子育てコンシェルジュとは|利用者支援事業4類型と相談窓口

制度解説 子育て・生活支援

この制度の基本情報

この記事は制度の解説です。申請の受付はこのページからはできません。

対象

主に就学前の子どもを持つ保護者、または妊娠中の方。

所得制限などの条件はなく、子育てに関する支援や情報を必要とする方が対象です。

本文で確認

手続き

制度年度と一次情報を確認

本文で確認

受付の状況

制度の解説(申請の受付はありません)

確認日と一次情報をご確認ください

制度の基礎データ 公募期間・実施機関・申請方法・根拠資料 — 対象と金額は上の「この制度の基本情報」を参照

主に就学前の子どもを持つ保護者、または妊娠中の方。所得制限などの条件はなく、子育てに関す…

対象地域
全国
対象者
主に就学前の子どもを持つ保護者、または妊娠中の方。所得制…
確認した過去制度の金額
提出時期
提出時期・提出先は所轄の税務署または勤務先の給与担当にご確認ください
情報の確認方法
一次情報・公式発表を確認
必要書類
– 基本的に不要です。 – …

詳細解説

「子育てコンシェルジュ」という名称の相談窓口を自治体の広報などで見かけても、それがどんな制度なのか分かりにくいという方は多いはずです。この呼び名の正体は、子ども・子育て支援法にもとづく利用者支援事業という全国共通の仕組みです。自治体によっては「子育て支援コンシェルジュ」「保育コンシェルジュ」のような名称で案内されることもあり、呼び方の違いに戸惑う方も多いようです。

制度としては、令和6年4月に母子保健型が「こども家庭センター型」へ再編され、さらに令和7年4月1日には新たに「妊婦等包括相談支援事業型」が加わって4類型になりました。この記事では最新の類型構成と、相談内容ごとにどの窓口が担当するのかを整理します。制度の名前を知らなくても、窓口に相談すれば案内してもらえる仕組みであることも合わせて押さえておいてください。

この記事でわかること

利用者支援事業(子育てコンシェルジュ)の要点

  1. 対象読者:「子育てコンシェルジュ」「子育て支援コンシェルジュ」などの案内を見て制度を知りたい妊娠中・子育て中の方
  2. 扱う内容:利用者支援事業の4類型と、相談内容ごとにどの窓口が担当するかの整理
  3. 自治体差の有無:実施主体は市区町村で、4類型のうち一部又は全部を実施する仕組みのため、名称・設置場所・費用の案内は自治体ごとに異なる
  4. 最大の変更点:令和6年4月に母子保健型が「こども家庭センター型」に再編され、令和7年4月1日には「妊婦等包括相談支援事業型」が加わり4類型になった
  5. 最終確認日:2026年8月2日時点の一次情報にもとづいて執筆

子育てにまつわる制度は数が多く、この記事だけでは網羅しきれません。気になる制度が他にもある場合は、子育て関連の制度を3分で診断できるツールで対象になりそうな支援をまとめて確認する方法もあります。

子育てコンシェルジュとはのこの記事でわかることを整理した図解

利用者支援事業の4類型|「母子保健型」はこども家庭センター型に再編

利用者支援事業は、子ども及びその保護者、または妊娠している方が教育・保育・保健その他の子育て支援サービスを円滑に利用できるよう、相談支援等を行うことを目的とした事業です。利用者支援事業は、そうした「まずどこに聞けばいいか分からない」という悩みを解消するための相談の入り口です。

「母子保健型」という名前は現在の類型にありません

令和5年度まで使われていた「母子保健型」という呼び方は、令和6年4月に「こども家庭センター型」へ変わりました。この時点では基本型・特定型・こども家庭センター型の3類型でした。その後、令和7年4月1日の第一次改正で「妊婦等包括相談支援事業型」が新設され、現在の4類型になっています。古い情報のまま「基本型・特定型・母子保健型の3類型」と紹介しているサイトを見かけたら、更新が追いついていない可能性があります。

以下では、それぞれの類型について、実施要綱に定められた目的・実施場所・職員体制を紹介します。

基本型身近な場所での寄り添い型の相談支援
特定型市町村窓口での保育に関する利用支援
こども家庭センター型母子保健と児童福祉が一体となった支援
妊婦等包括相談支援事業型妊婦給付と組み合わせた伴走型面談

基本型

こども及びその保護者等が、教育・保育施設や地域の子育て支援事業等を円滑に利用できるよう、身近な場所で当事者目線の寄り添い型の支援を行う類型です。

実施要綱では、日常的に利用でき、かつ相談機能を持つ施設を主な実施場所と位置づけています。担当する職員には、子育て支援員基本研修と専門研修(地域子育て支援コース)のうち「利用者支援事業(基本型)」の課程を修了していることが求められます。

特定型

待機児童の解消等を図るため、行政が地域連携の機能を果たすことを前提に、主として保育に関する施設や事業を円滑に利用できるよう支援する類型です。

主な実施場所は市町村窓口です。基本研修と専門研修「利用者支援事業(特定型)」の修了が望ましいとされ、要件を満たす専任職員を1事業所1名以上配置することとされています。

こども家庭センター型

母子保健と児童福祉が連携・協働し、すべての妊産婦及びこどもとその家庭等を対象に、妊娠期から子育て期にわたる母子保健や育児の悩みに対応する類型です。保健師等が専門的な見地から相談支援を行い、切れ目ない支援や虐待への予防的な対応を担います。

従来「子育て世代包括支援センター」が担ってきた母子保健機能と、「子ども家庭総合支援拠点」が担ってきた児童福祉機能を一体的に運営する体制で、特定妊婦や産後うつ、障害がある方への対応など多様なニーズに応じられる体制整備が求められています。

妊婦等包括相談支援事業型

妊娠時から妊産婦等に寄り添い、出産・育児等の見通しを立てるための面談や継続的な情報発信を行い、必要な支援につなぐ伴走型相談支援を担う類型です。「妊婦のための支援給付」と効果的に組み合わせて切れ目なく実施することとされ、妊婦給付認定の申請時、出産前後の適切な時期に加え、概ね2歳になるまでの期間も随時相談に対応します。対面での面談が基本ですが、体調不良による療養中や里帰りなどで遠隔地に一時的に居住している場合はデジタル技術を使った面談も可能で、それも著しく困難な場合に限り電話等での対応もできます。

対象は妊婦及び出産した方とその配偶者ですが、実施要綱は祖父母や親族等、市町村が必要と認める人も対象に含めるとしています。妊娠・出産した本人以外の家族が窓口に相談しても対象外にはなりません。この類型が組み合わせる「妊婦のための支援給付」は自治体ごとに実施されており、たとえば豊川市の妊婦のための支援給付(最大10万円)大阪市の妊婦支援給付金(最大15万円)のような形で案内されています。

表が画面に収まらない場合は、横にスクロールして確認できます。
類型目的・内容根拠
基本型身近な場所での寄り添い型の相談支援実施要綱(PDF)(新しいタブで開きます)
特定型市町村窓口での保育に関する施設・事業の利用支援同上
こども家庭センター型母子保健と児童福祉が一体となった妊娠期〜子育て期の支援同上
妊婦等包括相談支援事業型妊婦給付認定時などに行う伴走型の面談・相談支援同上

似た名前の「子育て短期支援事業」とは別の制度です

はい、別の制度です。子育て短期支援事業(対象や利用料の解説)は保護者の入院や仕事などの事情で一時的に子どもを預かる制度で、相談支援が中心の利用者支援事業とは目的が異なります。名称が似ているため、案内を読むときは混同しないよう注意してください。

出産にまつわる制度も更新が続いています。たとえば出産費用無償化の開始時期の最新情報のように、時期や条件が更新されることもよくあります。利用者支援事業の類型再編も同じで、最新の一次情報を確認する習慣が欠かせません。

利用者支援事業を所管するこども家庭庁は、実施要綱に4類型それぞれの目的や実施場所、職員体制を定めています。自治体のページには類型別の詳しい説明が載っていないことも多いため、根拠を確認したいときはこの実施要綱を参照すると理解が深まります。

確認対象・制度の位置づけ

対象地域(全国)

目的
子育て・生活支援
対象地域
全国
対象者
主に就学前の子どもを持つ保護者、または妊娠中の方。所得制限などの条件はなく、子育てに関する支援や情報を必要とする方が対象です。
確認した過去制度の金額

対象年度と制度の状態は一次情報をご確認ください。

令和7年4月〜4類型 実施主体は市区町村

利用者支援事業の4類型|「母子保健型」はこども家庭センター型に再編を整理した図解

相談できる人・使える場面(対象者条件)

利用者支援事業は所得などで対象を絞った給付制度ではなく、妊娠中の方から就学前後の子どもを育てる保護者まで幅広く相談できる窓口です。実際には次のような場面で使われています。

  • 妊娠がわかったタイミングでの制度案内や不安の相談
  • 保育園・認定こども園探しをどう進めればよいかという相談
  • 地域の子育てひろばや一時預かりなど、身近な支援情報を知りたいとき
  • 継続的に相談員と関わりながら子育てを進めたいとき

相談内容に決まった書式はなく、漠然とした不安でも構いません。「保活をいつから始めればいいか分からない」「里帰り出産から戻ったあとの生活が心配」といった声も、利用者支援事業の窓口が受け止める相談の一例です。制度の名前や仕組みを知らなくても、市区町村の子育て担当課に連絡すれば案内してもらえます。

妊娠期から出産後にかけての経済的な支援もあわせて窓口で聞いてみる価値があります。たとえば国民年金の育児期間保険料免除制度(2026年10月開始)出産育児一時金の退職後6か月以内の受給条件のような全国共通の制度は、相談員が案内してくれることがあります。自治体独自の給付制度についても、窓口で個別に確認すると手続き漏れを防ぎやすくなります。

相談料については、多くの自治体で無料の窓口として案内されていますが、費用の扱いは自治体により異なるため、この記事で一律に断定することはできません。お住まいの市区町村の案内でご確認ください。

生活支援の補助金一覧子育て関連を含む生活支援制度をまとめて見る
出産支援の補助金一覧妊娠・出産に関する給付制度をまとめて見る

質問

4つも類型があると、自分がどこに相談すればいいのか分かりません。

解説

まずは基本型の相談窓口に連絡すれば、内容に応じて他の類型や関係機関につないでもらえるのが一般的な流れです。下の表でおおまかな見当をつけてから相談すると話が早くなります。

相談したい内容に応じて、主に担当する類型の目安は次のとおりです。実際にどの類型が対応するかは自治体の体制によって変わることがあるため、最終的には窓口へのお問い合わせでご確認ください。

表が画面に収まらない場合は、横にスクロールして確認できます。
相談したいこと担当する類型最初の連絡先
保育園・認定こども園の入園や空き状況を知りたい特定型市区町村の保育担当窓口
妊娠中の不安や産後の体調について相談したいこども家庭センター型/妊婦等包括相談支援事業型こども家庭センター(市区町村の保健センター等に置かれる)
日常の子育ての悩みや地域の遊び場を知りたい基本型地域子育て支援拠点

特定型は、実施要綱で「保育提供体制の確保のための実施計画」の採択を受けている市町村が実施主体とされており、すべての市区町村に置かれているとは限りません。特定型が無い自治体では、保育の相談も基本型やこども家庭センター型の窓口が受け付けます。

表に当てはまらない内容でも、相談を断られるものではありません。迷ったときは、まずお住まいの窓口に相談内容をそのまま伝えてみてください。

相談できる人・使える場面(対象者条件)を整理した図解

相談から利用までの流れ

利用者支援事業には申請書を提出して採否が決まるような手続きはありません。窓口に相談することがそのまま利用の始まりになります。

この制度の代わりに今もらえるもの(募集中)

横にスクロールできます。

  1. お住まいの市区町村で利用者支援事業を担当する窓口(地域子育て支援拠点や役所の子育て担当課など)を確認する
  2. 妊娠・出産・保育・日常の子育てなど、相談したい内容を伝える
  3. 内容に応じて基本型・特定型・こども家庭センター型・妊婦等包括相談支援事業型のいずれかが対応するか、他の類型や関係機関へつないでもらう
  4. 必要に応じて継続的な相談や、他の給付制度・サービスの案内を受ける

連絡の手段は電話でも窓口への来訪でも構いません。重要なのは、最初から完璧に状況を説明しようとしないことです。担当者が質問をしながら整理してくれるため、伝えたいことをメモ書き程度にまとめておけば十分です。

質問

最初にどの窓口に連絡すればいいか分からず、たらい回しにされないか不安です。

解説

実施要綱では、こども家庭センター型について、支援機能が1つの施設に収まっていなくても、複数の施設が役割を分担しながら情報を共有・一元化し、切れ目のない支援に当たることが定められています。窓口が分かれていても、相談内容が担当者間で引き継がれる前提の仕組みです。詳しくは実施要綱(PDF)(新しいタブで開きます)で確認できます。連絡先が分からないときは、まず市区町村の代表窓口に「利用者支援事業について聞きたい」と伝えるところから始めてみてください。

子育てコンシェルジュとはの相談から利用までの流れを整理した図解

自治体によってどう変わる?「子育て支援コンシェルジュ」「保育コンシェルジュ」など名称の違い

利用者支援事業そのものは全国共通の枠組みですが、実際の運用は自治体ごとに差があります。「子育てコンシェルジュ」のほか、「子育て支援コンシェルジュ」「保育コンシェルジュ」のような名称で窓口を案内している自治体もあり、呼び方だけを見ると同じ制度だと気づきにくいことがあります。窓口の設置場所も、役所の中に置く自治体と、子育て支援センターなど別施設に置く自治体があります。

実施要綱は、基本型・特定型・こども家庭センター型・妊婦等包括相談支援事業型の4類型について「一部又は全部を実施する」と定めています。4類型すべてを用意する自治体もあれば、一部の類型だけを実施する自治体もあり、これが窓口の構成や名称、案内の丁寧さに地域差が生まれる根拠になっています。

現金給付の制度でも、隣接する自治体で金額が異なるケースは多く見られます。豊川市・豊橋市の妊婦支援給付金を比較した記事で紹介しているように、同じ「妊婦への経済支援」という目的でも自治体ごとに制度設計は違います。利用者支援事業も同様に、国が定める4類型という骨組みは共通でも、実際にどの類型を置き、どう案内するかは自治体の判断に委ねられています。

子育て支援全体をどこまで一つのページにまとめているかも自治体差の一つです。たとえば東松山市の子育て支援ページは、利用者支援事業の窓口案内と他の子育て支援策をまとめて掲載している例です。

東松山市の子育て支援2026児童手当・医療費・給付金を一つのページで確認できる例

一方で、情報が複数のページに分散していて探しにくい自治体もあります。実施場所についても、基本型は地域子育て支援拠点等、特定型は市町村窓口といった目安はありますが、実際にどの施設に配置するかは自治体の判断です。窓口が見つからないときは、まず「利用者支援事業」「子育てコンシェルジュ」「子育て支援コンシェルジュ」のいずれかを自治体名と一緒に検索してみるとたどり着きやすくなります。

全国共通の枠組み 運用は自治体ごとに違う

自治体によってどう変わる?「子育て支援コンシェルジュ」「保育コンシェルジュ」など名称の違いを整理した図解

あわせて検討したい子育て関連制度

相談の中で、他の制度もあわせて紹介されることがあります。利用者支援事業の窓口は子育て関連の制度全般を横断的に把握していることが多く、一人で調べていては気づきにくい組み合わせを教えてもらえる場合があります。事前に概要を知っておくと、相談の時間をより具体的な質問に使えます。

子ども・子育て支援金 給与担当者ガイド20262026年基準の支援金の仕組みを確認できる
大阪市 妊婦支援給付金(多胎妊娠向け)双子・三つ子で最大20万円の上乗せ給付
出生後休業支援給付金・育児時短就業給付金産休・育休中の家計を支える給付を解説

次にすること

利用者支援事業は、制度の名前や類型を覚えていなくても、窓口に「子育てのことで相談したい」と伝えれば話を始められる仕組みです。まずは身近な窓口を確認し、気になる制度は個別に調べていく進め方がおすすめです。

窓口に連絡する前に、次のような点を簡単にメモしておくと相談がスムーズになります。

  • 相談したい内容(妊娠・保育・日常の子育てなど)
  • お子さんの年齢や出産予定時期
  • すでに利用している制度やサービス

まずは相談してみることが第一歩

複雑に見える4類型も、最初の窓口さえ分かれば適切な担当につないでもらえます。一人で抱え込まず、お住まいの市区町村の窓口を確認するところから始めてみてください。

お住まいの窓口にすぐたどり着きたい場合は、検索エンジンで「(お住まいの市区町村名) こども家庭センター」または「(お住まいの市区町村名) 利用者支援事業」と検索してみてください。窓口の連絡先や案内ページが見つかりやすくなります。

この記事では、実施要綱に定めのある範囲で職員体制について本文中で紹介しましたが、実施箇所数や利用者数といった統計は取り上げていません。参照した一次資料にそれらの詳細が記載されていなかったためです。数字で断定できない部分は、お住まいの市区町村の窓口で直接確認することをおすすめします。

出典

一次情報にもとづき執筆

最終更新:2026年8月2日

提出方法を選ぶ

この制度では未確認です(公式でご確認ください)。

※ 最新の受付方法は公式資料でご確認ください。

制度情報の確認

要点

制度の事実確認まとめ

過去制度と現在の状態を分けて確認してください。

対象地域
全国
対象者
主に就学前の子どもを持つ保護者、または妊娠中…
確認した過去制度の金額
提出時期
提出時期・提出先は所轄の税務署または勤務先の給与担当にご確認ください
必要書類
– 基本的に不要です。 … 詳細を見る ›
提出時期 提出時期・提出先は所轄の税務署または勤務先の給与担当にご確認ください
必要書類 – 基本的に不要です。 – 相談内容によっては、母子健康… 詳細を見る ›

編集・監修: (中小企業診断士)

一次情報を確認する編集体制(編集方針・検証方法掲載情報について連絡する

公開日: 記事更新日:

本記事は公表資料の確認結果を整理したものです。新制度の決定を示すものではないため、最新の一次情報をご確認ください。