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令和8年4月1日時点でベースアップ評価料を届け出ており、保険医療機関…
医療分野における業務効率化・職場環境改善支援事業(令和8年度・令和7年度繰越分)は、ベースアップ評価料を届け出た病院が対象。ICT機器導入等の経費に最大8,000万円(補助率4/5)が支給されます。申請締切は都道府県ごとに異なり、すでに終了した自治体もあれば7月中旬まで受付中の自治体もあります。
例えば、ICT機器導入等の対象経費が5,000万円の病院の場合、補助率4/5が適用され受給額は4,000万円、自己負担は1,000万円になります。対象経費が1億円を超える場合でも、補助上限の8,000万円が上限となり、自己負担は残りの2,000万円超となります。
対象判定チェッカー
まず基本情報を一覧で確認しましょう。都道府県ごとに申請窓口・締切が異なる点が最大の特徴です。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 正式名称 | 医療分野における業務効率化・職場環境改善支援事業 | 令和7年度からの繰越分(医政発0213第22号) |
| 補助上限 | 8,000万円/施設 | ICT機器導入費等 |
| 補助率 | 4/5 | 国2/3+都道府県1/3、自己負担1/5 |
| 対象施設 | ベースアップ評価料届出済みの病院 | 令和8年4月1日時点 |
| 申請窓口 | 各都道府県 | 都道府県ごとに様式・締切が異なる |
| 審査方法 | 15項目評価基準(A〜D) | 厚生労働省公表 |
| 採択発表 | 2026年8月以降(見込み) | 都道府県により前後 |
| 実施期間 | 交付決定〜最大3年間 | 2・3年目の補助は保証されない |

「繰越分」という表記の通り、本事業はもともと令和7年度予算で計上されていた事業を令和8年度に繰り越して実施しているものです。そのため令和8年度当初予算の新規メニューと混同しないよう注意してください。実施要綱(医政発0213第22号)や評価基準は厚生労働省のページで公開されています。
本事業で最も問い合わせが多いのが「自分の病院がある都道府県はいつまで申請できるのか」という点です。都道府県ごとに公募要領・受付期間が個別に設定されており、全国一律の締切はありません。2026年7月9日時点で確認できた主要都道府県の受付期間は次の通りです。
| 都道府県 | 受付期間 | 状況(2026/7/9時点) |
|---|---|---|
| 東京都 | 2026/6/4〜7/3 | 受付終了 |
| 愛知県 | 〜2026/7/3必着 | 受付終了 |
| 大阪府 | 2026/6/12〜7/10 | 受付中(まもなく終了) |
| 千葉県 | 〜2026/7/10必着 | 受付中(まもなく終了) |
| 兵庫県 | 2026/6/19〜7/13 | 受付中 |
| 神奈川県 | 〜2026/7/17 17時 | 受付中 |
| 宮崎県 | 2026/6/23〜7/17 | 受付中 |
上記以外の都道府県(埼玉県・福岡県・岐阜県・鹿児島県・佐賀県・大分県・茨城県・長野県・静岡県など)については、本記事執筆時点で締切の一次情報を確認できていません。必ずお住まいの都道府県の医療政策担当ページで最新の公募要領をご確認ください。なお沖縄県のように「実施及び実施時期は未定」と案内している自治体もあります。

対象経費の合計額を入力すると、補助率4/5・上限8,000万円をもとにした受給額の目安が分かります。実際の交付額は都道府県の審査結果により決定するため、あくまで概算としてご利用ください。
対象者・対象事業
対象地域(全国)
詳細条件・対象自治体は公募要領をご確認ください。
受給額シミュレーター(令和8年度・概算)


医療現場では人手不足が深刻化する一方、診療報酬改定に伴うベースアップ評価料の届出病院が増加しています。厚生労働省は、ICT機器の導入等による業務効率化・職場環境改善を進める病院を支援することで、限られた人材でも質の高い医療提供体制を維持できるようにする狙いから本事業を実施しています。単に機器を導入するだけでなく、業務効率化計画に基づくPDCAサイクルを回し、成果を継続的に報告させる仕組みにしている点が本事業の特徴です。
本事業の正式名称は「令和8年度(令和7年度からの繰越分)医療分野における業務効率化・職場環境改善支援事業」(医政発0213第22号)であり、令和8年度の当初予算による新規事業ではなく、令和7年度予算からの繰越分として実施されている点に注意が必要です。各都道府県への意向調査では国の予算枠を大幅に上回る応募が寄せられており、東京都では選定病院数が25〜30病院程度、神奈川県でも20病院程度に絞られる見通しが公式に案内されています。採択されるのはごく一部に限られるため、審査基準に沿った質の高い計画書の作成が欠かせません。
厚生労働省が公表する評価基準PDFでは、業務効率化計画を15項目・A〜D4段階で採点するとされています。大きく3つの軸に整理すると次のようになります。
①事業目的の理解、②取組体制の十分性、③独自の業務効率化実績、④ベースアップ評価料の届出、⑤地域医療構想への協力——これらは基本的事項として審査されます。特に④は令和8年4月1日時点で届出済みであることが申請資格そのものの前提であり、ここで不備があると審査に進めません。⑤の地域医療構想への協力は、都道府県が進める病床機能の見直し方針と自院の取り組みが整合しているかを確認する項目で、地域の協議の場への参加実績なども評価対象になり得ます。
⑥課題の定量的把握、⑦効果の的確性、⑧定着・発展方針、⑨波及効果、⑪効率化目標の意欲性と合理性が評価されます。「業務時間を削減する」といった抽象的な目標ではなく、「対前年同月比◯%削減」のような数値目標を明記することが求められています。さらに、導入するICT機器等が課題解決にどう結びつくのか(⑦効果の的確性)、補助期間終了後も取り組みを定着・発展させる方針があるか(⑧)、他部門・他院への波及効果が見込めるか(⑨)まで踏み込んで記述できているかが、A評価とB・C評価を分けるポイントになります。
⑩業務効率化推進委員会の組織体制、⑫⑬業務手順見直し・タスクシフト/シェアの具体策、⑭ランニングコスト確保策、⑮データ提出体制が最後の軸です。運用・保守費は補助対象外のため、交付決定後の自己負担分をどう確保するかまで計画に盛り込む必要があります。委員会は医師・調剤・看護・その他コメディカル・事務・その他バックオフィスのうち1部門以上を巻き込んだ体制であることが求められ、既存の会議体を委員会として兼用する場合はその位置づけを明記する必要があります。


厚生労働省の評価基準(15項目)を踏まえると、以下のようなケースで不採択・差し戻しになりやすいことが分かります。
導入後の運用・保守費(ランニングコスト)は補助対象外です。交付決定後の自己負担分の確保策を計画に明記していないと、審査時に「持続可能性が低い」と判断され不採択の一因になります。また、進捗報告(1年目・2〜3年目・3年目終了時)で求められるデータ提出体制が未整備だと、採択後であっても評価が下がり、目標未達成時には補助金の返還を求められる可能性があります。事前に院内のデータ収集フローを確認し、差し戻しのリスクを減らしておきましょう。
申請準備を進める際は、業務効率化計画の書き方やベースアップ評価料の届出手続きを個別に解説した記事もあわせて確認すると、記入漏れによる差し戻しを防ぎやすくなります。

ベースアップ評価料が未届出、あるいは病院ではなく診療所・薬局にお勤めの方は、本事業の対象外です。その場合は福岡県医療機関等物価高騰支援金のような地域の物価高騰対策支援金や、AI導入補助金など中小企業向けのICT導入支援も検討してみてください。
| 制度名 | 対象 | 最大金額 | 締切 |
|---|---|---|---|
| 医療分野 業務効率化支援事業(全国) | ベースアップ評価料届出病院 | 8,000万円 | 都道府県ごと(6月〜7月中旬) |
| 福岡県医療機関等物価高騰支援金 | 福岡県内医療機関 | 数万円規模 | 終了(2026/5/29) |
| 介護施設 物価高騰補助金 | 介護施設運営者 | 施設規模により変動 | 終了(2026/6/30) |
| AI導入補助金(中小企業向け) | 中小企業全般 | 3,000万円 | 2026/8/25 |
関連する内部リンク一覧: 業務効率化計画の書き方、ベースアップ評価料の届出方法、千葉県職場環境整備等支援事業、福岡県医療機関等物価高騰支援金、福岡県薬局の物価高騰支援金、福岡県医療機関等賃上げ・物価上昇支援事業、AI導入補助金、介護施設 物価高騰補助金。
提出前チェックリスト
採択されたら終わりではありません。交付決定後も計画通りに取り組みを進め、報告を怠らないことが返還リスクを避けるポイントです。
対象・申請情報まとめ
詳細条件は公募要領で確認してください。
この補助金のポイント
| 公募期間 | 都道府県ごとに異なる(例: 東京都6/4~7/3、大阪府6/12~7/10、千葉県~7/10、兵庫県6/19~7/13、神奈川県~7/17、宮崎県6/23~7/17) 常時受付 / 要確認 |
|---|---|
| 実施機関 | 厚生労働省(申請窓口は都道府県) |
| 主要スケジュール |
|
| 申請方法 | 郵送申請 公式申請ページへ |
| 必要書類 | 業務効率化計画(定量目標明記)、業務効率化推進委員会の設置関連書類(管理者を委員… 詳細を見る › |
| 公募要領 |
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編集: 補助金図鑑 編集部
中小企業診断士・社会保険労務士 監修体制
本記事は一般的な情報提供を目的としています。補助額・対象要件・募集状況は変更される場合があるため、申請前に必ず各実施機関の公募要領・公式情報をご確認ください。