかを自分の見積額で試算できる計算ツールと、対象外になりやすい共通条件のセルフ判定も用意しています。「自分の市区町村に制度があるか」を最短で確かめる手順まで、この1ページで完結します。
この記事の位置づけ
本記事は特定の1制度の解説ではなく、全国の市区町村が実施する感震ブレーカー設置支援を横断比較した情報記事です。金額・期間はすべて各自治体が令和8年度に公開している一次情報にリンクしています。申請の可否と最終的な金額は、必ずお住まいの市区町村の要綱でご確認ください。
市区町村の補助として令和8年度に確認できた最高額は品川区の10万円(高齢者・障害者等の世帯が分電盤タイプを設置した場合、申請額の8分の7)です。さらに品川区は東京都(上限4万円)と国(上限3万円)の上乗せを案内しており、制度上の枠を単純合算すれば最大17万円に達します。一方で同じ品川区でもアース付コンセント型は上限3万円、千葉市の簡易タイプは上限3,000円と、機器タイプの違いだけで補助額は30倍以上に開きます。「自治体名で調べる」より先に「どのタイプを付けるか」を決めるほうが、金額の見通しは早く立ちます。
タイプごとの機器価格と補助の考え方を、大分県が公表している費用目安と各自治体の上限額で並べたのが次の表です。
| 機器タイプ | 機器の費用目安 | 電気工事 | 補助上限の実例(令和8年度) | 根拠資料 |
|---|---|---|---|---|
| 分電盤タイプ(内蔵型・後付型) | 数万円 | 必須(後付型も工事が必要) | 品川区10万円/江戸川区8万円/新宿区7万5,000円/大阪市7万円/東大和市6万円/大津市3万円 | 大分県(費用目安)(新しいタブで開きます)/品川区(新しいタブで開きます)/江戸川区(新しいタブで開きます)/新宿区(新しいタブで開きます)/大阪市(新しいタブで開きます)/東大和市(新しいタブで開きます)/大津市(新しいタブで開きます) |
| コンセントタイプ(工事あり) | 約5千円〜2万円 | 必要 | 江戸川区8万円(一括遮断型)/大田区の基準額6万円/品川区3万円 | 大分県(費用目安)(新しいタブで開きます)/江戸川区(新しいタブで開きます)/大田区(新しいタブで開きます)/品川区(新しいタブで開きます) |
| コンセントタイプ(工事なし・特定遮断型) | 約5千円〜2万円 | 不要 | 江戸川区7,000円/大田区の基準額7,000円(特定機器遮断型) | 大分県(費用目安)(新しいタブで開きます)/江戸川区(新しいタブで開きます)/大田区(新しいタブで開きます) |
| 簡易タイプ(おもり・バネ式) | 約3〜4千円 | 不要(市販品を自分で設置) | 江戸川区7,000円/東大和市5,250円/千葉市3,000円 | 大分県(費用目安)(新しいタブで開きます)/江戸川区(新しいタブで開きます)/東大和市(新しいタブで開きます)/千葉市(新しいタブで開きます) |
なぜここまで手厚く補助されるのかというと、地震火災の主因が電気だからです。大分県の公表資料によれば、出火原因が特定できたもののうち電気に起因する火災は阪神・淡路大震災で約61%(139件中85件)、東日本大震災で約66%(163件中108件)を占めています。避難した後に電気が復旧して出火する「通電火災」を止める装置として、自治体が補助を出す理由がここにあります。住宅の地震対策全般は木造住宅の耐震改修補助金をまとめた記事と耐震シェルターの補助金を比較した記事もあわせて確認すると、どこから手を付けるか整理しやすくなります。
令和8年度の要綱で内容を確認できた自治体を、補助率・上限額・受付期間・地域限定の4点で並べました。大津市はすでに受付が終了(令和8年7月31日まで)、東大和市・大阪市・千葉市は年内で締め切ります。「一覧を見て安心する」のではなく、締切日を先に確認してください。
| 自治体 | 補助率 | 上限額(タイプ別) | 受付期間(令和8年度) | 地域・世帯の限定 | 根拠資料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都品川区 | 分電盤は申請額の6分の5(高齢者・障害者等の世帯は8分の7)/コンセント型は全額 | 分電盤8万円(高齢者・障害者等10万円)/アース付コンセント型3万円。別に東京都(上限4万円)・国(上限3万円)の上乗せあり | 令和8年7月27日〜令和9年1月29日 | 区内全域の既設住宅 | 品川区「感震ブレーカー設置費用の一部補助について」(新しいタブで開きます) |
| 東京都江戸川区 | 上限額のみ規定 | 分電盤・工事が必要なコンセント(一括遮断型)8万円/簡易・工事不要のコンセント・特定遮断型7,000円 | 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 | 区内在住の世帯主。地域限定なし | 江戸川区「感震ブレーカー普及促進補助金」(新しいタブで開きます) |
| 東京都新宿区 | 設置費用の4分の3(住民税非課税世帯は6分の5) | 一般6万円/住民税非課税世帯7万5,000円/新築住宅1万円 | 令和8年4月15日〜令和9年3月1日 | 区内に住宅を所有する方。法人名義・賃借人は対象外 | 新宿区「感震ブレーカー等設置費用を助成します」(新しいタブで開きます) |
| 東京都大田区 | 経費または補助基準額の低い方の4分の3 | 基準額は分電盤8万円/工事ありコンセント6万円/簡易4万円/特定機器遮断型7,000円(補助上限6万円) | 令和8年6月1日〜令和9年2月28日 | 木造住宅密集地域に居住する世帯主 | 大田区「感震ブレーカー設置支援事業」(新しいタブで開きます) |
| 東京都東大和市 | 購入金額の4分の3(分電盤は千円未満切捨、他は10円未満切捨) | 分電盤6万円/コンセント・簡易5,250円 | 令和8年6月15日〜令和8年12月28日(予算到達で終了) | 令和5〜6年度に東京都から配布を受けていない世帯。1世帯1回限り | 東大和市「令和8年度感震ブレーカー(グラぴたスイッチ)購入費等補助金」(新しいタブで開きます) |
| 大阪市 | 設置工事費(税抜)の3分の2(千円未満切捨) | 7万円(分電盤型のみ。コンセント型・簡易型は対象外) | 交付申請は令和8年12月28日必着/完了報告は令和9年2月26日 | 東成区・生野区・天王寺区の指定地域。RC造・SRC造は除外 | 大阪市「感震ブレーカー設置促進事業」(新しいタブで開きます) |
| 滋賀県大津市 | 対象経費の2分の1 | 3万円(JWDS0007適合の分電盤タイプのみ) | 令和8年6月1日〜令和8年7月31日。ただし「予算額に達成次第申請受付を終了いたします。なお、申請状況により延長することがあります」との但し書きあり | 市内在住・自己所有住宅・市税の滞納がないこと | 大津市「感震ブレーカー設置補助金制度を開始します」(新しいタブで開きます) |
| 千葉市 | 対象経費の2分の1(100円未満切捨) | 1世帯3,000円(簡易タイプのみ) | 令和8年4月1日〜令和8年12月15日 | 中央区・花見川区・稲毛区の計15町名。町内自治会単位の申請が原則 | 千葉市「感震ブレーカー設置費用の補助を行います(令和8年度)」(新しいタブで開きます) |
| 三重県熊野市 | 現物支給(自己負担1,000円) | 簡易型を市が支給・取付試験まで実施 | 通年(防災対策推進課で受付) | 75歳以上のみ世帯/要介護3〜5/障害支援区分4〜6/各手帳所持者など | 熊野市「簡易型感震ブレーカー設置促進事業」(新しいタブで開きます) |
| 東京都大田区(無料支給枠) | 全額(補助金とは別枠の現物支給) | 簡易タイプを無償設置。1世帯1回限り | 年間を通じて受付(設置まで概ね3か月) | 住民税非課税または課税所得80万円以下、かつ65歳以上のみ世帯・障害者手帳・要介護3〜5のいずれか | 大田区「感震ブレーカー(簡易タイプ)の無料支給」(新しいタブで開きます) |
「補助金」以外の形もある
東京都防災ホームページの「区市町村における感震ブレーカー設置支援制度」によれば、支援の形は補助金だけではありません。簡易型の無料配布(杉並区・清瀬市・北区ほか)、防災用品のあっせん(世田谷区・中央区・文京区ほか)、無償貸与(練馬区)という4形式が併存しています。「補助金」で検索して見つからなくても、配布やあっせんの枠が用意されている可能性があります。
ここまでの表はすべて市区町村が出す補助の金額です。ところが品川区は公式ページで「上記の品川区補助金額に加え、東京都(上限4万円)、国(上限3万円)の補助金が上乗せされる場合があります」と明記しています。しかも東京都と国の補助金も品川区への申請が必要とされており、住民から見れば窓口は区の一箇所で完結します。「区の上限8万円だから自己負担はこれだけ残る」と計算していると、実際にはさらに戻ってくる可能性があるということです。
| 補助の階層 | 上限額(品川区の案内) | 申請先 | 単純合算した場合の枠 | 根拠資料 |
|---|---|---|---|---|
| 品川区の補助(分電盤・一般世帯) | 8万円(申請額の6分の5) | 品川区 | 8万円 | 品川区公式(新しいタブで開きます) |
| 品川区の補助(分電盤・高齢者障害者等の世帯) | 10万円(申請額の8分の7) | 品川区 | 10万円 | 品川区公式(新しいタブで開きます) |
| 東京都の上乗せ | 4万円 | 品川区(区へ申請) | +4万円 | 品川区公式(新しいタブで開きます) |
| 国の上乗せ | 3万円 | 品川区(区へ申請) | +3万円 | 品川区公式(新しいタブで開きます) |
| 合計(高齢者・障害者等の世帯の場合) | 制度上の枠は17万円 | 品川区 | 10万円+4万円+3万円 | 品川区公式(新しいタブで開きます) |
17万円をそのまま期待してはいけない理由
品川区の記載は「上乗せされる場合があります」という条件付きの表現で、適用条件があると注記されています。また補助金は原則として実際にかかった費用を超えて交付されないため、17万円を受け取るには17万円以上の工事費が前提になります。分電盤タイプの相場が数万円であることを踏まえると、実務上は「上限に当たって自己負担がほぼ消える」ケースを想定するのが現実的です。東京都・国それぞれの公表資料でこの4万円・3万円という金額を確認することはできなかったため、適用可否と実額は必ず品川区の窓口で確認してください。
この三層構造は品川区に限った話ではありません。東京都は区市町村が行う設置支援事業の経費の一部を補助し、大分県も市町村に補助する形をとっています。都道府県や国の資金は住民に直接届くのではなく、市区町村の制度の原資になって金額を押し上げているという理解が正確です。だからこそ、上乗せの有無と金額は市区町村のページにしか書かれていません。
確認対象・制度の位置づけ
対象地域(全国)
対象年度と制度の状態は一次情報をご確認ください。
防災まわりの補助を横断して探したい場合は、防犯・防災・BCP補助金のまとめ記事が入口になります。地域を限らず条件から絞り込みたいときは補助金診断で自分の世帯条件に合う制度を絞り込むのが早道です。
補助率と上限額の組み合わせを間違えると、手取り額の見込みは簡単に数万円ずれます。たとえば分電盤タイプの見積が16万円で補助率4分の3・上限6万円なら、計算上の補助は12万円ですが上限に切られて6万円、自己負担は10万円残ります。逆に見積8万円なら補助は6万円ちょうどで自己負担2万円です。同じ制度でも見積額によって「上限に当たるか当たらないか」が変わるため、次の計算ツールにご自身の見積と自治体の条件を入れて確認してください。
工事を伴う住宅改修と同時に進めるなら、住宅リフォーム補助金のまとめ記事や川口市の住宅リフォーム補助金、立川市の断熱・耐震リフォーム補助金のように、同一年度で併用できる枠がないかを先に確認しておくと段取りが崩れません。
その前に知っておくべき現実があります。内閣府が公開する「都道府県・市区町村における感震ブレーカーの支援制度一覧(令和6年度)」の掲載内容を本記事で集計したところ、支援制度を持つ市区町村は約200、実施している都道府県は30にとどまりました。全国約1,700市区町村のうち1割強で、17県では1件も掲載がありません。つまり「探し方が悪くて見つからない」のではなく、そもそも制度がない地域のほうが多数派です。
| 都道府県 | 一覧に掲載された市区町村数 | 地域的な背景 | 根拠資料 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 約22 | 首都直下地震で想定される木造住宅密集地域の延焼対策 | 内閣府一覧(令和6年度)を本記事で集計(新しいタブで開きます) |
| 静岡県 | 約22 | 南海トラフ地震の想定被災地 | 同上(新しいタブで開きます) |
| 和歌山県 | 約21 | 南海トラフ地震の想定被災地 | 同上(新しいタブで開きます) |
| 徳島県 | 約20 | 南海トラフ地震の想定被災地 | 同上(新しいタブで開きます) |
| 高知県 | 約17 | 南海トラフ地震の想定被災地 | 同上(新しいタブで開きます) |
| 愛知県 | 約14 | 南海トラフ地震の想定被災地 | 同上(新しいタブで開きます) |
| 滋賀県 | 約12 | 内陸活断層帯への備え。大津市も令和8年度に新設 | 同上(新しいタブで開きます) |
| 鳥取県 | 約10 | 県内での面的な取り組み | 同上(新しいタブで開きます) |
| 三重県 | 5(亀山市・桑名市・熊野市・玉城町・紀宝町) | 南海トラフ地震の想定被災地だが実施は限定的 | 同上(新しいタブで開きます) |
| 大分県・宮崎県・鹿児島県・佐賀県・長崎県・沖縄県など | 掲載なし | 九州で掲載があるのは熊本県・福岡県の各1件のみ。県の制度は市町村向けで住民は直接申請できない | 同上(新しいタブで開きます)/大分県公式(新しいタブで開きます) |
この集計について
内閣府ページからリンクされている消防庁の一覧資料(参考資料4)に掲載された市区町村行を本記事で数えた結果です。同資料は令和6年度時点のもので、大津市のように令和8年度から新設された制度は含まれません。逆に掲載されていても令和8年度に終了している可能性があります。「一覧にある=今も使える」ではなく、「一覧にない=可能性は低いが、新設されていないか自治体ページで確認する」という使い方が正解です。
三重県・大分県から本記事にたどり着いた方向けに補足すると、三重県は上記5市町のみの掲載で、そのうち熊野市は高齢者・要介護者等への現物支給(自己負担1,000円)です。大分県は市町村の掲載が1件もなく、県の防災・減災対策加速化支援事業も市町村向けの補助であるため、住民が県に申請することはできません。
そのうえで、自分の市区町村に制度があるかを確定させる手順に進みます。感震ブレーカーの補助は制度名が自治体ごとに違い、「感震ブレーカー設置費補助金」「感震ブレーカー普及促進補助金」「グラぴたスイッチ購入費等補助金」(東大和市)のように呼び名がそろっていません。制度名で検索するのではなく、市区町村名+「感震ブレーカー」で防災担当課のページを直接探すのが確実です。次の4手順で、10分あれば有無を確定できます。
制度の有無を自力で追うのが難しいときは、補助金診断ページから住まいと世帯の条件を入れて候補を出す方法もあります。
自治会・町内会単位で共同購入する形の制度(千葉市が該当)を検討する場合は、自主防災組織向けの補助金や家庭用防災用品の購入支援補助金のように、団体で申請する枠と個人で申請する枠を切り分けて考えると整理しやすくなります。
結論から言うと、賃貸は自治体によって可否が分かれ、分譲マンションは専有部の分電盤なら申請できる自治体が多いという状況です。新宿区は「賃借人は対象外」と明記していますが、大阪市は賃貸住宅の居住者でも所有者の同意があれば対象になります。住まいの形態別に整理すると次のとおりです。
| 住まいの形態 | 申請できるか | 実務上のポイント | 根拠資料 |
|---|---|---|---|
| 持ち家の戸建て | ほぼすべての制度で対象 | 分電盤タイプが選べるため補助額が最も大きくなる。RC造・SRC造を除外する自治体(大阪市)に注意 | 大阪市(新しいタブで開きます)/品川区(新しいタブで開きます) |
| 賃貸(アパート・マンション) | 自治体により分かれる | 新宿区は賃借人を対象外と明記。大阪市は所有者同意があれば居住者も対象。東大和市は賃貸の場合に所有者承諾が必須 | 新宿区(新しいタブで開きます)/大阪市(新しいタブで開きます)/東大和市(新しいタブで開きます) |
| 分譲マンション(専有部) | おおむね対象 | 専有部の分電盤への設置は個人申請が通常。工事の可否は管理規約の確認が先 | 江戸川区(新しいタブで開きます)/品川区(新しいタブで開きます) |
| 住宅が法人名義 | 対象外の自治体あり | 新宿区は法人名義の住宅を対象外と明記 | 新宿区(新しいタブで開きます) |
| 工事ができない住まい全般 | 簡易タイプなら可 | おもり・バネ式なら工事不要。ただし補助上限は3,000円〜7,000円程度 | 大分県(費用目安)(新しいタブで開きます)/千葉市(新しいタブで開きます)/東大和市(新しいタブで開きます) |
マンション全体の防災を考えている場合は、マンションの防災備蓄品への助成のように共用部・管理組合向けの枠が別に用意されています。
金額差の理由は自治体の裕福さではなく、制度の設計目的が「面としての延焼防止」か「個別世帯の安全確保」かで分かれているためです。前者は密集市街地を対象に高額・高補助率を設定し、後者は広く薄く配ります。この違いを理解すると、自分の住所が高額枠に入るかを予測できます。
木造住宅が密集し、地震火災が広がりやすい地域を対象に指定。補助率も上限額も高く設定されます。大阪市(東成区・生野区・天王寺区の指定地域、分電盤型のみ7万円)、大田区(木造住宅密集地域)、千葉市(15町名限定)が典型です。
区市の全域を対象にし、機器タイプごとに上限を分けます。江戸川区(全域・分電盤8万円)、新宿区(区内に住宅を所有する方)、品川区(令和6年度に区内全域へ拡大)がこの型です。金額も比較的高い傾向にあります。
高齢者のみの世帯・要介護認定者・障害者手帳所持者などに、簡易型を無料または低額で支給します。大田区の無料設置(住民税非課税等)、熊野市(自己負担1,000円)が該当します。申請書1枚で済むぶん、対象が絞られます。
世帯要件で上乗せされる仕組み
同じ自治体の中でも、世帯属性で補助率が変わる設計が広がっています。品川区は分電盤タイプで一般世帯が6分の5・上限8万円、高齢者や障害者等の世帯が8分の7・上限10万円。新宿区は一般世帯が4分の3・上限6万円、住民税非課税世帯が6分の5・上限7万5,000円です。該当する可能性があるなら、申請前に非課税証明書や手帳の準備をしておくと2万円前後の差になります。
県が市町村を財政支援する二層構造も理解しておくと無駄足が減ります。東京都は区市町村の設置支援事業の経費の一部を補助しており、大分県も同じく市町村への補助という形をとっています。県のページに「感震ブレーカーの補助」と書いてあっても、住民が県に申請することはできません。大分県内にお住まいで住宅の地震対策を進めたい場合は、竹田市の住宅耐震化補助金のように市町村単位の住宅耐震枠から探すほうが確実です。
要綱を読み比べると、不採択・対象外になる理由は次の6つにほぼ集約されます。とくに「買ってから申請できるか」は自治体で正反対なので、ここだけは電話で確認してください。
大津市は「交付決定前の着工は対象外」とし、申請→書類審査(約1か月)→交付決定→着工→完了報告という順序を求めています。一方で江戸川区は期間内に購入した方が申請対象、東大和市もレシートを持参して申請する後払い方式です。制度の方式を取り違えると全額自己負担になります。
大阪市は東成区・生野区・天王寺区の指定地域のみ、千葉市は中央区・花見川区・稲毛区の計15町名のみ。市名だけで判断せず、町丁目まで一覧で照合してください。
大阪市と大津市は分電盤型のみが対象で、コンセント型・簡易型は補助されません。大津市はさらにJWDS0007規格への適合を求めています。東大和市は特定機器遮断型を対象外としています。
大阪市はRC造・SRC造を除外、新宿区は法人名義の住宅と賃借人を対象外としています。名義が親や配偶者になっている場合は、申請者を誰にするかを先に決めてください。
東大和市は1世帯1回限りで、令和5〜6年度に東京都から配布を受けた世帯は対象外。大田区の無料設置も1世帯1回限りです。同居家族が過去に受けていないかの確認が必要です。
大津市と東大和市は「予算に達した時点で受付終了」と明記しています。受付期間が残っていても締め切られるため、年度の早い時期に動くのが基本です。
令和8年8月時点で締め切っている制度
本記事で確認した中では、大津市(令和8年6月1日〜7月31日)が受付期間を終えています。ただし大津市は「予算額に達成次第申請受付を終了いたします。なお、申請状況により延長することがあります」と但し書きを付しており、諦める前に市の自主防災担当へ延長の有無を電話確認する価値があります。千葉市は令和8年12月15日、東大和市と大阪市は令和8年12月28日、品川区は令和9年1月29日、大田区は令和9年2月28日、新宿区は令和9年3月1日、江戸川区は令和9年3月31日が期限です。
申請書類の準備を含めた実務は、住宅系の補助金と共通する部分が多くあります。段取りの型は横浜市の木造住宅耐震改修補助や八千代市の木造住宅耐震改修費補助の申請フローが参考になります。
感震ブレーカーは「揺れを感知して電気を止める」装置です。裏を返すと、作動した瞬間から復旧作業が終わるまで自宅は無電状態になります。冷蔵庫・照明・スマートフォンの充電・在宅医療機器のいずれも止まるため、遮断後をどうしのぐかまで含めて備えるのが本来の形です。ここは補助金では埋まらない部分なので、機器の設置とセットで考えておく必要があります。
感震ブレーカーが作動した後、通電を再開できるのは安全確認が済んでからです。集合住宅では管理会社の点検待ちで半日以上かかることもあります。その間にコンセント機器を動かせるかどうかで、在宅避難の負担はかなり変わります。
ポータブル電源は補助金の対象外ですが、工事も申請も不要でその日から使える点が感震ブレーカーとの違いです。容量とコンセント口数を先に決めてから比較してください。
据置型の設備で備えるなら、家庭用蓄電池・V2Hの補助金のように補助制度が整っている枠があります。感震ブレーカーとは所管も申請先も別ですが、同じ年度に併せて申請している世帯は少なくありません。
感震ブレーカーを付けると、震度いくつで電気が止まりますか。
新宿区は補助対象の感震ブレーカーを「震度5強以上の揺れを感知した場合にブレーカーやコンセント等への電気供給を自動的に止める器具」と定義しています。製品によって感知レベルや遮断までの猶予時間(避難用の照明を確保するための遅延機能など)が異なるため、購入前に仕様を確認してください。大津市のように、分電盤タイプでJWDS0007規格への適合を補助要件としている自治体もあります。
補助金の申請から実際に振り込まれるまで、どれくらいかかりますか。
事前申請型の大津市では、申請書の提出後に書類審査が約1か月あり、交付決定通知を受けてから工事に着手し、完了報告として写真と領収書を提出してはじめて請求できます。設置から入金まで数か月を見込む必要があります。後払い型の東大和市や江戸川区は、購入後に領収書等を添えて申請する形なので工程は短くなりますが、いずれも「先に自分で全額を支払う」点は共通です。大田区の無料設置枠は申込から設置まで概ね3か月とされています。
工事は自分で電気工事店を探す必要がありますか。
分電盤タイプは電気工事士による施工が前提です。大津市は電気工事士法に基づく資格者による施工を要件としています。自治体が業者を指定・あっせんする制度もありますが、多くは自分で見積を取る方式です。簡易タイプ(おもり・バネ式)は工事不要でホームセンター等で購入でき、大田区や熊野市のように市区が現物を支給して取付まで行う制度もあります。
感震ブレーカーは「地震火災を止める」1点に効く装置です。倒壊・落下・避難生活といった他のリスクは別の補助制度でカバーします。同じ年度に申請できるものをまとめました。
最終更新:2026年8月15日(各自治体が公開している令和8年度の要綱・お知らせページを確認した時点の内容です)
この制度では未確認です(公式でご確認ください)。
この制度では未確認です(公式でご確認ください)。
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※ 提出先は各市区町村(都道府県が市区町村の事業経費を補助)です。最新の受付方法は公式資料でご確認ください。
制度の事実確認まとめ
過去制度と現在の状態を分けて確認してください。
この補助金のポイント
| 対象となる書類 | 対象となる感震ブレーカー本体の購入費および設置工事費。分電盤タイプのみを対象とする自治体(大阪市・大… 詳細を見る › |
|---|---|
| 提出時期 | 令和8年度。自治体ごとに異なり、事前申請型と購入・設置後申請型が混在 |
| 確認主体 | 各市区町村(都道府県が市区町村の事業経費を補助) |
| 主要スケジュール |
|
| 必要書類 | 交付申請書、見積書または領収書・レシート、対象機器の仕様が分かる書類、本人確認書… 詳細を見る › |
感震ブレーカー補助金の2026年一覧。金額は自治体で大きく異なり、品川区は高齢者等世帯で最大10万円(一般8万円)、江戸川区8万円、千葉市3,000円など30倍以上の開きがあります。分電盤型・コンセント型・簡易型のタイプ別に、補助率・受付期間・対象地域を一次情報の根拠つきで比較します。
編集・監修: 中澤圭志(中小企業診断士)
一次情報を確認する編集体制(編集方針・検証方法 | 掲載情報について連絡する)
本記事は公表資料の確認結果を整理したものです。新制度の決定を示すものではないため、最新の一次情報をご確認ください。