結論(要点):防災士の資格取得費用(受講料・受験料・登録料の合計でおおむね6〜7万円)を、市区町村が一部または全額補助する制度です。令和8年度(2026年度)も中央区・文京区・足立区など多数の自治体が受付中で、自己負担0円で取得できるケースもあります。補助額・対象者・受付期間は自治体ごとに大きく異なり、人気制度は年度初め(4〜6月)に定員へ達することがあるため、早めの確認が重要です。
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 補助上限 | 全額〜数万円(例:中央区 上限63,800円) | 自治体により定額・全額補助など |
| 補助率 | 全額補助が中心(対象経費の100%が多い) | 対象経費に限定 |
| 受付状況 | 令和8年度 受付中(自治体による) | 例:中央区は4/17〜10/31 |
| 対象 | 在住・在勤者、自主防災組織の構成員など | 年齢・所属の要件あり |
防災士資格取得費用助成金とは|地域防災のリーダーを育てる制度



近年、地震や豪雨などの自然災害が頻発し、地域における防災意識はますます高まっています。「自分や家族の身を守りたい」「いざという時に地域に貢献したい」という方に活用してほしいのが、「防災士」資格の取得費用を市区町村が補助する助成制度です。この制度を使えば、専門的な防災知識・技能を身につける費用負担を大幅に軽減でき、自己負担0円で資格を取得できるケースもあります。
そもそも「防災士」とは
防災士とは、特定非営利活動法人 日本防災士機構が認証する民間資格です。「自助・共助・協働」を原則とし、家庭・職場・地域で防災対策を推進したり、災害時に避難誘導や避難所運営のサポート、被災者支援などを公的機関と連携して担う人材とされています。資格取得には、機構が認証した研修機関の研修講座を受講し、資格取得試験に合格したうえで認証登録を行う必要があります。
助成の目的と実施機関
この助成は、多くの地方自治体(市区町村)が地域防災力の向上を目的として実施しています。地域の防災活動を担う人材を育成するため、防災士資格の取得にかかる費用の一部または全額を補助します。実施主体は市区町村の防災担当課(防災危機管理課・安心安全課など)であることが一般的です。
助成金額・補助率|自治体によって大きく異なる

助成される金額や補助率は、お住まい・お勤めの自治体によって大きく異なります。資格取得にかかる費用は、研修講座受講料・教材費・受験料・登録料を含めておおむね6万円〜7万円程度が一般的です。そのうちどこまで補助されるかは制度ごとに異なるため、事前の確認が欠かせません。下表は受付中の主な自治体の例(令和8年度時点・概算)です。
| 自治体 | 補助上限(目安) | 主な対象者 | 受付状況(令和8年度) |
|---|---|---|---|
| 東京都中央区 | 上限63,800円(自主防災組織枠は全額) | 自主防災組織の推薦者・学生・55〜65歳など | 4/17〜10/31 受付中 |
| 東京都文京区 | 全額(対象者の条件を満たす場合) | 避難所運営協議会等の所属者・推薦者など | 4/1〜 受付開始予定 |
| 東京都足立区 | 全額(対象経費) | 避難所運営会議所属・地域防災活動継続者(18歳以上) | 受付中 |
| 茨城県牛久市 | 対象経費を助成 | 市内在住・在勤者ほか | 受付中(要確認) |
※上記は概算・目安です。最新の上限額・対象・期間は必ず各自治体の公式ページで確認してください。
あなたは対象?対象者判定チェッカー
多くの自治体に共通する典型的な要件をチェックできます(最終判断は各自治体の要綱に従ってください)。
対象に当てはまりそうなら、次の受給額シミュレーターで自己負担の目安を確認しましょう。
受給額・自己負担シミュレーター
資格取得にかかる費用(受講料+受験料+登録料)と、自治体の補助率・上限を入力すると、補助額と自己負担の概算を試算できます。係数は令和8年度の各自治体の公募要領が基準です(概算・目安)。
試算で自己負担が小さいと分かったら、締切までの残り日数を確認し、早めに申請準備を始めましょう。
申請受付の締切カウントダウン
下記は一例として中央区の令和8年度受付終了日(2026年10月31日)を表示しています。お住まいの自治体の締切は公式ページで必ず確認してください。
申請から受給までの流れ
- 自治体の助成制度を確認:防災担当課に補助の有無・要件・予算枠を問い合わせる。
- 事前申請(自治体による):講座申込前に交付申請が必要な自治体もあるため順番に注意。
- 研修講座の受講・受験:日本防災士機構の認証研修機関で受講し、試験に合格する。
- 認証登録:合格後、機構へ認証登録を申請して防災士となる。
- 助成金の請求:領収書・合格証・登録証などを添えて補助金を請求する。
採択されない・受給できない5つの落とし穴と対策
防災士助成は要件が比較的明確ですが、手続きの順番や対象経費の誤解で不採択・不交付になる失敗が少なくありません。以下の落とし穴に注意してください。
- 失敗1:事前申請を飛ばした — 講座申込前の事前申請を必須とする自治体で、先に受講してしまい対象外に。NG事例の典型です。手続きの順番を必ず確認しましょう。
- 失敗2:対象経費の誤解 — 交通費や宿泊費を補助対象と思い込み、差し戻しに。対象は原則「受講料・受験料・登録料」に限定されます。
- 失敗3:予算枠の上限到達 — 人気制度は年度初め(4〜6月)に定員へ達し、申請しても審査落ち(受付終了)になることがあります。
- 失敗4:対象者要件の不一致 — 在住・在勤や所属組織の要件を満たさず不採択。年齢・推薦の有無も要確認です。
- 失敗5:領収書・証明書の不備 — 領収書の宛名相違や登録証の添付漏れで差し戻し。書類不備は最も多い失敗パターンです。
これらの注意点を事前に潰しておけば、不採択のリスクを大きく下げられます。