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賃貸オーナーが使える補助金2026【全国】空き家活用と省エネ改修

賃貸用住宅(貸家・賃貸集合住宅)を所有する個人オーナー・法人。セーフティネット専用住宅改修事業および居住サポート住宅改修事業は改修工事の発注者か…

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この記事の結論

対象者賃貸用住宅(貸家・賃貸集合住宅)を所有する個人オーナー・法人。セーフ…
補助額・給付額最大250万円/戸(セーフティネット専用住宅改修事業で車椅子使用者対応の便所・浴室等を整備する場合の補助限度額。補助率1/3)(補助率 セーフティネット専用住宅改修事業・居住サポート住宅改修事業は補助率1/3(限度額はバリアフリー・耐震・間取り変更等125万円/戸、省エネ・安否確認設備等62万円/戸、エレベーター設置143万円/戸、車椅子対応の便所浴室250万円/戸、子育て支援施設併設1,250万円/施設)。先進的窓リノベ2026事業は製品ごとの定額で住宅1戸あたり100万円が上限。みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)は平成3年以前新築で最大100万円/戸、平成4〜28年新築で最大80万円/戸。賃貸集合給湯省エネ2026事業は追い焚きなし5万円/台、追い焚きあり7万円/台(ドレン関連工事は各3万円/台加算)。空き家対策総合支援事業で空き家の所有者が実施する場合は活用が国2/5・地方公共団体2/5・所有者1/5、除却が国1/2・地方公共団体1/2。)
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賃貸用住宅(貸家・賃貸集合住宅)を所有する個人オーナー・法人。セーフ…

対象地域
全国
対象者
賃貸用住宅(貸家・賃貸集合住宅)を所有する個人オーナー・…
補助上限
最大250万円/戸(セーフティネット専用住宅改修事業で車椅子使用者対応の便所・浴室等を整備する場合の補助限度額。補助率1/3)
補助率・給付条件
セーフティネット専用住宅改修事業・居住サポート住宅改修事業は補助率1/3(限度額はバリアフリー・耐震・間取り変更等125万円/戸、省エネ・安否確認設備等62万円/戸、エレベーター設置143万円/戸、車椅子対応の便所浴室250万円/戸、子育て支援施設併設1,250万円/施設)。先進的窓リノベ2026事業は製品ごとの定額で住宅1戸あたり100万円が上限。みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)は平成3年以前新築で最大100万円/戸、平成4〜28年新築で最大80万円/戸。賃貸集合給湯省エネ2026事業は追い焚きなし5万円/台、追い焚きあり7万円/台(ドレン関連工事は各3万円/台加算)。空き家対策総合支援事業で空き家の所有者が実施する場合は活用が国2/5・地方公共団体2/5・所有者1/5、除却が国1/2・地方公共団体1/2。
公募期間
2026年12月31日締切(予定)
実施機関
国土交通省
申請方法
オンライン申請
必要書類
登記事項証明書(全部事項証明書。みらいエコ住宅202…
  • 最大250万円/戸(セーフティネット専用住宅改修事業で車椅子使用者対応の便所・浴室等を整備する場合の補助限度額。補助率1/3)まで補助される制度です
  • 国土交通省が公募する公的支援制度
  • 申請方法はオンライン申請に対応
  • 採択率の実績は約100%

詳細解説

アパート1棟、あるいは相続した戸建てを1〜2軒。そんな個人オーナーが2026年に直面しているのは、空室・修繕費・築古物件の出口という3つの重い課題です。ところが国の補助金は「自ら居住する持ち家」を前提にした説明ばかりで、貸家が対象になるのかどうかが要件レベルで書かれた資料はほとんどありません。実際には、令和8年度に賃貸オーナーが直接申請できる国の事業は複数あり、1戸あたり250万円まで届くものもあります。一方で、入居者を限定する代わりに補助が出る制度、相続空き家を貸した瞬間に3,000万円の税制優遇が消える落とし穴も同時に存在します。この記事は、物件の状態から逆引きして「今の自分に使える制度」を特定し、要件と引き換えに何を差し出すのかまで整理した、賃貸オーナー専用の実務ガイドです。

この記事の結論(2026年7月時点)

  • 賃貸オーナーが自分で申請できる国の改修補助は、セーフティネット専用住宅改修事業・居住サポート住宅改修事業(いずれも補助率1/3・最大250万円/戸)。募集は令和8年12月11日まで。
  • 省エネ系は「住宅省エネ2026キャンペーン」の4事業。貸家も対象で、窓リノベは1戸100万円、みらいエコ住宅は最大100万円/戸、賃貸集合住宅の給湯器交換は最大7万円/台。
  • 省エネ系はオーナーが直接申請できず、登録事業者経由。だから業者選定が補助金の可否を左右する。
  • 相続した空き家は「貸す」と譲渡所得3,000万円特別控除が使えなくなる。賃貸化と売却は同時に取れない。
  • 着工・契約が交付決定より先だと全額対象外。順番を間違えた時点で終わる。
250万円セーフティネット専用住宅改修の上限(1戸・車椅子対応)
100万円先進的窓リノベ2026事業の上限(住宅1戸)
12/11・12/31改修系/省エネ系の申請期限(2026年)

所有物件の築年数・空室状況・相続の有無で使える制度は入れ替わります。どの制度が自分に当たるか当たりをつけたい段階なら、条件を入力して使える補助金を絞り込める診断ページで候補を出してから、この記事の逆引き表と突き合わせるのが最短です。

賃貸オーナーが使える補助金とは何か

賃貸オーナーが使える補助金とは、自らは居住しない賃貸用住宅(貸家・賃貸集合住宅)の改修・活用に対して、国や自治体が工事費の一部を負担する制度である。持ち家向け補助金との決定的な違いは2点あります。ひとつは、補助と引き換えに入居者の属性や家賃額を縛る制度があること。もうひとつは、オーナー自身が申請できる制度と、登録事業者を通さないと申請できない制度が混在していることです。

この2点を押さえずに「補助金があるらしい」と工事を始めると、契約日が要件を外していた、業者が未登録だった、という理由で1円も出ません。まずは物件の状態から逆引きしてください。

物件の状態から引く逆引き表

物件の状態使える主な制度補助率・上限差し出すもの(注意点)
空室が続く/入居付けに苦戦セーフティネット専用住宅改修事業1/3・62万〜250万円/戸10年以上の登録継続と家賃上限。要配慮者以外に貸せない
高齢者・単身者に貸したい居住サポート住宅改修事業1/3・62万〜250万円/戸安否確認など居住支援とセット。認定を10年維持
築古で寒い・光熱費の苦情が多い先進的窓リノベ2026事業/みらいエコ住宅2026事業定額・各100万円/戸登録事業者経由。工事着手日と契約順序の縛り
給湯器が寿命・入替時期賃貸集合給湯省エネ2026事業定額・5万〜7万円/台+加算1棟2戸以上の貸家限定。1住戸1台まで
相続した空き家をどうするか未定空き家対策総合支援事業(市区町村経由)/譲渡所得3,000万円特別控除活用は国2/5、控除は最大3,000万円貸すと控除は消滅。活用補助は10年以上の活用が前提
1981年5月以前の旧耐震アパート耐震改修(自治体)+セーフティネット改修の耐震メニュー自治体上限+1/3・125万円/戸耐震診断が先。診断結果なしでは申請不可

この表の「差し出すもの」欄が、賃貸オーナー向け補助金の本質です。国が費用を持つ代わりに、物件の使い方に10年単位の制約がかかる制度が中心だと理解しておいてください。国と自治体の重ね方の全体像は住宅リフォーム補助金の併用ルールをまとめたハブ記事で先に確認しておくと、この後の判断が早くなります。

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補助金申請の前に「相見積もり」を取っておく理由

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セーフティネット専用住宅改修事業では、関係会社等から工事を調達する場合に3者以上の見積り提出が求められます。省エネ系4事業は登録事業者以外に発注すると補助対象になりません。つまり「付き合いのある1社に任せる」のが最も危ない進め方で、先に複数社の見積りを並べておくことが、そのまま申請書類と業者要件のクリアにつながります。

  • 向いている人:改修費の相場が分からない/登録事業者かどうかを含めて複数社を比べたい賃貸オーナー
  • 向かない人:すでに登録事業者と契約済みで工事内容も確定している人

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2026年に賃貸オーナーが使える国の制度一覧

令和8年度に動いている国の事業を、賃貸オーナー目線の「使えるかどうか」で並べたのが次の表です。申請者欄が「オーナー可」なら自分で手続きでき、「登録事業者」なら業者が申請して補助金をオーナーに還元する形になります。

制度名(令和8年度の正式名)所管賃貸への適用と上限申請者期限
セーフティネット専用住宅改修事業国土交通省賃貸専用。補助率1/3、62万〜250万円/戸オーナー可(賃貸人・サブリース業者)2026年12月11日
居住サポート住宅改修事業国土交通省賃貸専用。補助率1/3、62万〜250万円/戸オーナー可2026年12月11日
みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)国土交通省「所有し賃貸に供する個人・法人」を明記。40万〜100万円/戸登録事業者2026年12月31日
先進的窓リノベ2026事業環境省戸建・集合を問わず既存住宅。1戸100万円登録事業者2026年12月31日
賃貸集合給湯省エネ2026事業経済産業省貸家に限る。5万〜7万円/台+加算登録事業者2026年12月31日
空き家対策総合支援事業国土交通省活用は国2/5・地方2/5・所有者1/5市区町村経由自治体の募集による

省エネ系の4事業(みらいエコ住宅2026・先進的窓リノベ2026・給湯省エネ2026・賃貸集合給湯省エネ2026)は「住宅省エネ2026キャンペーン」として一体運用され、予算上限に達した時点で締切が前倒しになります。2026年7月時点の申請進捗は先進的窓リノベ2026事業が予算の14%、賃貸集合給湯省エネ2026事業が23%。キャンペーン全体の申請フローは住宅省エネ2026キャンペーンの申請手順を解説した記事で確認できます。

「令和7年度の名称」で検索していませんか

先進的窓リノベ2025事業・子育てグリーン住宅支援事業は令和7年度の事業名です。令和8年度は「先進的窓リノベ2026事業」「みらいエコ住宅2026事業」に変わっており、過去事業で補助を受けた開口部は2026年事業では対象外です。前年に内窓を入れた住戸で再申請しても交付されません。

住宅セーフティネット制度:最大250万円と引き換えの入居者要件

賃貸オーナーが自分の名前で申請できる、事実上唯一の大型改修補助がセーフティネット専用住宅改修事業(住宅確保要配慮者専用賃貸住宅等改修事業)です。令和8年度の交付申請要領によれば、補助を受ける者は「改修工事等の発注者(法人・個人)かつ登録事業者」で、専用住宅の所有者である賃貸人のほか、サブリース業者も補助金を受給できます。

補助率と限度額(令和8年度)

工事の区分補助限度額補助率
バリアフリー・耐震・共同居住用への用途変更・間取り変更・子育て世帯対応・防火消火・交流スペース125万円/戸1/3
省エネ改修・安否確認設備・防音遮音・居住に最低限必要な改修・調査設計計画62万円/戸1/3
エレベーターの設置143万円/戸1/3
車椅子使用者に必要な空間を確保した便所・浴室等の整備250万円/戸1/3
子育て支援施設の併設1,250万円/施設1/3

補助率は全メニュー共通で1/3です。250万円を受け取るには工事費750万円が必要になる計算で、上限額だけを見て資金計画を立てると必ず足が出ます

引き換えに受け入れる3つの制約

①10年以上の登録継続
補助を受けた住戸は専用住宅として10年以上登録し続ける必要があり、早期に登録・運営を中止すると補助金返還の対象になります。10年未満で売却する場合も財産処分の手続きが必要です。

②家賃の上限
家賃は「79,000円 × 50/65 × 市町村立地係数」以下。床面積75㎡以上の一戸建て・長屋建てのみ1.5倍まで認められます。相場家賃で貸せなくなる地域があります。

③入居者を要配慮者に限定:60歳以上の高齢者、障害者、18歳到達年度末までの子を養育する者、被災者、収入が15万8千円を超えない低額所得者、外国人、DV被害者など17区分のいずれかに該当する世帯にしか貸せません。要配慮者以外に貸す場合は登録廃止の手続きが必要です。

読者

家賃上限の「79,000円×50/65×市町村立地係数」って、結局いくらになるんですか。うちは地方の県庁所在地で、いまの募集家賃は6万2千円です。

専門家

基礎部分の79,000円×50/65は約60,769円です。ここに市町村立地係数を掛けるので、係数が1.0なら上限は約6万円、係数1.05の地域なら約6万3千円になります。係数は交付申請要領の別紙2(市町村立地係数)で市町村ごとに定められていて、主要都市の上限家賃額は別紙3に一覧があります。ご質問のケースは係数次第で「今の家賃をわずかに下げれば通る」か「1,000円足りない」かのどちらかです。先に別紙2で自分の市町村の係数を引いてから、改修計画を組んでください。

対象者・対象事業

対象地域(全国)

目的
住宅リフォーム
対象地域
全国
対象者
賃貸用住宅(貸家・賃貸集合住宅)を所有する個人オーナー・法人。セーフティネット専用住宅改修事業および居住サポート住宅改修事業は改修工事の発注者かつ登録(認定)事業者で、専用住宅の所有者である賃貸人とサブリース業者が対象。
補助上限
最大250万円/戸(セーフティネット専用住宅改修事業で車椅子使用者対応の便所・浴室等を整備する場合の補助限度額。補助率1/3)
難易度
3

詳細条件・対象自治体は公募要領をご確認ください。

単身高齢者や子育て世帯向けに安定入居を狙う戦略と相性がよく、自治体側の家賃助成と組み合わせて考える価値もあります。たとえば新宿区の民間賃貸住宅家賃助成(月3万円・子育てファミリー向け)のように入居者側に家賃補助が出る地域では、家賃上限の縛りが実質的に緩和されます。

居住サポート住宅改修事業という第二の選択肢

改正住宅セーフティネット法(令和6年法律第43号)により、令和7年10月1日から居住サポート住宅の認定制度が始まりました。居住支援法人等と連携して安否確認・見守り・福祉サービスへのつなぎを行う住宅を市区町村が認定する仕組みで、令和8年度は専用の改修補助(居住サポート住宅改修事業)が用意されています。補助率1/3、限度額はセーフティネット専用住宅改修事業と同じ125万円/62万円/143万円/250万円、募集期間も令和8年4月15日〜12月11日で共通です。

孤独死リスクを恐れているオーナー向け

居住サポート住宅は「大家と入居者の双方が安心して入居できる市場環境の整備」を目的に設計されています。単身高齢者の入居を断ってきたオーナーにとって、見守り機能を外部に持たせたうえで改修費の1/3を国が負担する形は、空室対策として現実的な選択肢です。

省エネ改修:窓・断熱・給湯器で使える2026年の3事業

賃貸物件の省エネ改修は、令和8年度も「住宅省エネ2026キャンペーン」が受け皿です。持ち家向けと思われがちですが、みらいエコ住宅2026事業は補助対象者に「住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人」を明記しており、賃貸集合給湯省エネ2026事業に至っては貸家専用の事業です。

事業名補助額の考え方上限賃貸での使いどころ
先進的窓リノベ2026事業(環境省・予算1,125億円)製品の性能・大きさ・建て方に応じた定額の合計住宅1戸あたり100万円内窓設置・ガラス交換で結露と寒さの苦情に対処
みらいエコ住宅2026事業(国交省)要件化工事+補助対象工事ごとの定額合計〜平成3年築100万円/戸、平成4〜28年築80万円/戸(次世代省エネ基準なら50万/40万円)躯体断熱・給湯器・バリアフリーをまとめて実施
賃貸集合給湯省エネ2026事業(経産省・予算35億円)エコジョーズ/エコフィールの定額追い焚きなし5万円/台、追い焚きあり7万円/台(ドレン工事等は各3万円/台加算)1棟2戸以上の賃貸住戸の給湯器更新

みらいエコ住宅2026事業の対象は「平成28年12月31日以前に新築されたことが登記事項証明書で確認できる住宅」です。平成29年以降の建物でも、平成11年基準を満たさないと証明できれば対象になります。ただし不動産登記で住宅以外に分類された建物や、現に店舗等として使われている建物は対象外。1階が店舗のアパートは按分の扱いを事前に確認してください。

窓の交換だけを狙うなら先進的窓リノベ2026事業が有利です。1申請あたりの補助額合計が5万円以上という下限があり、工事着手は2025年11月28日以降が条件。全国の窓リフォーム補助の相場感は内窓・窓リフォーム補助金の全国一覧(国100万円+自治体併用)で比較できます。

自治体の断熱補助は国の事業と併用できる設計が多い一方、同一工事への二重補助を禁じる要綱もあります。住宅リフォーム補助金の国+自治体併用ルールを先に読み、どの工事をどちらに割り当てるかを決めてから見積りを取ると無駄がありません。

空き家を貸す・売る・壊す:補助金と税制はトレードオフ

相続した戸建てを持つオーナーが最初にぶつかるのが、賃貸化と売却が両立しないという壁です。

被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの3,000万円特別控除は、平成28年4月1日から令和9年12月31日までの譲渡が対象で、相続人が3人以上の場合は2,000万円に減額されます(令和6年1月1日以後の譲渡)。この特例の中核要件が「相続の時から譲渡の時まで事業の用、貸付けの用または居住の用に供されていたことがないこと」。つまり、一度でも人に貸したら控除は使えません。

「とりあえず貸してみる」が数百万円を失わせる

売却益が出る見込みの相続空き家を「空けておくのはもったいないから」と1年だけ貸すと、3,000万円特別控除は永久に失われます。改修補助を取って賃貸に回すか、控除を使って売り抜けるかは、改修工事に着手する前に決めてください。判断を先送りした結果、どちらも取れないのが最悪のパターンです。

賃貸活用を選んだ場合の受け皿が空き家対策総合支援事業です。令和8年度当初予算は59億円(ほかに社会資本整備総合交付金等の内数)で、事業期間は令和12年度まで延長されました。空き家の所有者が実施する場合の補助率は活用が国2/5・地方公共団体2/5・所有者1/5、除却が国1/2・地方公共団体1/2。ただし補助対象の「活用」は地域コミュニティの維持・再生のために10年以上活用するための改修と定義され、市区町村が空家等対策計画等に位置づけている必要があります。国に直接申請する制度ではなく、あくまで自治体の窓口経由です。

読者

市役所に空き家改修の補助を聞いたら「うちにはない」と言われました。国の空き家対策総合支援事業を使いたいのですが、直接国に申請できませんか。

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専門家

できません。この事業は市区町村が空家等対策計画等を策定し、国と自治体が費用を分担する仕組みなので、自治体が手を挙げていない地域では所有者向けの補助が存在しません。その場合の代替は3つ。ひとつは自治体独自の空き家改修補助(要綱が別建てで用意されている例が多い)、ふたつめはセーフティネット専用住宅改修事業(自治体が賃貸住宅供給促進計画を策定していれば申請可能で、都道府県単位の策定でも要件を満たします)、みっつめは省エネ改修に振り替えて住宅省エネ2026キャンペーンを使う方法です。「市に制度がない=使える補助金がない」ではありません。

自治体独自の空き家改修補助は金額が大きい地域もあります。参考としていわき市の空き家改修支援事業(最大500万円)長島町の空き家改修費補助(最大333万円)日向市の空き家補助金(登記・家財処分に各10万円)のように、改修本体だけでなく登記や家財撤去まで見る要綱もあります。子育て世帯向けの住替えとセットで組む広島市 子育て世帯住替えリフォーム補助金(最大50万円)のような設計も増えています。

なお、旧耐震の木造アパートを持つ場合は耐震改修が先です。刈谷市 木造住宅耐震改修費補助(最大155万円)のように自治体が診断+改修をセットで支援する制度があり、セーフティネット専用住宅改修事業の耐震メニュー(125万円/戸)と役割を分担できます。

申請でよくある不採択・落とし穴

賃貸オーナーの申請が通らない理由は、制度の難しさより順番と要件確認の抜けに集中しています。実際に差し戻しや交付取消につながる典型例を並べます。

  1. 交付決定前に着工・契約してしまう:セーフティネット専用住宅改修事業では、工事着工または委託契約の締結より前に交付申請を行い、交付決定を受ける必要があります。決定前に着手した時点で補助対象外です。省エネ系も工事着手日が2025年11月28日以降であることが条件で、それ以前の着工は不採択になります。
  2. 登録事業者以外に発注する:先進的窓リノベ2026事業・みらいエコ住宅2026事業・賃貸集合給湯省エネ2026事業は、事務局に登録した事業者が申請し、補助金をオーナーに還元する仕組みです。付き合いの長い未登録の工務店に頼んだ時点で申請経路がありません。
  3. 入居者要件を満たせず交付取消になる:セーフティネット専用住宅は10年以上の登録継続が前提で、要配慮者以外に貸すと登録廃止の手続きが必要になり、早期の運営中止は補助金返還の対象です。空室を埋めたい一心で一般募集に戻すのが最も多い失敗です。
  4. 相見積の不足:関係会社等(同一資本のグループ企業、役員の親族が役員を務める法人など)から工事を調達する場合、3者以上の見積り結果の提出が求められます。身内の建設会社に発注する予定なら最初から3社分を用意してください。
  5. 相続空き家の登記・境界が未整理:みらいエコ住宅2026事業は新築時期を登記事項証明書で確認します。相続登記が済んでいない、建物の表題登記がない、といった状態では書類が揃わず、申請自体ができません。
  6. 賃貸部分と自宅部分の按分ミス:店舗併用・自宅併用の建物では、共用部分の改修費を全住戸床面積に占める補助対象住戸床面積で面積按分し、共通経費も直接工事費に占める補助対象工事費で按分して算出します。按分せず全額を計上した見積りは差し戻しの定番です。
  7. 過去事業で補助を受けた開口部の再申請:先進的窓リノベ事業(令和4年度補正)・2024事業・2025事業で補助を受けた開口部は、2026事業の対象から除外されます。同じ住戸でも窓ごとに履歴を確認してください。

最も重い注意点:10年ルールの二重適用

セーフティネット専用住宅改修事業の10年登録義務と、空き家対策総合支援事業の10年活用義務は、いずれも「補助事業完了後10年」を縛ります。売却予定がある物件、相続で共有名義になっている物件は、10年後に処分の自由が効かない点を共有者全員で合意してから申請してください。

申請の流れと必要書類チェックリスト

  1. 制度を1つに絞る:改修系(セーフティネット/居住サポート)か省エネ系か、物件の状態と10年制約の受け入れ可否で決める。
  2. 自治体要件を確認する:セーフティネット系は、都道府県または市町村が賃貸住宅供給促進計画を策定している管内であることが要件。都道府県単位の策定があれば市町村単位の策定は不要です。
  3. 複数社から見積りを取る:登録事業者かどうかを含めて比較。関係会社から調達する場合は3者以上。
  4. 登録・認定を先に行う:セーフティネット専用住宅は登録後に交付申請、居住サポート住宅は認定後に交付申請。順序が逆だと受け付けられません。
  5. 事前審査を受ける:正式提出の前に交付事務局へメールで事前審査。書類一式が揃った時点から審査開始となるため、締切の1か月以上前に着手します。
  6. 交付決定を受けてから着工:ここを守れば大半の不採択は避けられます。
  7. 完了実績報告と定期報告:工事後の実績報告に加え、専用住宅の運営状況について定期的な報告義務があります。
読者

12月11日が締切なら、11月に見積りを取れば間に合いますか。

専門家

間に合いません。12月11日は「事前審査が終わった後の正式な交付申請書を提出する期限」で、事務局は遅くとも1か月以上前から事前審査を始めるよう案内しています。さらにその前に、専用住宅としての登録(または居住サポート住宅の認定)と、建築士による改修前後図面の準備が必要です。逆算すると9月中には見積りと図面を揃え、10月に登録、11月に事前審査というスケジュールが現実的なラインです。省エネ系は予算上限に達した時点で締切が前倒しされるため、そもそも12月まで枠が残っている保証がありません。

併用・関連制度と設備投資の優先順位

改修補助と並行して検討したい設備系の補助も押さえておきます。空室対策として効くのは「入居者が家賃以外で感じる価値」で、防犯設備・充電設備・冷房設備はいずれも自治体補助の対象になり得ます。

よくある質問

Q. 自分が住んでいない賃貸物件でも、国の省エネ補助は使えますか。

A. 使えます。みらいエコ住宅2026事業は補助対象者に「住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人」を明記しています。先進的窓リノベ2026事業も戸建・集合住宅を問わず既存住宅の開口部改修が対象で、賃借人や管理組合も対象者に含まれます。ただし申請は登録事業者が行い、補助金は契約代金への充当または現金でオーナーに還元されます。

Q. アパート1棟でセーフティネット専用住宅の補助を受ける場合、全戸を要配慮者専用にする必要がありますか。

A. いいえ。交付申請は登録された建築物単位で行いますが、補助対象戸数は申請した住戸の数で計算します。1棟のうち2戸だけを専用住宅として登録し、その2戸分の改修費に補助を受けることも可能です。共用部分の改修費は、全住戸床面積に占める補助対象住戸床面積で按分します。

Q. 賃貸集合給湯省エネ2026事業は、1棟に何台まで申請できますか。

A. 住戸ごとに1台までです。1棟に2戸以上の賃貸住戸があり、建築から1年以上経過しているか、いずれかの住戸で人が居住した実績がある建物が対象。追い焚き機能なしで5万円/台、ありで7万円/台、共用廊下横断ドレン排水ガイドの敷設や浴室ドレン水排水工事はそれぞれ3万円/台が加算されます。

Q. 令和8年度の空き家対策モデル事業に応募したいのですが、まだ間に合いますか。

A. 令和8年度の募集は令和8年5月20日正午で締め切られています(応募開始は4月20日)。民間事業者・NPO・地方公共団体等が対象で、テーマは相談対応の充実、新たなビジネスモデルの構築、新しい居住ニーズに対応した活用など5分野でした。次回の募集時期は公表されていませんが、例年春に募集が行われている点から、令和9年度も同時期の公募が見込まれます(推定であり確定ではありません)。

Q. 補助金を受け取ったら、確定申告ではどう扱いますか。

A. 不動産所得を生む資産の改修に対する補助金は、原則として総収入金額に算入したうえで、対応する資産の取得価額から控除する国庫補助金等の圧縮記帳の取扱いを検討します。金額が大きくなるほど税負担への影響も大きくなるため、交付決定額が確定した段階で税理士に相談してください。制度ごとの取扱いは所轄税務署でも確認できます。

交付決定後にやること

交付決定はゴールではありません。セーフティネット専用住宅改修事業では、完了実績報告のほかに、専用住宅の運営状況に関する定期報告が義務づけられています。補助事業完了後10年間は、住宅を譲渡する場合に財産処分の手続きが必要で、会社再編に伴う承継にも手続きがあります。補助要件への適合性や管理状況について現地調査が入ることもあり、登録基準に適合しないと判明すれば都道府県知事等から是正指示、違反すれば登録取消と補助金返還です。

省エネ系では、登録事業者が補助金の交付から遅くとも2か月以内にオーナーへ還元を完了する必要があります。還元方法(契約代金への充当か現金支払いか)と時期は、契約時に書面で合意しておいてください。ここを口頭で済ませたために還元が遅れるトラブルが起きています。

次の物件、次の改修に向けては、所有エリアと工事内容から使える制度を継続的に洗い直すのが有効です。

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出典

最終更新:2026年7月26日

補助金の概要

要点

対象・申請情報まとめ

詳細条件は公募要領で確認してください。

対象地域
全国
対象者
賃貸用住宅(貸家・賃貸集合住宅)を所有する個…
補助上限
最大250万円/戸(セーフティネット専用住宅改修事業で車椅子使用者対応の便所・浴室等を整備する場合の補助限度額。補助率1/3)
公募期間
2026年12月31日締切(予定) 締切まで 157日
実施機関
国土交通省
主要スケジュール
締切日 2026年12月31日 全スケジュール ›
申請方法
オンライン申請 公式申請ページへ
必要書類
登記事項証明書(全部事項証明書。みら… 詳細を見る ›
  • 最大250万円/戸(セーフティネット専用住宅改修事業で車椅子使用者対応の便所・浴室等を整備する場合の補助限度額。補助率1/3)まで補助される制度です
  • 国土交通省が公募する公的支援制度
  • 申請方法はオンライン申請に対応
  • 採択率の実績は約100%
POINT!

この補助金のポイント

  • 最大250万円/戸(セーフティネット専用住宅改修事業で車椅子使用者対応の便所・浴室等を整備する場合の補助限度額。補助率1/3)まで補助される制度です
  • 国土交通省が公募する公的支援制度
  • 申請方法はオンライン申請に対応
  • 採択率の実績は約100%
補助対象経費 バリアフリー改修、耐震改修、共同居住用住居への用途変更、間取り変更、子育て世帯対応改修、防火・消火対… 詳細を見る ›
公募期間 2026年12月31日締切(予定) 締切まで 157日
実施機関国土交通省
採択率100% ※過去公募実績
主要スケジュール
  1. 締切日2026年12月31日
全スケジュール ›
申請方法 オンライン申請 公式申請ページへ
必要書類 登記事項証明書(全部事項証明書。みらいエコ住宅2026事業は平成28年以前新築の… 詳細を見る ›
公募要領
SUMMARY

この補助金のまとめ

  • 最大250万円/戸(セーフティネット専用住宅改修事業で車椅子使用者対応の便所・浴室等を整備する場合の補助限度額。補助率1/3)まで補助される制度です
  • 国土交通省が公募する公的支援制度
  • 申請方法はオンライン申請に対応
  • 採択率の実績は約100%
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公開日: 最終更新日: 出典: 国土交通省

本記事は一般的な情報提供を目的としています。補助額・対象要件・募集状況は変更される場合があるため、申請前に必ず各実施機関の公募要領・公式情報をご確認ください。