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奨学金が返せない2026|減額返還・返還猶予・免除の使い分け

日本学生支援機構の貸与奨学金(第一種・第二種)を返還中の本人。所得連動返還方式は2017年(平成29年)4月以降に第一種奨学金へ採用された人のみ

申請締切まで あと 247

この記事の結論

対象者日本学生支援機構の貸与奨学金(第一種・第二種)を返還中の本人。所得連…
補助額・給付額返還未済額の全部または一部が免除(死亡・障害による返還免除の場合)(補助率 減額返還=返還月額を2分の1・3分の1・4分の1・3分の2のいずれかに減額(1回12か月・通算15年/180か月)。返還期限猶予=返還を全額先送り(1回12か月・経済困難や失業は通算10年/120か月、傷病・災害・生活保護受給中・産前産後休業・育児休業は年数制限なし)。返還免除=返還未済額の全部または一部。所得連動返還方式=前年の課税対象所得の9%を12で割った額(最低月額2,000円))
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日本学生支援機構の貸与奨学金(第一種・第二種)を返還中の本人。所得連…

対象地域
全国
対象者
日本学生支援機構の貸与奨学金(第一種・第二種)を返還中の…
補助上限
返還未済額の全部または一部が免除(死亡・障害による返還免除の場合)
補助率・給付条件
減額返還=返還月額を2分の1・3分の1・4分の1・3分の2のいずれかに減額(1回12か月・通算15年/180か月)。返還期限猶予=返還を全額先送り(1回12か月・経済困難や失業は通算10年/120か月、傷病・災害・生活保護受給中・産前産後休業・育児休業は年数制限なし)。返還免除=返還未済額の全部または一部。所得連動返還方式=前年の課税対象所得の9%を12で割った額(最低月額2,000円)
公募期間
2027年3月31日締切(予定)
実施機関
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)返還部
申請方法
オンライン申請
必要書類
奨学金減額返還願または返還期限猶予願(スカラネット・…
  • 最大返還未済額の全部または一部が免除(死亡・障害による返還免除の場合)まで補助される制度です
  • 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)返還部が公募する公的支援制度
  • 申請方法はオンライン申請に対応
  • 採択率の実績は約100%

詳細解説

奨学金の返還が苦しいとき、最初に知っておくべきことがある。延滞する前に日本学生支援機構(JASSO)へ願い出れば、毎月の返還額を最小で4分の1まで下げられる公的な制度があるという事実だ。使える制度は「減額返還」「返還期限猶予」「返還免除」「所得連動返還方式」の4つで、効き方も条件もまったく違う。給与所得者なら年収400万円以下で減額返還、300万円以下で返還期限猶予というように、どの制度に手が届くかは所得で切り替わる。

ただし、ここで多くの人が誤解する。減額返還を使っても、返還する総額は1円も減らない。減るのは毎月の負担だけで、その分だけ返還期間が延びる。この構造を知らずに申請すると「思ったより楽にならなかった」と感じることになる。逆に、返還未済額そのものが消えるのは死亡・障害による返還免除だけだ。

この記事では2026年7月時点の公式基準で、4制度の使い分け、年収基準の実額、延滞3か月で起きること、申請の実務を整理する。企業や自治体が返還額を負担する「返還支援制度(肩代わり)」を探している人は、企業・自治体の奨学金返還支援制度一覧で肩代わり先を探すほうが早い。

この記事の要点(TL;DR)

4制度の結論を先に

  1. 減額返還:給与所得者は年収400万円以下(扶養する子2人なら500万円、3人以上なら600万円)。返還月額を2分の1・3分の1・4分の1・3分の2のいずれかに減額。1回の願い出で12か月、通算15年(180か月)まで。
  2. 返還期限猶予(一般猶予):給与所得者は年収300万円以下、給与所得以外は所得200万円以下。返還を丸ごと先送りできる。経済困難・失業は通算10年が上限だが、傷病・災害・生活保護受給中・産前産後休業・育児休業には年数制限がない。
  3. 返還免除:本人が死亡した場合、または精神・身体の障害で労働能力を喪失もしくは高度に制限された場合に、返還未済額の全部または一部が免除される。ここだけが「借金が消える」制度。
  4. 所得連動返還方式:2017年(平成29年)4月以降に第一種奨学金へ採用された人が対象。前年の課税対象所得の9%を12で割った額が返還月額になり、所得が低い期間の返還月額は2,000円まで下がる。
  5. 減額返還と猶予は元本も利子も免除されない。減額返還は返還期間が延び、猶予は返還開始が後ろにずれるだけである。

自分がどの制度の射程に入るのか、また奨学金以外に使える給付がないかを含めて把握したい場合は、3分で使える制度を診断するのが最短ルートになる。

奨学金の返還救済制度とは何か(全体像と金額)

奨学金の返還救済制度とは、日本学生支援機構の貸与奨学金を返還中の本人が、災害・傷病・経済的理由などで返還を続けられなくなったときに、願い出によって返還月額の減額・返還期限の先送り・返還未済額の免除を受けられる公的な仕組みである。

最小4分の1減額返還後の返還月額
400万円以下減額返還の年収基準(給与所得者)
300万円以下返還期限猶予の年収基準(給与所得者)

重要なのは、これらが「貸したお金の性質」を変えるかどうかで二つに割れている点である。減額返還と返還期限猶予は、返す義務そのものは残したまま支払いのスケジュールを組み替える制度だ。JASSO自身も減額返還について「返還予定総額が減額されるわけではありません」と明記し、返還期限猶予についても「返還すべき元金や利子が免除されるものではありません」と書いている。一方、返還免除だけが返還未済額を消滅させる。

「減額」という言葉に引きずられない

減額返還を使うと、たとえば返還月額14,400円が4分の1の3,600円になる。毎月の家計は確実に楽になるが、支払い回数はその分だけ増える。第二種奨学金(有利子)でも利子の総支払額は変わらないとJASSOは説明しているため、「利息が膨らんで損をする」わけではない。純粋に、支払いを薄く長く伸ばす制度だと理解しておきたい。

なお、住民税が非課税になる水準まで所得が下がっている場合は、奨学金以外にも受けられる給付が複数ある。住民税非課税世帯【令和8年度】の給付・減免をまとめて確認すると、生活費側の負担も同時に下げられることが多い。

4制度の使い分け早見表(適用条件・所得基準・年数上限・総額)

どの制度を選ぶべきかは、収入水準・返還が困難になった理由・すでに延滞しているかどうかの3点でほぼ決まる。次の表で自分の位置を確認してほしい。

制度主な対象収入・所得基準(本人)適用期間の上限返還総額はどうなるか延滞中でも使えるか
減額返還減額すれば返還を続けられる人(災害・傷病・経済的理由)給与収入400万円以下(扶養する子2人は500万円、3人以上は600万円)/給与以外の所得は300万円以下(同じく400万円・500万円)1回の願い出で12か月、通算15年(180か月)減らない。返還期間が延びる使えない。延滞を解消してから願い出る
返還期限猶予(一般猶予)減額しても返還が困難な人(経済困難・失業・傷病・災害など)給与収入300万円以下/給与以外の所得は200万円以下1回12か月、経済困難・失業は通算10年(120か月)。傷病・災害・生活保護受給中・産前産後休業・育児休業は年数制限なし減らない。返還開始が後ろにずれる事由の証明があれば「延滞据置猶予」で対応可
返還免除(死亡・障害)本人が死亡、または精神・身体の障害で労働能力を喪失もしくは高度に制限された人収入基準なし(障害免除では収入により追加書類を求められる)免除が認定されれば返還は終了返還未済額の全部または一部が消滅する使える
所得連動返還方式2017年(平成29年)4月以降に第一種奨学金へ採用された人基準なし。前年の課税対象所得に自動連動完済まで恒久的に適用減らない。所得が低い間は月額2,000円延滞分は別途精算が必要

迷ったときの優先順位

収入が年収300万円を下回っているなら、まず返還期限猶予を検討する。返還そのものが止まるため効果が最も大きい。300万円を超えて400万円以下なら減額返還が現実的な選択肢になる。400万円を超えていても、本人が扶養する子が2人以上いる場合や被扶養者がいる場合は基準を満たすことがあるため、あきらめて放置しないこと。

対象になる人・ならない人(年収基準の実額)

審査で見られるのは、手取り額ではなく所得証明書等に記載された金額である。給与所得者は「給与収入金額」(税や社会保険料を引く前の総支給ベース)が審査対象になり、給与所得以外の所得を含む人は「合計所得金額」(必要経費等を控除した後)が審査対象になる。ここを取り違えると、本来通るはずの申請が通らない。

区分減額返還の目安返還期限猶予(一般猶予)の目安
給与所得者(年間収入金額・税込)400万円以下300万円以下
給与所得以外の所得を含む人(年間所得金額・必要経費等控除後)300万円以下200万円以下
本人が扶養する子が2人の場合(給与所得者)500万円以下加算の定めなし
本人が扶養する子が3人以上の場合(給与所得者)600万円以下加算の定めなし
被扶養者がいる場合の控除被扶養者1人につき38万円を収入・所得金額から控除して審査(例:年間収入430万円・被扶養者1人なら392万円で判定)

対象になりやすい人

  • 非正規雇用や短時間勤務で年収が300万円台にとどまっている
  • 失業中で雇用保険の受給資格者証がある
  • 傷病で長期休職しており、診断書を取得できる
  • 生活保護を受給している
  • 産前産後休業・育児休業中で収入が落ちている
  • 被扶養者が複数いて、控除後の金額が基準を下回る

対象になりにくい人

  • 年収600万円を超えていて扶養する子がいない
  • すでに延滞していて、その期間に該当する事由の証明書を出せない(減額返還は不可)
  • 通算15年(減額返還)または通算10年(経済困難・失業による猶予)の上限を使い切っている
  • 本人ではなく連帯保証人・保証人の困窮を理由にしている(審査対象は本人の収入)
読者

手取りは年間280万円くらいです。これなら返還期限猶予の300万円以下に入りますよね?

専門家

そこが一番多い勘違いです。給与所得者の審査は「給与収入金額」、つまり源泉徴収票の支払金額に近い税込ベースで行われます。手取り280万円なら額面は350万円前後になることが多く、猶予の300万円基準は超えます。ただし減額返還の400万円基準には収まるので、そちらで申請してください。被扶養者がいれば1人につき38万円が控除されるので、その分も忘れずに申告を。

収入の見え方を自分で整理したい人は、年収の壁2026年版で額面と手取りの境目を確認すると、額面ベースで自分がどこに立っているかがつかみやすい。社会保険料の負担が変わる境目については社会保険106万円の壁撤廃で手取りがどう変わるかを見るのも合わせて役に立つ。

対象者・対象事業

対象地域(全国)

目的
教育
対象地域
全国
対象者
日本学生支援機構の貸与奨学金(第一種・第二種)を返還中の本人。所得連動返還方式は2017年(平成29年)4月以降に第一種奨学金へ採用された人のみ
補助上限
返還未済額の全部または一部が免除(死亡・障害による返還免除の場合)
難易度
2

詳細条件・対象自治体は公募要領をご確認ください。

申請でよくある不採択・落とし穴

返還救済制度は「基準を満たしていれば通る」タイプの審査だが、それでも差し戻しや不採択は起きる。原因のほとんどは制度の理解不足と書類の不備で、事前に潰せるものばかりだ。

落とし穴1:延滞したまま減額返還を願い出ても受理されない

これが最大のNG事例である。減額返還は、延滞している割賦金がある状態では願い出ができない。JASSOは「延滞を解消することにより願い出が可能となります」と案内しており、振替日(原則27日)に当月分の返還金と延滞分、延滞金をまとめて振り替えて延滞を解消してから申請する必要がある。延滞したまま書類を出すと差し戻しになる。

落とし穴2:延滞中でも「延滞据置猶予」なら道がある

すでに延滞していて、延滞開始年月から通常の返還期限猶予を願い出られない人(該当する事由の証明書を取得できない人)向けに、延滞期間を据え置いて返還期限猶予を適用する仕組みがある。傷病・生活保護受給中・災害・経済困難などの事情があるなら、減額返還であきらめる前にこちらを検討したい。ただし猶予承認期間が終わった後は、延滞している割賦金と延滞金、そして当月分が請求される。延滞金そのものは消えない点に注意してほしい。

落とし穴3:審査は「手取り」ではなく「収入金額」で行われる

前章のとおり、給与所得者は総支給ベースの給与収入金額、給与所得以外を含む人は合計所得金額が審査対象になる。「課税総所得金額」(各種控除を引いた後の金額)で計算して基準内だと思い込むと、不採択の原因になる。直近で収入が急減した場合は、直近3か月分の給与明細の総支給額から年収を再計算して申請できる扱いもある。

落とし穴4:通算上限は有限の資源である

減額返還は通算15年(180か月)、経済困難・失業を理由とする返還期限猶予は通算10年(120か月)が限度だ。収入が一時的に下がっただけの年に安易に使うと、本当に困ったときに残高が足りなくなる。一方で、傷病・災害・生活保護受給中・産前産後休業および育児休業・大学校在学・海外派遣を理由とする猶予には年数制限がないので、該当するならその事由で申請したほうが上限を温存できる。

落とし穴5:証明書の取り違えによる差し戻し

収入・所得の確認に使えるのは、所得証明書、住民税課税証明書(所得金額の記載があるもの)、非課税証明書のいずれかである。申請事由に応じて、失業なら雇用保険受給資格者証や離職票、傷病なら診断書、生活保護なら受給証明書が別途必要になる。事由と証明書が噛み合っていないと、審査に進む前に差し戻される。年末調整で提出した書類の控えが役に立つことも多いので、年末調整2026の変更点で必要書類の扱いを押さえておくとよい。

失敗を避ける最短の方法は、申請前に「自分の事由は何か」「その事由に対応する証明書はどれか」「延滞はあるか」の3点を紙に書き出すことだ。この3点が揃っていれば、採択されないケースはほとんどなくなる。逆に、この確認を飛ばした申請ほど差し戻しの確率が高い。

延滞するとどうなるか(延滞金・信用情報・法的手続き)

制度を使わずに放置した場合に何が起きるかを知っておくことは、行動を早める意味で重要である。JASSOの回収プロセスは段階的で、進むほど選択肢が減っていく。

  1. 振替不能1回目〜2回目:振替不能通知が届き、督促の電話がかかる。翌月の振替日には未払い分と当月分がまとめて引き落とされる。
  2. 振替不能3回目:「個人信用情報機関への登録について(警告)」が送付される。次回も振替ができなければ、債権回収会社に回収業務が委託されるとともに、個人信用情報機関に本人の個人情報が登録される。
  3. 延滞3か月以上:個人信用情報機関への登録対象となる。返還を新たに開始した人の場合は、返還開始から6か月経過した時点で延滞3か月以上であれば登録対象になる。登録される情報は延滞情報・代位弁済実行情報・強制回収手続情報である。
  4. 期限の利益の喪失:それでも返還がない場合、残額全部(利息を含む)と延滞金の一括返還を求められる。
  5. 法的措置:支払督促の申立てを経て、強制執行により給与や財産が差し押さえられる。人的保証を選んでいる場合は連帯保証人・保証人へ、機関保証の場合は保証機関へ請求が及ぶ。

延滞金の賦課率と、いわゆるブラックリストの実像

延滞金は、延滞している割賦金の額に対して返還期日の翌日から返還した日までの日数に応じて賦課される。賦課率は令和2年3月28日以降に該当する分で年3%(平成17年3月以前採用の一部区分は年1.5%)である。個人信用情報機関に延滞者として登録されると、クレジットカードが発行されない、利用が止められる、自動車ローンや住宅ローンが組めないといった影響が出る。登録された情報は返還完了から5年後に削除される。つまり「完済したら即座に消える」わけではない点が、住宅購入を考えている人には効いてくる。

ここで押さえたいのは切り分けだ。延滞前なら減額返還・返還期限猶予・所得連動返還方式のすべてが選べる。延滞後は減額返還が使えなくなり、延滞据置猶予か延滞解消かの二択に狭まる。そして延滞3か月を超えると信用情報が傷つき、完済後5年間その記録が残る。動くタイミングが早いほど、選べる手札は多い。

収入が途絶えた原因が病気やけがであれば、奨学金の猶予と並行して健康保険から所得補償を受けられる可能性がある。傷病手当金の申請書の書き方を確認して所得補償を確保することで、猶予期間中の生活を立て直しやすくなる。

申請の流れと期限(スカラネット・パーソナルでの実務)

減額返還も返還期限猶予も、願い出はスカラネット・パーソナルから行う。紙の願出用紙を郵送する方法も残っているが、オンラインのほうが処理が早く、進捗も画面で確認できる。

  1. 自分の事由を確定する:経済困難・失業中・傷病・災害・生活保護受給中・産前産後休業/育児休業などから該当するものを選ぶ。年数制限のない事由に該当するなら、そちらを優先する。
  2. 延滞の有無を確認する:延滞がある状態で減額返還は願い出できない。振替日に延滞分と延滞金を含めて振り替えて解消するか、延滞据置猶予に切り替える。
  3. 証明書を集める:所得証明書・住民税課税証明書・非課税証明書のいずれかに加え、事由に応じた証明書(雇用保険受給資格者証、診断書、罹災証明書、生活保護受給証明書など)を用意する。
  4. スカラネット・パーソナルから願い出る:奨学金減額返還願または返還期限猶予願を入力し、証明書を提出する。
  5. 結果を確認する:概ね2週間後に、スカラネット・パーソナル内の「各種手続内容確認」画面から「詳細」を押すと内容詳細画面に表示される。月中旬から月末に提出した場合は、審査に最長で3週間ほどかかることがある。本人宛の結果通知は発送されない(人的保証の場合は連帯保証人宛に承認通知が送られる)。
  6. 翌年も忘れずに更新する:減額返還も返還期限猶予も、1回の願い出で適用されるのは最長12か月である。継続するには毎年あらためて願い出て、そのつど収入の証明書を出し直す必要がある。

関連する補助金・助成金

読者

一度承認されたら、収入が戻るまで自動で続くものだと思っていました。更新を忘れたらどうなりますか。

専門家

更新を忘れると適用期間の終了と同時に通常の返還月額に戻り、引き落とせなければそのまま延滞が始まります。適用期間の終わりが近づいたら、証明書の取得に2週間、審査に2〜3週間かかることを見込んで、終了の1か月半前には動き始めてください。所得証明書は毎年6月ごろに最新年度分へ切り替わるので、その時期に合わせて取り直すと手戻りがありません。

読者

減額返還の12か月が終わったあと、まだ厳しいときは猶予に切り替えられますか。

専門家

切り替えられます。返還期限猶予は「通常の割賦金、または減額しての返還が困難な場合に願い出できる」制度なので、減額返還でも支えきれない状態はそのまま猶予の要件に当たります。収入が年収300万円以下(給与所得者)まで落ちているなら、迷わず猶予へ移ってください。逆に収入が回復してきたら猶予から減額返還へ戻し、通算10年の枠を温存するのが賢い使い方です。

所得連動返還方式に切り替えるべきか

2017年(平成29年)4月以降に第一種奨学金へ採用された人は、定額返還方式と所得連動返還方式を選べる。所得連動返還方式では、前年の課税対象所得(課税総所得金額)に9%を掛け、返還者本人の子1人につき33万円を控除したうえで12で割った額が返還月額になる。所得がゼロに近い期間でも返還月額は2,000円が下限として設定される。

比較軸定額返還方式+減額返還所得連動返還方式
月額の決まり方貸与総額から決まる定額。願い出た年だけ2分の1〜4分の1などに減額前年の課税対象所得に自動連動(課税所得の9%÷12)
手続きの手間毎年の願い出と証明書提出が必要マイナンバーで取得した所得情報により自動で見直される
対象第一種・第二種の両方2017年4月以降採用の第一種のみ
収入が急に増えたとき減額返還をやめれば元の定額に戻る返還月額も所得に応じて増える
最低月額減額返還後の月額(元の月額の4分の1が下限)2,000円

収入が不安定なら所得連動、一時的な落ち込みなら減額返還

フリーランスや歩合給で収入の振れ幅が大きい人は、毎年の願い出が不要な所得連動返還方式のほうが管理コストが低い。逆に、育休や転職の端境期など「1〜2年だけ苦しい」ケースでは、減額返還や返還期限猶予でしのぐほうが総返還期間を伸ばさずに済む。なお、所得連動返還方式は第二種奨学金には適用されない。学び直しのために休職を考えている人は、教育訓練休暇給付金で休職中の生活費を確保する方法も合わせて検討したい。

必要書類チェックリスト

申請前に手元に揃っているかを確認してほしい。事由によって不要なものもあるが、収入の証明は共通して必要になる。

証明書の取得先

所得証明書・課税証明書・非課税証明書は、1月1日時点で住民登録していた市区町村の窓口またはマイナンバーカードを使ったコンビニ交付で取得できる。転居していると発行元が前住所の自治体になるため、余裕をもって手配したい。

併用できる制度・関連する支援

返還救済制度は、他の公的支援と組み合わせて初めて生活が回ることが多い。特に、返還額そのものを他者が負担してくれる制度は効果が大きい。

奨学金返還支援制度(企業・自治体の肩代わり)一覧勤務先や移住先が返還額を代わりに負担する制度。JASSOの救済制度と併用でき、負担そのものを減らせる
住民税非課税世帯【令和8年度】の給付と減免猶予の収入水準まで所得が下がっている人が対象になりやすい。給付金・保険料減免を同時に確認できる
児童扶養手当2026の金額と支給日ひとり親で返還が苦しい場合の中核的な給付。減額返還の扶養加算(子2人で500万円)とも関係が深い
傷病手当金 申請書の書き方傷病を理由に猶予を申請する人向け。年数制限のない猶予事由と所得補償をセットで確保する
高等学校等就学支援金2026自分の返還と子の学費が重なる世代向け。次の世代に奨学金を借りさせない前提づくりに使える
教育訓練休暇給付金学び直しで一時的に収入が落ちる期間の生活費を支える。猶予と組み合わせるとキャリア転換がしやすい

教育費の負担を家計全体で見直すなら、高等学校等就学支援金2026で子の学費負担を先に減らすほうが、可処分所得の改善幅が大きい場合もある。ひとり親世帯で扶養する子が2人以上いるなら、児童扶養手当2026の支給額と支給日を確認することで、減額返還の扶養加算とあわせた資金計画が立てやすくなる。制度全体を横断して探したい場合は補助金・給付金の一覧から自分に使える制度を探すとよい。

よくある質問

減額返還を使うと、結局いくら余分に払うことになりますか。

元金も利子も増えません。JASSOは「返還予定総額が減額されるわけではありません」「第二種奨学金の利子の総支払額は変更ありません」と明記しています。増えるのは返還期間だけです。機関保証を利用している場合も、保証期間は延長されますが保証料の追加徴収はありません。

減額返還は最大でどれくらい月額を下げられますか。

通常の月賦返還額の2分の1、3分の1、4分の1、3分の2から選べます。4分の1と3分の2は令和6年4月から新たに選べるようになった区分です。1回の願い出につき12か月、通算15年(180か月)まで延長できます。

返還期限猶予の通算10年を使い切ったら、もう何もできませんか。

経済困難・失業中・新卒等・特別研究員・外国で研究中・海外居住・今年海外から帰国を理由とする猶予は通算10年が限度です。ただし、傷病・災害・生活保護受給中・産前産後休業および育児休業・大学校在学・海外派遣を理由とする猶予には年数制限がありません。また減額返還は別枠で通算15年使えるため、10年を使い切っても減額返還に移る道は残っています。

障害による返還免除は、どの程度の状態なら認められますか。

精神または身体の障害により労働能力を喪失、もしくは労働能力に高度の制限を有し、返還ができなくなったときが対象です。病気や障害があるというだけでは足りず、症状が固定しているか回復の見込みがないことも確認されます。認定されると返還未済額の全部または一部が免除されます。第一種・第二種の両方が対象で、給付奨学金の返還が必要となったケースにも免除の願い出があります。

延滞している状態からでも立て直せますか。

立て直せます。傷病・生活保護受給中・災害・経済困難などの事情があり、延滞開始年月から通常の返還期限猶予を願い出られない場合は、延滞期間を据え置いて猶予を適用する「延滞据置猶予」があります。事由の証明書が出せない期間については、その期間の返還分を入金した後に一般猶予を申請できます。放置して支払督促や差押えに進む前に、奨学金相談センター(0570-666-301、平日9時〜20時)へ連絡してください。

返還が苦しくなったら最初にやること

やるべき順番ははっきりしている。第一に、次の振替日までに延滞を発生させないこと。第二に、自分の事由(経済困難・失業・傷病・災害・生活保護・産休育休)を確定させ、対応する証明書を取りにいくこと。第三に、スカラネット・パーソナルから願い出て、審査に2〜3週間かかることを見込んでスケジュールを組むこと。この3つを実行するだけで、延滞金・信用情報登録・一括請求という最悪の経路はほぼ回避できる。

申請前の3分チェック

年収が給与収入で300万円以下なら返還期限猶予、400万円以下なら減額返還、2017年4月以降採用の第一種で収入が不安定なら所得連動返還方式。この3つの分岐に自分を当てはめてから窓口に連絡すると、相談が一度で終わる。あわせて、他に使える給付がないかも同時に確認しておきたい。給付と減免を並行して押さえたい人は3分で使える制度を診断して取りこぼしをなくすのが確実だ。

出典

最終更新:2026年7月27日(令和8年7月27日)/制度の根拠:独立行政法人日本学生支援機構法および同施行令。減額返還の拡充は令和6年4月施行、延滞金の賦課率は令和2年3月28日以降の区分にもとづく。

補助金の概要

要点

対象・申請情報まとめ

詳細条件は公募要領で確認してください。

対象地域
全国
対象者
日本学生支援機構の貸与奨学金(第一種・第二種…
補助上限
返還未済額の全部または一部が免除(死亡・障害による返還免除の場合)
公募期間
2027年3月31日締切(予定) 締切まで 247日
実施機関
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)返還部
主要スケジュール
締切日 2027年3月31日 全スケジュール ›
申請方法
オンライン申請 公式申請ページへ
必要書類
奨学金減額返還願または返還期限猶予願… 詳細を見る ›
  • 最大返還未済額の全部または一部が免除(死亡・障害による返還免除の場合)まで補助される制度です
  • 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)返還部が公募する公的支援制度
  • 申請方法はオンライン申請に対応
  • 採択率の実績は約100%
POINT!

この補助金のポイント

  • 最大返還未済額の全部または一部が免除(死亡・障害による返還免除の場合)まで補助される制度です
  • 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)返還部が公募する公的支援制度
  • 申請方法はオンライン申請に対応
  • 採択率の実績は約100%
補助対象経費 日本学生支援機構の第一種奨学金・第二種奨学金の返還未済額(元金および利息)。減額返還・返還期限猶予は… 詳細を見る ›
公募期間 2027年3月31日締切(予定) 締切まで 247日
実施機関独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)返還部
採択率100% ※過去公募実績
主要スケジュール
  1. 締切日2027年3月31日
全スケジュール ›
申請方法 オンライン申請 公式申請ページへ
必要書類 奨学金減額返還願または返還期限猶予願(スカラネット・パーソナルから入力)、所得証… 詳細を見る ›
公募要領
SUMMARY

この補助金のまとめ

  • 最大返還未済額の全部または一部が免除(死亡・障害による返還免除の場合)まで補助される制度です
  • 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)返還部が公募する公的支援制度
  • 申請方法はオンライン申請に対応
  • 採択率の実績は約100%
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公開日: 最終更新日: 出典: 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)返還部

本記事は一般的な情報提供を目的としています。補助額・対象要件・募集状況は変更される場合があるため、申請前に必ず各実施機関の公募要領・公式情報をご確認ください。