この記事の結論
補助金の概要 対象・上限額・申請期限・関連制度を確認
訓練開始日時点で45歳以上の雇用保険被保険者(新規雇入れ・短時間労働…
- 対象地域
- 全国
- 対象者
- 訓練開始日時点で45歳以上の雇用保険被保険者(新規雇入れ…
- 補助上限
- OJT実施助成額10万円+経費助成60%+賃金助成800円/時間(モデルケース合計 最大37万円)
- 補助率・給付条件
- 経費助成率60%(大企業45%、賃金要件等達成で+15%)/賃金助成800円/時間(大企業400円、+200円加算)/OJT実施助成額10万円定額(大企業9万円、+3万円加算)
- 公募期間
- 訓練開始日の6か月前から1か月前までに職業訓練実施計画届を提出。訓練終了日の翌日から2か月以内に支給申請
- 実施機関
- 厚生労働省
- 申請方法
- オンライン申請
- 公募要領
- 公募要領(公式)
- 最大OJT実施助成額10万円+経費助成60%+賃金助成800円/時間(モデルケース合計 最大37万円)まで補助される制度です
- 厚生労働省が公募する公的支援制度
- 申請方法はオンライン申請に対応
- 専門家への無料相談に対応しています
詳細解説
重要ポイント(結論)
令和8年4月8日、45歳以上を対象にした「中高年齢者実習型訓練」が人材開発支援助成金に新設されました
OFF-JTとOJTを組み合わせた実践訓練に対し、経費助成率60%(中小企業)、賃金助成800円/時間、さらにOJT実施助成額10万円(定額)が受給できます。先着順の補助金ではなく、要件を満たして計画届を提出すれば受給できる制度です。
制度概要:なぜ「中高年齢者実習型訓練」が新設されたのか
人材開発支援助成金の人材育成支援コースには、従来「人材育成訓練」「認定実習併用職業訓練」「有期実習型訓練」の3メニューがありました。しかしこれらは主に若年層や正社員経験の少ない有期契約労働者の育成を想定したもので、45歳以上の中高年齢者がOJTを含む体系的な訓練を受けても、OJT部分への定額助成を受けられる仕組みがありませんでした。
令和8年4月8日の制度改正で、この空白を埋める形で「中高年齢者実習型訓練」が4つ目のメニューとして新設されました。既存の再雇用者・配置転換者に加え、新たに雇い入れた中高年齢者や、短時間労働者から通常の労働者へ転換した人も対象にできる点が実務上のポイントです。
この制度は先着順で予算が尽きたら終わりというものではありません。訓練要件と対象労働者要件を満たし、計画届を期限内に提出すれば受給できるタイプの助成金です。書類の不備や期限超過が不支給の主な原因になります。
うちの会社は45歳以上の社員がほとんどです。全員まとめて訓練すれば助成額も増えますか?
助成額は対象労働者1人ごとに積み上がりますが、1事業所・1年度あたりの支給限度額は1,000万円(人材育成支援コース全体の合計額)です。人数が多い場合は年度をまたいで計画するか、優先度の高い部署から着手するのが現実的です。
対象者・対象事業
対象地域(全国)
- 目的
- 人材育成・雇用
- 対象地域
- 全国
- 対象者
- 訓練開始日時点で45歳以上の雇用保険被保険者(新規雇入れ・短時間労働者からの転換・既存社員のいずれも対象)
- 補助上限
- OJT実施助成額10万円+経費助成60%+賃金助成800円/時間(モデルケース合計 最大37万円)
- 難易度
- 中級
詳細条件・対象自治体は公募要領をご確認ください。
TL;DR — 5秒でわかるまとめ
- 対象は訓練開始日時点で45歳以上の雇用保険被保険者。新規雇入れ・短時間から通常への転換・既存社員のいずれも対象になり得る。
- 訓練はOFF-JT+OJTを2か月以上組み合わせ、総訓練時間数は6か月換算で425時間以上、OJT比率は1〜9割。
- 経費助成率は中小企業60%(大企業45%)、賃金要件等を満たすとさらに+15%加算。
- 賃金助成は1人1時間あたり800円(大企業400円)、OJT実施助成額は1人1コースあたり定額10万円(大企業9万円)。
- 計画届は訓練開始日の6か月前から1か月前までに労働局へ提出が必須。事後申請は原則不可。

対象者と助成額の詳細

中高年齢者実習型訓練は、人材育成支援コースの4番目のメニューとして、他の3メニュー(人材育成訓練・認定実習併用職業訓練・有期実習型訓練)と助成率・助成額が異なります。まず全体の位置づけを比較表で確認します。
| 訓練メニュー | 経費助成率(中小企業) | 賃金助成額(1人1時間) | OJT実施助成額 |
|---|---|---|---|
| ①人材育成訓練(OFF-JTのみ) | 45〜70% | 800円 | 対象外 |
| ②認定実習併用職業訓練 | 45% | 800円 | 20万円 |
| ③有期実習型訓練 | 75% | 800円 | 10万円 |
| ④中高年齢者実習型訓練(新設) | 60% | 800円 | 10万円 |
( )内は大企業の助成率・助成額。賃金要件・資格等手当要件を満たすとすべてのメニューで加算があります。
対象となる3つのパターンごとに、起算点となる日と期限要件が異なります。自社がどれに当てはまるか、下表で判定してください。
| 対象パターン | 起算点となる日 | 期限・要件 |
|---|---|---|
| ①新たに45歳以上を雇い入れる場合 | 雇い入れ日 | 雇い入れ日から訓練開始日までが3か月以内 |
| ②短時間労働者を正社員転換する場合 | 通常の労働者への転換日 | 転換日から訓練開始日までが3か月以内 |
| ③既に雇用している社員の場合 | (期限要件なし) | キャリアコンサルティングで「訓練への参加が必要」と認められること |
いずれのパターンも、訓練開始日の時点で対象者が45歳以上であることが前提です。①は中途採用した中高年齢者の即戦力化研修、②はパート・アルバイトの正社員登用、③は配置転換前のスキル習得などに活用しやすいパターンです。
費用シミュレーション:実際いくら受け取れる?

中小企業A社が、短時間労働者から通常の労働者へ転換した45歳の社員1名(転換から3か月以内)に、外部委託研修(訓練経費20万円)でOFF-JT90時間+OJT360時間(計450時間・訓練期間3か月)の中高年齢者実習型訓練を実施したモデルケースで試算します。
| 助成の内訳 | 通常分 | 賃金要件等達成時(加算後) | 算定根拠 |
|---|---|---|---|
| 経費助成 | 12万円 | 15万円 | 訓練経費20万円×60%(+15%加算) |
| 賃金助成 | 7.2万円 | 9万円 | OFF-JT90時間×800円(+200円加算) |
| OJT実施助成額 | 10万円 | 13万円 | 1人1コース定額(+3万円加算) |
| 合計受給額 | 29.2万円 | 37万円 | 訓練終了後1年以内に賃金5%以上アップ等で加算 |
賃金要件等達成の加算分は訓練終了後に別途申請して追加受給する形になるため、通常分だけでも29.2万円を先に受け取り、賃上げを実施できれば追加で7.8万円を受給する2段階の設計だとイメージすると分かりやすいです。
申請・手続きの流れ

- 事業内職業能力開発計画の策定 未策定の場合は計画届提出までに策定・周知
- キャリアコンサルティングの実施 ジョブ・カードを活用し、対象者に訓練参加の必要性があるか確認
- 訓練カリキュラムの作成 職業訓練実施計画届(様式第1-1号)・訓練カリキュラム(様式第16号)・事前確認書(参考様式第2号)を準備
- 職業訓練実施計画届の提出 訓練開始日の6か月前から1か月前までに管轄労働局へ提出
- OFF-JT・OJTの実施 OJTは適格な指導者の下で実施日ごとにOJT実施状況報告書(様式第9号)を作成
- 職業能力の評価 訓練終了後、ジョブ・カード様式3-3-1-1で訓練成果・実務成果を評価
- 支給申請 訓練終了日の翌日から起算して2か月以内に支給申請書を提出
訓練を始めてから、あとでキャリアコンサルティングやジョブ・カードを作成すればよいですか?
いいえ、訓練開始前にキャリアコンサルティングを実施し、対象者ごとに「訓練への参加が必要」との確認を取っておく必要があります。事後に作成したジョブ・カードは要件を満たさず、不支給の典型的な原因になります。計画届の準備と並行して早めに着手してください。
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対象判定チェック
申請でよくある失敗・対象外になる落とし穴
中高年齢者実習型訓練は要件が細かく、見落としが原因の対象外・不支給が起こりやすい制度です。代表的な失敗パターンを整理します。
- 計画届の提出が1か月を切ってからだった「訓練開始日の6か月前から1か月前まで」という提出期間を過ぎると、原則としてその訓練は助成対象外になります。逆算して準備を始めることが最大の注意点です。
- OJT指導者の出退勤記録が残っていないOJT訓練指導者本人の訓練実施日の出退勤時刻が確認できない場合、OJTを実施したと認められず、その分の助成が受けられません。やりがちな見落としなので、日誌の運用ルールを事前に決めておく必要があります。
- OJT比率が1〜9割の範囲から外れていたOJTが総訓練時間数の1割未満、または9割を超えると訓練要件を満たさず、対象外と判定されます。OFF-JTとOJTの配分は計画段階で必ず時間数を計算してください。
- 訓練期間中に1か月以上の空白期間が生じた訓練実施日の変更等で1か月以上連続して訓練を実施しない期間が生じると、その期間は訓練実施期間に含まれず、2か月要件を満たせなくなる失敗につながります。
対象になりやすいケース
短時間労働者から通常の労働者への転換直後、または中途採用直後の中高年齢者に、外部研修+OJTの体系的な訓練を計画的に実施するケース。
対象外になりやすいケース
OJTのみで完結する実務指導(OFF-JTなし)、または計画届提出前に訓練を開始してしまったケース。いずれも「対象外」の典型例です。
他制度との比較
45歳以上の人材育成・雇用に使える助成金は他にもあります。目的に応じて使い分けましょう。
| 制度名 | 主な目的 | 助成の中心 | 本記事との違い |
|---|---|---|---|
| 中高年齢者実習型訓練(本制度) | 45歳以上のOJT×OFF-JT実践訓練 | 経費60%+賃金800円/h+OJT定額10万円 | 年齢層特化・OJT定額助成あり |
| 人材開発支援助成金(リスキリング支援コース) | DX・新事業に向けた学び直し | 経費最大75%+賃金1,000円/h | 年齢不問・OJT定額助成なし |
| キャリアアップ助成金(正社員化コース) | 有期・短時間労働者の正社員転換 | 1人最大80万円前後(加算含む) | 雇用形態転換そのものが助成対象 |
| 65歳超雇用推進助成金 | 定年引上げ・継続雇用制度の整備 | 制度導入自体に最大160万円 | 個人の訓練ではなく制度整備が対象 |

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人材開発支援助成金 全体解説人材育成支援コース以外も含む全コースの制度概要
受給・手続き後にやること
- 支給決定通知の保管次回以降の計画届や労働局への照会に使うため、通知書と計画届の控えを一式で保管する。
- 賃金要件加算の追加申請を検討訓練終了後1年以内に対象労働者の賃金を5%以上引き上げた場合、加算分(本記事の試算で+7.8万円)を別途申請できないか確認する。
- 次年度・次の対象者の計画届を早めに準備1事業所年度1,000万円の限度額内で複数人を計画する場合、6か月前からの提出期間を逆算してスケジュールを組む。
最終更新:2026年7月12日/本記事は令和8年4月8日改正時点の人材開発支援助成金(人材育成支援コース)の情報にもとづきます。詳細な要件・様式は最新の交付要綱・パンフレットで必ずご確認ください。
出典
補助金の概要
対象・申請情報まとめ
詳細条件は公募要領で確認してください。
- 対象地域
- 全国
- 対象者
- 訓練開始日時点で45歳以上の雇用保険被保険者…
- 補助上限
- OJT実施助成額10万円+経費助成60%+賃金助成800円/時間(モデルケース合計 最大37万円)
- 公募期間
- 訓練開始日の6か月前から1か月前までに職業訓練実施計画届を提出。訓練終了日の翌日から2か月以内に支給申請 常時受付 / 要確認
- 実施機関
- 厚生労働省
- 主要スケジュール
- 申請期間 訓練開始日の6か月前から1か月前までに職業訓練実施計画届を提出。訓練終了日の翌日から2か月以内に支給申請 全スケジュール ›
- 申請方法
- オンライン申請 公式申請ページへ
- 公募要領
- PDF 公募要領(公式)
- 最大OJT実施助成額10万円+経費助成60%+賃金助成800円/時間(モデルケース合計 最大37万円)まで補助される制度です
- 厚生労働省が公募する公的支援制度
- 申請方法はオンライン申請に対応
- 専門家への無料相談に対応しています
この補助金のポイント
- 最大OJT実施助成額10万円+経費助成60%+賃金助成800円/時間(モデルケース合計 最大37万円)まで補助される制度です
- 厚生労働省が公募する公的支援制度
- 申請方法はオンライン申請に対応
- 専門家への無料相談に対応しています
| 公募期間 | 訓練開始日の6か月前から1か月前までに職業訓練実施計画届を提出。訓練終了日の翌日から2か月以内に支給申請 常時受付 / 要確認 |
|---|---|
| 実施機関 | 厚生労働省 |
| 主要スケジュール |
|
| 申請方法 | オンライン申請 公式申請ページへ |
| 公募要領 |
この補助金のまとめ
- 最大OJT実施助成額10万円+経費助成60%+賃金助成800円/時間(モデルケース合計 最大37万円)まで補助される制度です
- 厚生労働省が公募する公的支援制度
- 申請方法はオンライン申請に対応
- 専門家への無料相談に対応しています
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編集: 補助金図鑑 編集部
中小企業診断士・社会保険労務士 監修体制
本記事は一般的な情報提供を目的としています。補助額・対象要件・募集状況は変更される場合があるため、申請前に必ず各実施機関の公募要領・公式情報をご確認ください。
