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多子世帯の大学無償化2026|子3人の数え方と免除上限額一覧
募集中 教育
まず確認すること
- 対象
扶養する子どもが3人以上の世帯に属し、確認大学等(大学・短期大学・高等専門学校4〜5年・専門学校)に在学する学生。
大学院生は対象外だが扶養人数にはカウントされる
- もらえる額
授業料 年70万円+入学金26万円(私立大学)
国が定める上限額まで全額減免(私立大学:授業料年70万円・入学金26万円/国公立大学:授業料年54万円・入学金28万円/私立短大:62万円・25万円/私立専門学校:59万円・16万円)。多子世帯は所得制限なしで満額支援
上限額は補助の上限で、実際の受給額とは異なります。
- 手続き
実施機関:文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
- 受付の状況
募集中
2026年11月30日(月) 締切
補助金の基礎データ 公募期間・実施機関・申請方法・公募要領 — 対象と金額は上の「まず確認すること」を参照
扶養する子どもが3人以上の世帯に属し、確認大学等(大学・短期大学・高等専門学校4〜5年・…
- 対象地域
- 全国
- 対象者
- 扶養する子どもが3人以上の世帯に属し、確認大学等(大学・…
- 補助上限
- 授業料 年70万円+入学金26万円(私立大学)
- 補助率・給付条件
- 国が定める上限額まで全額減免(私立大学:授業料年70万円・入学金26万円/国公立大学:授業料年54万円・入学金28万円/私立短大:62万円・25万円/私立専門学校:59万円・16万円)。多子世帯は所得制限なしで満額支援
- 公募期間
- 2026年11月30日締切(予定)
- 実施機関
- 文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
- 申請方法
- 要確認
- 必要書類
- スカラネット申込ID・パスワード、学生本人のマイナン…
- 最大授業料 年70万円+入学金26万円(私立大学)まで補助される制度です
- 文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が公募する公的支援制度
詳細解説
私立大学に子どもを1人通わせるだけで、授業料と入学金で初年度100万円を超える。それが3人となれば、家計にとって進学は連続する高波のようなものだ。
この負担を国が肩代わりするのが、2025年度(令和7年度)に始まった多子世帯の大学等授業料・入学金の無償化である。最大の特徴は世帯年収による所得制限がまったくない点にある。年収1000万円でも1500万円でも、扶養する子どもが3人以上いる間は、私立大学なら授業料が年70万円、入学金が26万円まで免除される。
ただし、この制度は「子どもが3人いれば卒業まで安泰」ではない。判定は毎年12月31日時点の税法上の扶養人数で行われるため、第1子が就職して扶養から外れた瞬間に、在学中の第2子・第3子も対象から外れる。この仕組みを知らずに4年間の学費計画を立てると、途中で年70万円の穴が空く。
本記事では、2026年度(令和8年度)に適用される上限額、子どもの数え方、申込時期、そして支援が止まる典型パターンを、文部科学省と日本学生支援機構(JASSO)の一次資料に基づいて整理する。
この記事の要点(TL;DR)
2026年度の多子世帯支援・5つの結論
- 扶養する子どもが3人以上いる間、大学等の授業料と入学金が国の定める上限額まで減免される。世帯年収による所得制限はない。
- 上限額は私立大学で授業料年70万円・入学金26万円、国公立大学で授業料年54万円・入学金28万円。短期大学・高等専門学校・専門学校はそれぞれ別の金額。
- 「子ども3人」の判定は毎年12月31日時点の税法上の扶養人数。第1子が就職して扶養から外れると、在学中の下の子も支援が終わる。
- 申込は高校3年生時の「予約採用」と、進学後の「在学採用」の2種類。2026年度の在学採用は4月〜6月(春)と9月〜11月(秋)で、締切日は学校ごとに異なる。
- 所得制限がないのは授業料等減免だけ。返還不要の給付型奨学金は従来どおり第Ⅰ〜第Ⅳ区分の収入基準に従う。
わが家がこの制度以外にどんな支援を受けられるかを一度に洗い出したい場合は、補助金・給付金の無料診断で世帯条件に合う制度を絞り込むのが早い。教育以外の給付も含めて調べたい人は補助金・助成金の制度一覧から分野別にたどれる。

多子世帯の大学無償化とは(制度の全体像と金額)
多子世帯の大学無償化とは、扶養する子どもが3人以上いる世帯の学生について、所得制限なく大学等の授業料および入学金を国が定める上限額まで減額・免除する、高等教育の修学支援新制度の支援である。大学等における修学の支援に関する法律の一部を改正する法律(令和7年法律第17号)に基づき、2025年度(令和7年度)の入学生・在学生から適用が始まった。
70万円私立大学の授業料減免上限(年額)
所得制限なし多子世帯の授業料等減免
3人以上同時に扶養している子どもの数
対象になる学校は、文部科学省が要件を確認した「確認大学等」に限られる。具体的には大学、短期大学、高等専門学校の4年生・5年生、専門学校の4種類で、大学院は対象外である。確認大学等の一覧は文部科学省のサイトで公開されており、進学先が載っているかどうかは出願前に確かめておきたい。
現金は1円も振り込まれない
この支援は学生本人への現金給付ではない。国から学校へ授業料等減免に係る交付金が支給され、学校が請求する授業料・入学金がその分だけ減額される仕組みである。したがって「口座に入金がない」ことは異常ではなく、確認すべきは学校が発行する学費の請求書の金額になる。
財源には消費税が充てられており、2026年度(令和8年度)予算では授業料等減免に5,178億円、修学支援新制度全体では地方負担分565億円を含めて7,133億円が計上されている。制度は単年度の臨時措置ではなく、法律に基づく恒久的な仕組みとして運用されている点が、期限付きの給付金とは大きく異なる。
なお、高校段階には別の制度がある。授業料を支援する高等学校等就学支援金2026で高校の授業料負担を減らす方法を先に押さえておくと、高校から大学までの負担の全体像がつながる。世帯収入が低い場合は、大学の支援区分の判定に直結する住民税非課税世帯【令和8年度】の判定基準と受けられる支援もあわせて確認しておきたい。小中学生のきょうだいがいる家庭なら、学校給食費無償化2026年度の対象自治体と申請の要否で毎月の固定費が下がる可能性がある。

免除される金額の上限一覧(学校種別・国公立と私立)
減免の上限額は、学校の種類と国公立・私立の区分によって異なる。2026年度(令和8年度)の金額は次のとおりで、いずれも現行制度の満額支援と同額に設定されている。
表が画面に収まらない場合は、横にスクロールして確認できます。
| 学校の種類 | 国公立・入学金 | 国公立・授業料(年額) | 私立・入学金 | 私立・授業料(年額) |
|---|---|---|---|---|
| 大学 | 28万円 | 54万円 | 26万円 | 70万円 |
| 短期大学 | 17万円 | 39万円 | 25万円 | 62万円 |
| 高等専門学校(4・5年) | 8万円 | 23万円 | 13万円 | 70万円 |
| 専門学校 | 7万円 | 17万円 | 16万円 | 59万円 |
この表を在学期間で掛け合わせると、1人あたりの免除総額が出る。私立大学に4年間通う場合は「70万円×4年+入学金26万円=306万円」、国公立大学なら「54万円×4年+28万円=244万円」が上限になる。2年制の私立専門学校であれば「59万円×2年+16万円=134万円」だ。
306万円私立大学4年間の免除上限
244万円国公立大学4年間の免除上限
134万円私立専門学校2年間の免除上限
上限を超えた分は自己負担になる
上限額は授業料の平均額等を考慮して国が一律に設定したものであり、実際の授業料がこれを上回る学校では差額を家計から支払う。医歯薬系や理工系のように授業料が高い学部ほど、自己負担として残る金額は大きくなる。施設設備費や実習費など、そもそも授業料・入学金に含まれない費用は減免の対象外である点にも注意したい。
減免と貸与型奨学金は併用できる。ただし無利子の貸与型は併給調整がかかり、振込額が減るか0円になることがある。有利子の貸与型は調整なく利用できる。文部科学省は、世帯年収700万円程度の多子世帯で自宅外通学の学生が私立大学に通う場合、授業料減免70万円に加えて無利子の貸与型が最大月5,600円、私立専門学校の場合は減免59万円に無利子貸与が最大月10,800円という例を示している。
借りた奨学金の返済まで見据えるなら、就職先や自治体が返済を肩代わりする奨学金返還支援制度の一覧で肩代わりが使える自治体・企業を探すを並行して調べておくと、卒業後の負担を先回りして減らせる。世帯の手取りそのものを底上げする方向では、給付付き税額控除はいつから始まるのか(制度設計と対象世帯)の議論も家計に影響する。
「子ども3人」の数え方と対象になる人・ならない人
この制度で最も誤解が多いのが、子どもの数え方である。基準は「同時に3人以上を扶養しているか」の一点に尽きる。ここでいう扶養とは、家族や親族から経済的な支援を受けており、自治体へ納税する際に扶養する人数としてカウントされている状態を指す。JASSOがマイナンバーを通じて税法上の扶養状況を確認するため、自己申告で人数を増やすことはできない。
扶養する子どもとしてカウントされる
- 高校生・中学生・小学生など、生計維持者に扶養されている子ども
- 大学院に進学し、引き続き扶養されている第1子(本人は支援対象外だが人数には入る)
- 海外留学中で扶養が続いているきょうだい
- 基準日の翌日以降に生まれ、申請までに出生届等で証明できる子ども
カウントされない
- 就職して扶養から外れた第1子
- 結婚などで生計維持者の扶養に入らなくなった子ども
- アルバイトや事業の収入が基準を超え、税法上の扶養から外れた子ども
収入によって扶養から外れるかどうかの線引きは、いわゆる「年収の壁」の見直しを受けて変わった。令和8年10月分の判定から、大学生年代(19歳以上23歳未満)については年収160万円以下であれば扶養する子どもとしてカウントされる。
対象者・対象事業
対象地域(全国)
- 目的
- 教育
- 対象地域
- 全国
- 対象者
- 扶養する子どもが3人以上の世帯に属し、確認大学等(大学・短期大学・高等専門学校4〜5年・専門学校)に在学する学生。大学院生は対象外だが扶養人数にはカウントされる
- 補助上限
- 授業料 年70万円+入学金26万円(私立大学)
- 申請の手間
- 2(5段階中2)
詳細条件・対象自治体は公募要領をご確認ください。
表が画面に収まらない場合は、横にスクロールして確認できます。
| 12月31日時点の年齢 | 給与収入の上限 | 個人事業主の所得上限 | カウントの可否 |
|---|---|---|---|
| 19歳未満 | 123万円以下 | 95万円以下 | 上限以下ならカウントされる |
| 19歳以上23歳未満 | 160万円以下 | 95万円以下 | 上限以下ならカウントされる |
| 23歳以上 | 123万円以下 | 95万円以下 | 上限以下ならカウントされる |
| 上記を超える場合 | 超過 | 超過 | 扶養から外れカウント対象外 |
この160万円という金額は、令和8年10月分の判定から適用されるが、その判定は令和7年1月から12月までの収入状況によって行われる。つまり2026年秋の再判定では、2025年に稼いだ額がそのまま効いてくる。壁の全体像は年収の壁2026年版でどの金額から手取りが減るかを確認するで、扶養控除側の改正は年末調整2026の変更点と特定親族特別控除の適用条件で整理している。
問質問
うちは子どもが3人ですが、上の子が大学院に進みました。もう大学生ではないので、下の子の支援は終わってしまいますか。
解解説
いいえ。大学院生は本人が支援の対象にはなりませんが、扶養が続いていれば「扶養する子ども」の人数には算入されます。3人扶養の状態が保たれるので、大学等に在学している第2子・第3子は引き続き支援対象です。ただし大学院生が一定の収入を超えて扶養から外れると、その時点で人数は2人となり、下の子の支援も終わります。
ひとり親世帯の場合も、生計維持者が扶養する子どもが3人以上であれば同じ扱いになる。児童扶養手当を受けている家庭は、児童扶養手当2026の支給額と支給日を確認すると、大学進学時の所得申告のタイミングと合わせて計画が立てやすい。

申請でよくある不採択・落とし穴
要件を満たしているつもりでも支援が受けられない、あるいは途中で打ち切られるケースには型がある。ここでは実際に起こりやすい6つの落とし穴を挙げる。
落とし穴1:第1子の就職で、下の子2人がまとめて対象外になる
最も多い失敗がこれである。第1子が卒業して就職し扶養から外れると、扶養する子どもは2人となり多子世帯ではなくなる。すると在学中の第2子・第3子の支援も終了する。私立大学に2人が在学していれば、年間140万円の減免が同時に消える計算だ。第1子の卒業年度は、翌年度以降の学費を家計から出せるかを事前に試算しておきたい。
ただし救いもある。判定は12月31日時点の情報を基準に行われるため、申込みや再判定のタイミングによっては、第1子が就職した年度も引き続き支援を受けられる場合がある。逆に言えば、卒業と再判定のタイミングを取り違えると「まだ大丈夫だと思っていたのに止まった」という差し戻しに近い事態が起きる。
落とし穴2:学業成績の要件で「警告」から「廃止」へ
採用後は毎年、学業成績と学修状況が確認される。修得単位数が標準単位数の7割以下、GPA等が学部内の下位4分の1、履修科目の出席率が8割以下のいずれかに当たると「警告」となり、これが2回連続すると原則「廃止」=支援打切りになる。単位数が標準の6割以下、出席率6割以下、修業年限で卒業できないことが確定した場合は、警告を経ずに一度で廃止となる。標準単位数は「卒業に必要な単位数÷修業年限×在学年数」で計算し、卒業要件124単位・4年制の1年生なら31単位が基準である。
成績を理由とする不採用は、災害・傷病その他やむを得ない事由がある場合には適用されない。また、2回目の警告がGPA等の下位4分の1のみによるものであれば「停止」にとどまり、次回の判定で基準を満たせば支援が再開される。学部の教育課程と密接に関連した資格取得が十分に見込まれる場合や、社会的養護を必要とする学生で学修意欲が優れていると認められる場合にも、警告区分から除外される特例がある。
落とし穴3〜6:申込時期・留年・資産・学校の対象外
3. 申込時期を逃す:在学採用の受付は春(4〜6月)と秋(9〜11月)に限られ、締切日は学校ごとに違う。春に外れても秋の再申込で対象になる可能性があるが、両方を逃せば次は翌年度になる。4. 留年が確定する:正規の修業年限で卒業・修了できないことが確定した時点で支援対象から外れる。ただし正規の手続きを経た休学であれば、修業年限分は支援を受けられる。5. 資産要件:学生と生計維持者の現金・預貯金・有価証券の合計が、給付型奨学金は5,000万円未満、授業料等減免は5,000万円未満(多子世帯で満額支援を受ける場合は3億円未満)という基準がある。不動産は対象に含まれない。6. 進学先が確認大学等でない:制度の要件を満たすと確認された学校以外では、そもそも減免が行われない。
この6点はいずれも「知っていれば避けられる」種類の不採択である。特に扶養人数の変動は家庭側の事情で先に読めるため、上の子の就職年度が決まった段階で、下の子の学費をどう賄うかを決めておくのが現実的だ。世帯の課税状況が変われば、住民税非課税世帯の判定と連動する各種給付の対象も動く。高校在学中のきょうだいがいるなら、高等学校等就学支援金の所得判定と申請時期とスケジュールが重なる点にも注意したい。子育て世帯全体への財源面の動きは子ども・子育て支援金2026による負担と給付のインパクトで解説している。
申請の流れと期限(予約採用・在学採用)
申込は学校を通じてJASSOに行う。高校3年生の段階で申し込む「予約採用」と、進学後に申し込む「在学採用」の2種類があり、どちらも申込サイト「スカラネット」への入力とマイナンバーの提出が必要になる。
- 申込書類を受け取る:予約採用は高校3年生に進級後、在籍する高校で受け取る。在学採用は入学後すぐに大学等の学生窓口(奨学金担当窓口)へ行く。
- スカラネットで申込む:学校が定めた期限までに、氏名・住所等の必要情報を入力し、本人と生計維持者のマイナンバーを登録する。
- 確認書類を提出する:「奨学金確認書兼地方税同意書」などをJASSOへ郵送し、必要に応じて学校へ書類を提出する。
- 選考結果を受け取る:学校を通じて結果が通知される。選考には一定の時間がかかる。
- 減免が反映される:対象者には4月分から支援が行われ、学校の授業料請求額が減額される。
ここで見落とされやすいのが、申込の種類によって「扶養する子どもの数を確認する基準日」がずれることだ。
表が画面に収まらない場合は、横にスクロールして確認できます。
| 申込の種類 | おおよその時期 | 扶養人数の判定に使う基準日 |
|---|---|---|
| 予約採用(高校3年生) | 高校3年生の4月下旬から | 申込前年の12月31日時点 |
| 在学採用・春 | 2026年4月〜6月 | 申込前々年の12月31日時点 |
| 在学採用・秋 | 2026年9月〜11月 | 申込前年の12月31日時点 |
| 採用後の継続判定 | 毎年10月 | 前年の12月31日時点 |
問質問
2026年4月に入学して春の在学採用で申し込む場合、いつの扶養状況が見られるのですか。上の子は2025年3月に就職しました。
解解説
春の在学採用では申込前々年、つまり令和6年(2024年)12月31日時点の情報で判定します。その時点で第1子がまだ扶養に入っていれば、3人扶養として多子世帯の支援対象になり得ます。ただし採用後は毎年10月に前年12月31日時点の情報で再確認されるため、2026年10月の再判定では2025年末の状況が見られ、そこで2人になっていれば多子世帯としての支援は終了します。1年分だけ受けられて翌年から止まる、という形になりやすいので、卒業年次の資金計画は早めに組み替えてください。
なお、扶養人数の基準日の翌日以降に子どもが生まれた場合は、出生届や母子健康手帳など新たに子どもが増えたことを示す書類を添えて申請すれば、人数に加えられることがある。第3子の出生が基準日をまたいだ家庭は、あきらめずに学校の窓口へ相談したい。所得の考え方が変わる年末調整2026の改正点(扶養親族の判定に直結)や、自治体独自の支援を含む学校給食費無償化の市区町村一覧で自分の自治体の扱いを調べるも、家計全体の見通しづくりに役立つ。
通常の修学支援新制度・理工農系支援との違い
多子世帯支援は独立した制度ではなく、高等教育の修学支援新制度の中に組み込まれた拡充措置である。従来からある第Ⅰ〜第Ⅳ区分(世帯の所得に応じた支援)との関係を整理しておく。所得区分は市町村民税所得割の課税標準額から算出した額で決まり、第Ⅰ区分は100円未満、第Ⅱ区分は100円以上25,600円未満、第Ⅲ区分は25,600円以上51,300円未満、第Ⅳ区分は51,300円以上154,500円未満が基準となる。
表が画面に収まらない場合は、横にスクロールして確認できます。
| 支援区分 | 世帯年収の目安 | 授業料等減免 | 給付型奨学金 |
|---|---|---|---|
| 第Ⅰ区分(多子世帯) | 約270万円まで | 満額支援 | 満額支援 |
| 第Ⅱ区分(多子世帯) | 約300万円まで | 満額支援 | 3分の2 |
| 第Ⅲ区分(多子世帯) | 約380万円まで | 満額支援 | 3分の1 |
| 第Ⅳ区分(多子世帯) | 約600万円まで | 満額支援 | 4分の1 |
| 区分に該当しない多子世帯 | 所得制限なし | 満額支援 | 支給なし |
表のとおり、多子世帯に該当すれば授業料等減免は年収にかかわらず満額になる。一方、返還不要の給付型奨学金は所得基準を超えると支給されない。ここが最大の切り分けポイントで、「多子世帯なら奨学金ももらえる」という理解は誤りである。年収の目安は家族構成によって変動し、たとえば両親と子ども3人(本人・高校生・中学生)の世帯では、第Ⅳ区分までの対象となる世帯年収は約680万円となる。
給付型奨学金の年額は、国公立の大学・短期大学・専門学校で自宅通学35万円・自宅外通学80万円、私立の大学・短期大学・専門学校で自宅46万円・自宅外91万円である。高等専門学校の4・5年生は国公立が自宅21万円・自宅外41万円、私立が自宅32万円・自宅外52万円となる。
理工農系の中間所得層支援との併存
2024年度(令和6年度)に拡充された第Ⅳ区分では、私立の理工農系学部に進学する学生に対し、文系との授業料差額に着目した支援が行われている。多子世帯の支援と理工農系の支援は、どちらも第Ⅳ区分の枠内に位置づけられた措置であり、多子世帯に該当すれば授業料等減免は満額支援となるため、より手厚い方が適用される形になる。理工農系に進む第2子・第3子がいる家庭は、多子世帯の要件を満たさなくなった後も、理工農系支援で減免が残る可能性がある。
子育て世帯への支援全体では拠出と給付の両面が動いている。子ども・子育て支援金2026の負担額と給付の中身、そして給付付き税額控除の導入時期と対象世帯は、教育費の実質負担を考えるうえで押さえておきたい論点だ。

必要書類チェックリスト
申込時に手元へ用意しておくものを一覧にした。学校ごとに追加書類を求められる場合があるため、最終的な確認は在籍校の奨学金担当窓口で行ってほしい。
用意しておく書類(チェックはこの端末にだけ保存されます)
マイナンバーは必ず本人と生計維持者の両方
扶養する子どもの数はマイナンバーを通じた税情報の照会で確認される。生計維持者側のマイナンバーが提出されないと人数の確認ができず、多子世帯としての判定に進めない。学校ではマイナンバーによる確認はできないため、書類の提出先と提出方法を取り違えないよう注意したい。
併用できる制度・関連する支援
大学の学費以外にも、子育て世帯が使える支援は複数ある。多子世帯支援と時期が重なるもの、家計の同じ財布に効くものを中心に挙げる。
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教育費以外の家計テーマは暮らしとお金のコラムでも扱っている。
よくある質問
Q1.Q. 世帯年収が1,000万円を超えていても対象になりますか。
A. なります。多子世帯の授業料等減免には所得制限がありません。ただし返還不要の給付型奨学金は所得基準(第Ⅰ〜第Ⅳ区分)に従うため、年収が高い世帯では支給されません。
Q2.Q. 子どもを3人扶養していますが、2人が同時に大学に通っています。2人とも対象ですか。
A. 対象です。3人以上を同時に扶養している間は、大学等に在学している子ども全員が支援対象になります。2人が私立大学であれば、合計で年140万円の授業料減免となります。
Q3.Q. 海外の大学に進学する場合も授業料が免除されますか。
A. 免除されません。この制度の対象は国内の大学・短期大学・高等専門学校・専門学校に在籍する学生です。ただし国内の大学に通うきょうだいから見れば、海外留学中の子どもも扶養が続いていれば人数にカウントできます。
Q4.Q. 春の在学採用で対象外になりました。もう申し込めませんか。
A. 秋(9月〜11月)に再度申し込むことで対象となる可能性があります。春は前々年12月31日時点、秋は前年12月31日時点の扶養情報で判定するため、この1年で子どもが増えた家庭などは結果が変わります。
Q5.Q. アルバイトをしても大丈夫ですか。
A. アルバイト自体は可能です。ただし19歳以上23歳未満で年収160万円を超えると税法上の扶養から外れ、扶養する子どもの人数に算入されなくなります。きょうだい全体の支援に影響するため、年間の収入見込みは家族で共有しておくのが安全です。
受給後にやるべきこと
採用されたら、次にやるべきことは3つある。第一に、毎年10月の継続判定に備えて修得単位数と出席率を管理すること。標準単位数の7割という線は、1年で数科目落とすと簡単に割り込む水準である。第二に、第1子の卒業予定年度を家計カレンダーに書き込み、減免が消える年の学費を先に確保しておくこと。第三に、上限額を超える授業料や生活費、教材費といった減免対象外の支出を積み上げて、実際の不足額を数字にしておくことだ。
世帯の状況によっては、この制度以外にも使える給付が残っている。無料診断で条件に合う補助金・給付金を洗い出すと、教育以外の支援も含めて見落としを潰せる。
出典
- 文部科学省「高等教育の修学支援新制度」(2026年7月27日閲覧)(新しいタブで開きます)
- 文部科学省「令和7年度からの多子世帯への授業料等無償化に係るFAQ」(PDF) PDF(新しいタブで開きます)
- 文部科学省「令和7年度からの多子世帯に対する大学等の授業料等減免について」(PDF) PDF(新しいタブで開きます)
- 文部科学省「高等教育の修学支援新制度の対象機関(確認大学等)」(新しいタブで開きます)
- 日本学生支援機構「給付奨学金(返還不要)」(新しいタブで開きます)
本記事は上記の一次資料に基づき、2026年(令和8年)7月時点の内容をまとめたものである。制度は令和7年法律第17号の施行により2025年4月から適用されている。締切日や必要書類は学校ごとに異なるため、最終的な確認は在籍校の奨学金担当窓口または日本学生支援機構へ行うこと。
最終更新:2026年7月27日
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※ 提出先は文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)です。最新の受付方法は公式資料でご確認ください。
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- 対象地域
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- 対象者
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- 補助上限
- 授業料 年70万円+入学金26万円(私立大学)
- 公募期間
- 2026年11月30日締切(予定) 締切 2026年11月30日(月)
- 実施機関
- 文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
- 主要スケジュール
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- 最大授業料 年70万円+入学金26万円(私立大学)まで補助される制度です
- 文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が公募する公的支援制度
POINT!
この補助金のポイント
- 最大授業料 年70万円+入学金26万円(私立大学)まで補助される制度です
- 文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が公募する公的支援制度
| 補助対象経費 | 確認大学等の授業料および入学金。施設設備費・実習費・教材費など授業料等に含まれない費用は対象外。現金… 詳細を見る › |
|---|---|
| 公募期間 | 2026年11月30日締切(予定) 締切 2026年11月30日(月) |
| 実施機関 | 文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) |
| 主要スケジュール |
|
| 必要書類 | スカラネット申込ID・パスワード、学生本人のマイナンバーが分かる書類、生計維持者… 詳細を見る › |
| 公募要領 |
SUMMARY
この補助金のまとめ
- 最大授業料 年70万円+入学金26万円(私立大学)まで補助される制度です
- 文部科学省 高等教育局学生支援課/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が公募する公的支援制度
編集・監修: 補助金図鑑 編集部
一次情報を確認する編集体制(編集方針・検証方法 | 掲載情報について連絡する)
本記事は一般的な情報提供を目的としています。補助額・対象要件・募集状況は変更される場合があるため、申請前に必ず各実施機関の公募要領・公式情報をご確認ください。




