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【令和8年度】産後ケア利用料の全国比較|1泊2日で3.5倍差

産後ケアを必要とする出産後1年を経過しない女子及び乳児(母子保健法第17条の2)

この記事の結論

対象者産後ケアを必要とする出産後1年を経過しない女子及び乳児(母子保健法第…
確認した金額
現在の位置づけ確認日と一次情報をご確認ください
まずやること制度年度と一次情報を確認
制度情報の確認 過去制度と現在の状態を分けて確認

産後ケアを必要とする出産後1年を経過しない女子及び乳児(母子保健法第…

対象地域
全国
対象者
産後ケアを必要とする出産後1年を経過しない女子及び乳児(…
確認した過去制度の金額
現在の位置づけ
通年募集 / 詳細は事務局へ
情報の確認方法
一次情報・公式発表を確認
必要書類
母子健康手帳/産後ケア事業利用登録申請書/住民税非課…

詳細解説

産後ケア事業は、母子保健法第17条の2にもとづいて市町村が実施する制度です。ところが、同じ「宿泊型の1泊2日」でも自己負担は大阪市が4,250円、金沢市が15,000円。住む場所が違うだけで3.5倍ひらきます。さらに住民税非課税世帯なら広島市と福岡市は0円になります。この記事は、こども家庭庁が令和8年3月に改定したガイドラインと、8つの市区の公式ページを実際に読み込んだうえで、3類型ごとの自己負担額・利用回数の上限・減免・多胎児加算を一枚の表にそろえたものです。もうひとつ重要なのは申込のタイミングです。多くの自治体が妊娠8か月からの事前申請を求めており、産後に動けなくなってから調べるのでは間に合いません。妊娠中のいま読むべき内容です。

この記事の前提(対象読者・対象年度・扱う制度)

先に結論(5つ)

  1. 産後ケア事業は市町村の努力義務。実施主体が市区町村なので、自己負担額も回数上限も全国一律ではない。
  2. 類型は短期入所(宿泊)・通所(デイサービス)・居宅訪問(アウトリーチ)の3つ。母子保健法第17条の2第1項に列挙されている。
  3. 対象は出産後1年を経過しない女子及び乳児。かつての「産後4か月」ではない(ただし類型ごとに市区町村が独自に短く設定している例が多い)。
  4. 住民税非課税世帯・生活保護世帯の減免は国のガイドラインが努力義務として求めており、広島市・福岡市は全額免除、さいたま市・神戸市・大阪市は減額。
  5. 申込は利用前の事前申請が原則。妊娠8か月(28週)から受け付ける自治体が多く、産後に申し込むと利用開始まで1〜2週間かかる。

この記事が扱う範囲

対象読者:妊娠中〜産後1年未満の方とそのパートナー。対象年度:令和8年度(2026年度)。扱う制度:母子保健法第17条の2にもとづく市町村の産後ケア事業(宿泊型・通所型・訪問型)と、その利用料の減免。自治体差:あり。金額・回数・対象月齢・申込時期のすべてが市区町村ごとに異なるため、本文の表は各市区の公式ページの記載をそのまま引用しています。最終確認日:2026年8月7日。

3類型宿泊・通所・訪問
産後1年法律上の対象時期
3.5倍宿泊型1泊2日の自治体間格差

制度そのものを俯瞰したい方は医療・福祉カテゴリの一覧もあわせてご覧ください。自分が使える制度を横断的に洗い出すなら、3分で使える制度を診断するのが早道です。

産後ケア事業とは|母子保健法が定める3類型

母子保健法第17条の2第1項は、市町村に対して「産後ケアを必要とする出産後一年を経過しない女子及び乳児」につき、次の3つの事業のいずれかを行うよう努めなければならないと定めています(e-Gov法令検索・母子保健法)。第一号が施設への短期入所、第二号が施設への通所、第三号が居宅訪問です。つまり「宿泊型・デイサービス型・アウトリーチ型」という呼び方は自治体ごとの通称で、法律上の骨格は共通しています。

こども家庭庁の「産前・産後サポート事業ガイドライン/産後ケア事業ガイドライン」(令和8年3月)は、短期入所型の利用期間を原則として7日以内(分割利用可)とし、実施場所によらず助産師等の看護職を24時間体制で1名以上配置することを求めています。通所型は個別型と集団型に分かれ、居宅訪問型は「移動負荷なくプライバシーを保った状態で実施できる」ことから、多胎児家庭やきょうだい児がいて外出が難しいケース、流産・死産を経験された方への配慮が必要なケースに適するとされています。

類型ケアの中身自己負担の目安(課税世帯・1日あたり)向いている人根拠資料
短期入所(宿泊型)施設に泊まって24時間体制でケア。母体ケア・授乳指導・沐浴練習・食事提供。原則7日以内で分割利用も可2,125円〜7,500円(1泊2日で4,250円〜15,000円)まとまった睡眠を確保したい人/産後の回復が思わしくない人こども家庭庁ガイドライン令和8年3月・大阪市・金沢市公式
通所(デイサービス型)日中に病院・助産所・こども家庭センター等へ通う。個別型と集団型があり、集団型は母親同士の交流も兼ねる1,500円〜5,000円上の子がいて泊まれない人/まず一度試したい人こども家庭庁ガイドライン令和8年3月・さいたま市公式
居宅訪問(アウトリーチ型)助産師等が自宅を訪問。先進事例では1日3時間程度を確保。外出せずに受けられる0円〜2,700円多胎児家庭・きょうだい児がいる人/外出が難しい人こども家庭庁ガイドライン令和8年3月・広島市・さいたま市公式
共通の上限3類型を通算して上限を設ける自治体が多い。宿泊型の日数カウントは「1泊2日=2日分」が一般的福岡市・金沢市・さいたま市公式
読者

「産後ケア」という名前だと、赤ちゃんを預けて休む託児サービスのことだと思っていました。違うんですか?

専門家

違います。大阪市は公式ページに「託児、保育、家事のサービスではありません」「育児や身の回りのことはできる限りご自身で行っていただきます」とはっきり書いています。産後ケアは母子が一緒にいる前提で、助産師から授乳や沐浴の手技を学び、母体の回復を支えてもらう場です。家事を代わってほしいなら別の制度を使います。この違いは後段で表にしました。

産後ケアを使っても、帰宅すればミルク作りは毎日続きます。深夜に湯を沸かして冷ます数分を削れるかどうかは、睡眠の総量にそのまま効いてきます。産後ケアの利用回数には上限があるので、家に戻ってからの環境づくりをセットで考えておくと負担が減ります。

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向いている人

  • 夜間授乳が1日3回以上あり、湯冷ましの時間を削りたい
  • 離乳食づくりでもお湯をよく使う
  • ペットボトルの買い置きと運搬をやめたい

向いていない人

  • キッチンに設置スペースの余裕がない
  • 電気ポットと浄水器で足りている
  • 数か月で転居予定があり据置機器を増やしたくない

お湯と冷水がすぐ出るので、粉ミルクの調乳を「沸かす・冷ます」の工程なしで進められます。子育て世帯向けの割引プランがあるため、産後ケアの自己負担と合わせて月あたりの支出を先に見積もっておくと判断しやすくなります。

子育て割の月額を3分で試算する

自治体で自己負担はここまで違う|8市区の実額比較

ここからがこの記事の本題です。8つの市区の公式ページを2026年8月7日に実際に読み、記載されている自己負担額をそのまま並べました。金額の主体は「課税世帯・1日あたり(宿泊型は1泊2日換算も併記)」です。読み方のコツは、宿泊型の1泊2日の欄だけを縦に見ること。制度名も類型名も同じなのに、金額の桁が違って見えるはずです。

自治体宿泊型(課税世帯)通所・デイ(課税世帯)訪問・アウトリーチ(課税世帯)利用回数の上限非課税・生活保護世帯根拠資料(公式)
大阪市1泊2日4,250円/以降1日ごと2,125円1日1,500円1回500円宿泊7日・デイ7日・訪問5回(各通算)宿泊1泊2日2,500円・デイ1,000円・訪問は無料大阪市「産後ケア事業について」
福岡市1日3,000円(1泊2日6,000円)1日2,000円1日(2〜3時間)500円3類型合わせて7日間自己負担額を全額免除福岡市「産後ケア事業のご案内」
神戸市1日3,000円(1泊2日6,000円)1日2,000円宿泊・通所のみ(訪問は別事業)宿泊7日・通所7日非課税は宿泊1,500円/通所1,000円、生活保護は宿泊1,000円/通所800円神戸市「産後ケア事業(宿泊・通所)」
世田谷区1泊2日9,000円/以降1日ごと4,500円1日3,000円1回2,000円宿泊は最大6泊7日、デイと訪問は合計7日(7回)非課税・均等割のみ課税・生活保護世帯に減免制度あり(額は子ども家庭支援センターへ要確認)世田谷区「産後ケア事業」
広島市1泊2日11,136円/1日延長ごと5,568円追加1日利用3,409円/短時間利用2,200円1回2,200円通所型は1日利用と短時間利用を合わせて7日(多胎児は14日)全類型0円広島市「広島市産後ケア事業」
さいたま市通常6,800円(1泊2日13,600円)/クーポン利用時4,300円(同8,600円)通常5,000円/クーポン利用時2,500円早期は通常2,700円・クーポン1,350円、あんしんは通常450円・クーポン220円1回の出産につき7回(1泊2日は2回分、訪問は7回中3回まで)宿泊900円(1泊2日1,800円)・デイ450円・訪問0円さいたま市「産後ケア事業を利用してみませんか」
金沢市1泊2日15,000円(連泊は1日につき7,500円加算)医療機関1日3,000円/助産院1日4,190円1日740円3類型を通算して最大7日減免あり(額は市の案内で個別確認)金沢市「産後ケア事業」
新宿区区公式ページに金額の記載なし(施設ごと)区公式ページに金額の記載なし(利用は2回まで)1回1,000円宿泊は1泊2日〜6泊7日、訪問は赤ちゃん1人につき3回(双子は6回)非課税世帯は減額、生活保護世帯は免除新宿区「新宿区産後ケア事業のご案内」

表から読み取れる3つの事実

①宿泊型1泊2日は4,250円(大阪市)〜15,000円(金沢市)で約3.5倍、差額は10,750円。同じ7日ぶん使い切ると、大阪市は約14,875円、金沢市は約52,500円で、差は3万円を超えます。②訪問型は500円(大阪市・福岡市)から2,700円(さいたま市の早期・通常時)まで。広島市と福岡市は非課税世帯なら0円で、負担ゼロの自治体と数千円の自治体が同時に存在します。③金額が公式ページに書かれていない自治体がある。新宿区は宿泊型・デイサービス型の料金を区のページに載せておらず、施設ごとに確認する必要があります。「公式に書いていない=無料」ではありません。

お住まいの都道府県の制度をまとめて見たい方は全国の制度一覧、東京23区の方は東京都の制度一覧から探せます。産後ケアと同じ窓口で案内されることが多い産後ケア・乳幼児健診の費用補助妊婦のための支援給付(合計10万円)も、妊娠届の時点で一緒に確認しておくと取りこぼしがありません。

非課税世帯の減免と多胎児加算|同じ制度でも設計が真逆

こども家庭庁のガイドラインは、利用料について「産後ケア事業を利用しやすい環境を整える観点から、すべての利用者を対象に、利用者が属する世帯の所得の状況(住民税非課税かそれ以外か等)に応じた利用料の減免措置を講じるよう努めること」と明記しています(こども家庭庁・母子保健掲載の令和8年3月改定版)。ここは「努めること」であって義務ではないため、減免の深さに自治体差が出ます。

確認対象・制度の位置づけ

対象地域(全国)

目的
医療・福祉
対象地域
全国
対象者
産後ケアを必要とする出産後1年を経過しない女子及び乳児(母子保健法第17条の2)
確認した過去制度の金額

対象年度と制度の状態は一次情報をご確認ください。

実際、広島市と福岡市は非課税世帯・生活保護世帯を完全に0円にしています。一方で神戸市は非課税でも宿泊1,500円・通所1,000円、生活保護でも宿泊1,000円・通所800円と、少額ながら負担が残る設計です。さいたま市は宿泊900円・デイ450円・訪問0円と類型ごとに変えています。「非課税だから全国どこでもタダ」は誤りです。

多胎児(双子・三つ子)の扱いも割れます。世田谷区は2人目以降に加算が付き、宿泊は1日500円、デイは250円、アウトリーチは200円が上乗せされます。神戸市も宿泊500円・通所300円の追加料金があり、公式ページには「ふたご(課税世帯)で1泊2日利用の場合、合計7,000円」という計算例まで載っています。逆に福岡市は令和6年4月から多胎児2人目以降の加算を無償化、大阪市は「多胎児の別途、加算はありません」、さいたま市と広島市も「利用料は変わりません」と明記。さらに広島市は多胎児の通所型上限を7日から14日へ倍増させています。多胎児家庭ほど、住んでいる自治体の設計を先に確認する価値があります。

多胎児家庭向けの上乗せ支援は産後ケア以外にもあります。双子・三つ子家庭の多胎児家庭支援事業(タクシー代助成・ヘルパー派遣)多胎妊婦の妊婦健診費用助成(追加5回分)は併用できるケースが多いので、産後ケアの申請と同じタイミングで窓口に聞いておくと手戻りがありません。

産後ケアと産後ドゥーラ・家事支援ヘルパーは別枠

読者が最も混同するのがここです。産後ケア事業は母子保健法にもとづく母子への保健指導・ケアであり、家事や上の子の世話を代行する制度ではありません。産後ドゥーラや家事育児支援ヘルパーは、児童福祉法や自治体独自の要綱にもとづく別事業で、申請窓口も上限も別勘定です。両方を申し込んでおくのが正解で、片方だけだと「休めるが家が回らない」「家は回るが体が戻らない」のどちらかになります。

比較軸産後ケア事業産後ドゥーラ利用助成家事・育児支援ヘルパー
根拠母子保健法第17条の2(市町村の努力義務)自治体独自の助成要綱子育て世帯訪問支援事業など(自治体事業)
やってくれること母体ケア・授乳指導・沐浴練習・育児相談。託児や家事は対象外産後の生活全般の伴走。話を聞く・段取りを整える役割が大きい掃除・洗濯・買い物・調理・きょうだいの世話
担い手助産師・保健師・看護師(常時1名以上の配置が必要)認定産後ドゥーラ研修を受けたヘルパー・支援員
費用感の例訪問型で1回500円〜2,700円(自治体差大)豊島区は最大12時間・900円/時大阪府の事例で1時間300円から
根拠資料こども家庭庁ガイドライン令和8年3月・各市区公式豊島区産後ドゥーラ利用助成金大阪府 子育て世帯訪問支援事業

家事支援側の全国的な広がりは子育て世帯訪問支援事業(1時間0円からの家事・育児サポート)にまとめています。産後ケアの回数を使い切ってしまった後の受け皿としても機能するので、上限が近づいたら早めに切り替えを検討してください。

申請でよくある不採択・落とし穴

産後ケア事業は競争的な補助金ではないため「審査に落ちる」タイプの制度ではありません。それでも実務では申請が通らない・差し戻される・使えないまま期限が来るケースが確実に発生します。公式ページの除外要件と手続き規定から、失敗の型を5つ抜き出しました。

不採用・差し戻しになる5つの型

  1. 医療的介入が必要な状態での申込。広島市・大阪市とも「母親に入院加療の必要がある者」「心身の不調や疾患があり、医療的介入の必要がある母親」を除外要件として明記しています(医師が対応可能と判断した場合を除く)。感染性疾患に罹患している場合も母子どちらかが該当すれば利用できません。ここに当たると申請自体が不採択になります。
  2. 課税状況を証明できず減免が通らない。世田谷区は「課税状況が確認できない場合は課税世帯扱いとなります」と明記。前年途中に転入した人は前住所の税証明が別途必要で、書類不足で差し戻しになりがちです。広島市も1月1日時点で市内に住民票がなかった人には所得証明の提出を求めています。
  3. 対象月齢を過ぎてから申し込む。法律上は産後1年以内でも、世田谷区の宿泊型・デイケアは「出産後4か月未満」、施設によっては「出産後3か月未満、5キログラム以上の児・寝返りをする児は利用できません」。さいたま市の訪問型(早期)は「生後28日以内もしくは退院後2週間以内」です。法律の1年をあてにすると、実際の窓口で対象外になります。
  4. 承認前に予約してしまう。広島市は「必ず利用承認通知書が届いてから施設予約をしてください」(神戸市も同旨)としており、承認通知の到着まで広島市で概ね10日、神戸市で約5営業日、金沢市で1週間程度かかります。先に施設を押さえても無効です。
  5. キャンセル料の見落とし。広島市は「利用料が免除となる世帯も含め、利用日の前々日の午後5時までに連絡がなく変更・中止された場合はキャンセル料が発生します。体調不良によるキャンセルの場合もキャンセル料がかかります」と明記。産後は体調が読めないため、この注意点は実害に直結します。

もうひとつの落とし穴が日数カウントの誤解です。大阪市は「1泊2日の利用で2日分、2泊3日の利用で3日分、1泊2日を2回利用で4日分」とカウントします。さいたま市も1泊2日を2回分として数えます。「7日ぶんあるから宿泊を7回できる」と考えていると、3回目で上限に達します。

申請の流れ|妊娠中に申し込むのが正解

この記事で最も実務的な核心がここです。産後ケアはほぼ全ての自治体で利用前の事前申請が必要で、多くが妊娠中から受け付けています。世田谷区は妊娠28週から事前登録、新宿区は妊娠7か月以降、大阪市・神戸市・さいたま市・広島市は妊娠8か月(28週)から。逆に金沢市と川口市は出産後の申請が基本で、金沢市は利用決定まで1週間程度を要すると案内しています。

  1. 妊娠7〜8か月:自治体の産後ケアページを開き、対象月齢と類型を確認する。宿泊型の対象が「産後4か月未満」など短い自治体があるため、ここで実際に使える窓を把握しておきます。
  2. 妊娠8か月(28週):利用登録を申請する。オンライン申請に対応する自治体が増えています(大阪市は行政オンラインシステム、広島市は電子申請システム、神戸市はアカウント作成後に申請、さいたま市は電子申請・郵送・FAX)。非課税世帯・生活保護世帯の減免を受けるなら、この時点で証明書類を添えます。
  3. 申請から5営業日〜10日程度:利用承認通知書を受け取る。保健師から電話で状況確認が入ることがあります。届いた通知書は利用時に施設へ提示するので必ず保管します。
  4. 出産後:施設を予約する。宿泊型・通所型は自分で施設へ直接予約する自治体(広島市・神戸市)と、市の窓口が調整する自治体(金沢市)に分かれます。世田谷区は抽選方式で、公式ページが「利用日数を短縮しても利用しますか」に「はい」を選ぶと当選確率が上がると案内しているほど競争率が高い状況です。
  5. 利用当日:母子健康手帳と利用承認通知書を持参し、自己負担額を施設に直接支払う。広島市・神戸市・金沢市いずれも現金または施設指定の方法での支払いです。世田谷区は施設によりクレジットカードが使えます。
  6. 利用後:残り回数を確認し、上限が近ければ家事支援やドゥーラへ切り替える。母子健康手帳が利用回数の管理台帳を兼ねる自治体もあります。
読者

里帰り出産の予定です。実家のある市で産後ケアを使えますか?

関連する補助金・助成金

専門家

原則は住民票のある市町村の制度ですが、こども家庭庁のガイドラインは里帰り中の方も「産後ケア事業の対象者として対応することが望ましい」としています。実務では自治体間の調整が必要で、大阪市は「住民票のある自治体から本事業の提供依頼及び費用負担がある場合に限り」利用できると明記しています。金沢市は逆方向の仕組みとして、圏域外で受けた産後ケアの費用を償還払いする助成を令和8年7月1日利用分から始めました。いずれも「先に住民票のある自治体へ相談」が正しい順番です。

里帰り出産にともなう手続きは産後ケア以外にもあります。転居をはさむ場合の給付先については出産育児一時金の引っ越し手続き、遠方の産院を使う場合は妊婦の交通費・宿泊費助成もあわせて確認してください。

申請前の持ち物・書類チェックリスト

自治体をまたいで共通して求められる書類をまとめました。減免を受ける場合は証明書類の準備に時間がかかるため、妊娠8か月の申請時点で揃えておくのが安全です。

申請書の書き方でつまずいたら

産後ケアの申請書は、妊婦支援給付や出産関連の給付と様式が似ています。記入例つきの解説は妊婦のための支援給付(合計10万円)の申請方法が参考になります。窓口に行く前に一度目を通しておくと、記入漏れによる差し戻しを防げます。

併用したい関連制度

産後ケアは「産後の1年間」を支える制度群のひとつにすぎません。妊娠中から産後1年の間に申請時期が来る制度を、時系列で並べておきます。

東京都 無痛分娩費用助成金上限10万円・対象医療機関と必要書類・受付中渋谷区 ハッピーマザー出産助成金最大10万円・出産費用の上乗せ助成出生後休業支援給付金・育児時短就業給付金手取り10割相当・雇用保険から支給国民年金 育児期間保険料免除制度2026年10月開始・自営業とフリーランス向け世田谷区 子ども医療費助成18歳まで自己負担ゼロ・所得制限なし横浜市 小児医療費助成令和8年6月から18歳まで拡大・所得制限なしこども誰でも通園制度就労要件なし・月10時間まで利用可不妊治療・不育症の自治体上乗せ助成先進医療分の上乗せ・全国の探し方

もう少し先の時期になりますが、学校給食費の無償化船橋市の子育て支援(近居助成と医療費・給食費)のように、住む自治体で家計の差が大きく出る制度は他にもあります。生活支援全般は生活支援カテゴリの一覧から探せます。

よくある質問

産後4か月を過ぎたら、もう産後ケアは使えませんか。

法律上の対象は「出産後1年を経過しない女子及び乳児」です。2021年施行の改正母子保健法で、従来の産後4か月頃までという運用から1年以内へ拡大されました。こども家庭庁のガイドラインは、低体重児で退院が4か月を超える場合や、産後5か月以降にも産婦の自殺が認められることを理由に挙げています。ただし各市町村が類型ごとに対象時期を独自に定めており、世田谷区の宿泊型は産後4か月未満、アウトリーチは産後1年未満と分かれています。まず自分の自治体の類型別の対象月齢を確認してください。

流産・死産を経験しました。産後ケアの対象になりますか。

対象に含まれます。こども家庭庁のガイドラインは「産後ケア事業は、流産や死産等を経験した女性も対象に含まれる」と明記したうえで、乳児と同じ場でのケアが精神的負荷になるとの指摘があるため、居宅訪問(アウトリーチ)型を活用するなど適切な配慮を行うことを求めています。大阪市はアウトリーチについて流産・死産で子を亡くされた方専用の申請書とオンライン申請窓口を用意しており、福岡市も「流産・死産を経験して1年未満の女性(妊婦を除く)」を対象に明記しています。

上の子(きょうだい児)を連れて行けますか。

自治体と施設によります。世田谷区は宿泊型・デイケアとも「きょうだい利用(小学校就学前の兄姉で1家族1名まで)可」と明記している施設があります。こども家庭庁のガイドラインは、市町村の判断で父親・パートナーやきょうだい児の同伴を認められるとしつつ、他の利用者への配慮を事前に確認するよう求めています。連れて行けない場合は、きょうだい児を一時預かり事業に預けて母子だけが産後ケアを利用する組み合わせもガイドラインが例示しています。

父親・パートナーも一緒に泊まれますか。

ガイドラインは短期入所型について「市町村の判断により父親・パートナー、きょうだい児等の利用者の家族を同伴させることができる」としています。実際の可否は自治体と施設ごとに異なり、神戸市は「夫や上の子と一緒での利用」を施設により対応の可否や追加料金の有無が異なる項目として挙げています。予約時に必ず施設へ直接確認してください。

アロマやマッサージも自己負担額に含まれますか。

含まれません。ガイドラインは、アロマトリートメント等のオプションサービスや育児用品の販売について「あくまでも本人の希望に応じて提供されるもの」として、費用を分かりやすく提示し丁寧に説明するよう求めています。世田谷区の産後ケアセンターでも骨盤軸整体やアロマトリートメント、産後ヨガは別料金と案内されています。広島市・神戸市も「各施設が独自で用意しているサービスは、全額自己負担です」と明記しています。

利用した後にやること

産後ケアは回数上限がある一時的な支援です。使い切った後にどう着地させるかまで設計しておくと、産後1年を通した負担が平準化します。

利用後の3ステップ

①残り回数を母子健康手帳で確認する。宿泊1泊2日が2日分としてカウントされる自治体では、体感より早く上限に達します。②家事育児支援へ切り替える。産後ケアが「母子のケア」なのに対し、家事育児支援ヘルパーや産後ドゥーラは「生活を回す」役割です。上限が近づいたら申請しておきます。③アンケートに回答する。広島市のように利用者アンケートを事業改善に使う自治体があり、回数上限や対象月齢の見直しにつながります。

産後1年のあいだに申請時期が来る制度は、この記事で触れたものだけで10件以上あります。取りこぼしを防ぐには、自分の状況を入力して対象制度を洗い出すのが確実です。

出典

本記事の金額・回数・対象月齢は、上記の各公式ページを2026年8月7日に閲覧して確認したものです。制度は年度途中でも改定されるため、申請前に必ずお住まいの自治体の公式ページで最新の内容をご確認ください。

最終更新:2026年8月7日(令和8年度・2026年度の内容にもとづく)

制度情報の確認

要点

制度の事実確認まとめ

過去制度と現在の状態を分けて確認してください。

対象地域
全国
対象者
産後ケアを必要とする出産後1年を経過しない女…
確認した過去制度の金額
現在の位置づけ
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補助対象経費 短期入所(宿泊)型・通所(デイサービス)型・居宅訪問(アウトリーチ)型の各産後ケア利用料。オプション… 詳細を見る ›
現在の位置づけ 通年募集 / 詳細は事務局へ
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公開日: 最終更新日:

本記事は公表資料の確認結果を整理したものです。新制度の決定を示すものではないため、最新の一次情報をご確認ください。